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霞んだ視界の中。
首。首が転がっていた。
首…生首?誰の?ワシのじゃ。
…ワシの?なんで首だけになったのに、ワシはワシの首が分かるんじゃ?
ワシは疑問に思った。首だけで。
はあ?
誰か…何かが、ワシの首を持ち上げる。たぶんこいつがワシの首を刎ねおった。クソじゃ。こいつは絶対に殺す。殺すったら殺す。
ああ…でも、体はもうない。噛みちぎる?首だけでどう動くんじゃ。世の中クソじゃ。クソ。なんでワシが。クソ。殺す。
ソイツはワシの首、髪の毛を掴んでプラプラと遊んでいたが、やがて飽きたのかもう片方の手でワシの首を掴み、こう言った。
「無為転変」
絶対こいつ殺してやる。そう思ったところでワシの意識は暗転した。
そして、誰かを想った。