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―十六夜伶桜sideー
ある晴れた朝、俺は自室で目を覚ます。正直もうこんな生活が飽きていた。ただ起きて、ご飯三食食べて寝て終わり。俺も普通の人みたいに愛されて、楽しい家庭にいたかった。なのに運が悪く、俺は金持ちの子供に産まれてしまい、愛も無くただ普通に何もしないで終わる、クソみたいな家庭だった。
コンコン
???『失礼します。伶桜様。朝ご飯をお持ちしました』
俺『ああ、鍵は開いてあるから、、って言っても入れないか。今あける』
いつもの執事の声がして俺は自室のドアを開ける。唯一俺と同じ年齢の執事である五十嵐司苑。話し相手でもあり、なんだかんだいって執事の中で1番親しみやすい人でもある。司苑は何もかもが完璧で俺よりも身長が高いし憧れの存在でもある。
司苑『おはようございます。伶桜様。』
俺『おっはよ~!司苑。お前昨日寝たのか?すっごいふらふらしてるように見えるけど』
司苑は図星を指されたのかそっぽ向いた。なんだよ寝てないのかよ
俺『司苑寝たら?俺のベッドでも良いから、、』
司苑『いえ、このくらいなら平気です。なのでご心配なく』
これでぶっ倒れたらどうしよう、とは思うけど口には出さないでおくか。司苑が去った後、朝ご飯を食べ、こっそりと自室から出る。司苑が本当にぶっ倒れたら、、。こっそり司苑を尾行することにした。えっと、洗濯物干して掃除して、、今のところは問題ないな。ちょっと危ういけど。安堵したのもつかの間、司苑がふらっとなった。え、おい嘘だろ!?俺は隠れて尾行してたことを無視して司苑を支える。
司苑『、、伶桜様、、なぜ、、』
俺『お前が怪しかったからついてきたんだよ、、』
よく見ると司苑の顔がいつもと色が違うような気がする。俺は司苑の額に手を当てる。手に伝わるほどの熱さが手に感じ取る。
俺『、、司苑なんで今まで隠してた?』
司苑『いえ、、別に隠していたわけでは、、』
俺はそんな司苑をおぶる。というかお姫様だっこをする。、、軽い。司苑の体重が軽すぎて、ちゃんと食べているのか心配になる。
俺『司苑、寝ても良いからな?というか寝ろ』
司苑『い、いえ、、伶桜様に迷惑かかるので、、』
でも司苑は俺の目線の圧を感じ取ったのか大人しくなった。俺の自室へ司苑を運び、司苑をベッドにおろす。
司苑『、、あ、あの~伶桜様私は仕事を、、』
俺『だめ!頼むから大人しく寝ていてくれ、、』
そう俺が言うと、司苑はさっきと同様大人しくし始めた。司苑があくびするところを俺は見逃さなかった。
俺『司苑、寝て良いからな、、?』
司苑はとうとう眠気に勝てなかったのか、こくこくと頷く
司苑『す、すみません、、』
そういって寝た司苑。その寝顔を見てなぜか鼓動が早くなる。なぜだろうこの寝顔は俺だけが見たい。この寝顔を俺以外見せないでほしい、、と思ってしまう。なぜなんだろう、お前を俺の物にしたい、俺の手が無いとできないようになってほしい。もしかして俺は、、
俺はこの日から執事に恋をする、、恋をしてしまう
―五十嵐司苑sideー
ある晴れた空を合図に俺はこの家の主のお坊ちゃまの十六夜伶桜の自室の前へ行く。伶桜様とは同年代の男子で、あっちから絡んでくることが多く、いても楽しいと思える存在であり、俺が好きな相手である。俺が伶桜様の事が好きになったのは、俺がこの執事になる時だった。一目見て俺は心を撃たれたように心臓が跳ね上がったような気がした。あの笑顔を見るとこっちまで笑顔になる。そんな君が好きだった。俺はここの執事であり、伶桜様の近くにいて本当に幸せで、ここにいて良かったと思う。けれども俺は今、昨日寝るのを忘れて色々していたせいか、ふらふらしていつもより視界が狭いような気がした。けれども、伶桜様に心配かけたくなくていつも通り接していた。でも俺がいつも通りの仕事をしていると急なめまいに襲われてふらっとしてしまう。でもなぜか気づくと、そこには伶桜様がいた。多分俺を尾行していたのだろう。俺は薄々気づいてはいたけれども気づかないふりをしていた。
伶桜『、、司苑なんで今まで隠してた?』
別に隠しているつもりでは無かった。けれども伶桜様から見たら隠しているように見えたのだろう。心配させてしまった、、執事失格だろう。すると俺のからだがふわりと浮く。どうやらお姫様だっこされたみたいだ。俺は体が一気に熱くなったような気がした。
俺『、、あ、あの~伶桜様私は仕事を、、』
伶桜『だめ!頼むから大人しく寝ていてくれ、、』
伶桜様の圧を感じて俺は渋々大人しくなる。上を見上げると伶桜様の顔が近くでドキドキする。この音が伶桜様に聞かれていないことを願うしかなかった。しばらくして、伶桜様の自室につき、俺は伶桜様のベッドにおろされる。なぜか横になるだけで眠気が一気に襲ってきたような気がした。あくびが1つだけ出る。そのところを伶桜様に見られてしまった。し、執事として恥ずかしい、、。こんな疲れた姿を伶桜様に見られるなんて、、。
伶桜『司苑、寝て良いからな、、?』
伶桜様の優しい声色に安心して肩の力を緩める。そろそろ眠気に耐えられなくて、重いまぶたが閉じる。伶桜様に心配されるなんて俺なんてだめな執事なんだろう、、。
多分このときの俺は気づかなかっただろう。このときに良片思いになったことを、、
コメント
3件
うわっ、これめっちゃ両片思いじゃん…! お姫様だっこからの「この寝顔は俺だけが見たい」って伶桜の独占欲、急に来たな〜って思ったら司苑sideでも「好きな相手」ってサラッと書いてて、ああ交互に好き合ってるんだって確信したわ。お互い遠慮し合っててじれったいけど、その距離感がBLの醍醐味って感じで続き気になる🔥