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「おしゃれクリップ」
姫野〇〇 。国民的女優、そしてタイムレスの一員。
スタジオの扉が静かに開く。
〇〇「よろしくお願いします!!」
柔らかい拍手。
白いワンピースに、少し緊張した笑顔。
MC「ようこそ。今日はゆっくりお話聞かせてください」
〇〇「なんか静かで…ドキドキします」
MC「いつもは賑やかな番組が多いですもんね」
〇〇「はい。こんなに静かだと余計なこと言いそうです」
MC笑う。
MC「今日はその“余計なこと”も全部聞きます」
少し照れた表情。
ナレーション
「国民的女優。アイドルグループ“timelesz”の一員。ドラマ、映画、バラエティ、CM。多忙を極める毎日。」
VTR。
ドラマ撮影現場。
別現場から駆け込む〇〇。
〇〇「すみません!遅れてしまって…本当にすみません!」
深く頭を下げる。
スタッフ「全然大丈夫ですよ」
ナレーション
「どんなに忙しくても、現場に入るとまず謝る。」
スタジオ。
MC「遅刻じゃなくても謝るって聞きました」
〇〇「はい…なんか、待たせてるかもしれないって思うと」
MC「でも他の仕事が押してるだけですよね?」
〇〇「でも私の都合なので」
MC、少し頷く。
VTR。
移動車の中。
膝の上には台本。
マネージャーの声
「この子、移動中ずっと台本読んでるんです」
〇〇、マーカーで線を引く。
ナレーション
「カバンの中には常に台本。」
スタジオ。
MC「持ってないと不安?」
〇〇「はい。忘れたら家に取りに帰りたいです」
MC「それは重症ですね」
〇〇笑う。
次のVTR。
マネージャーインタビュー。
マネージャー「〇〇は本当に目を離すと危なかしいです」
スタジオ笑い。
マネージャー「階段で転ぶし、携帯どこかに置き忘れるし」
テロップ“ドジっ子女優”
マネージャー「でも移動中は真剣そのもの。自分から“こここうしたいんですけど”って会議開くんですよ」
スタジオ。
MC「会議?」
〇〇「え、そんな大したことじゃ…」
MC「自分から提案?」
〇〇「もっと良くしたいなって思うと、言っちゃいます」
MC「天然だけど、芯は強い」
〇〇小さく笑う。
次のVTR。
家族。
父、母、弟の写真。
ナレーション
「家族構成は、父・母・弟。〇〇は長女。」
母の声
「長女なのに一番ドジです」
スタジオ笑い。
父
「でも一番頑張り屋です」
弟の映像。
最近話題になったインスタ投稿の写真。
“美男すぎる弟”と話題に。
テロップ“シスコン姉”
母
「弟のこと大好きなんですよ」
スタジオ。
MC「弟さんの投稿、話題になりましたね」
〇〇「やめてください!」
MC「“私の可愛い弟くんです”」
〇〇「本当なんです!」
MC「シスコンですか?」
〇〇「はい!」
即答。
MC笑う。
〇〇「弟が褒められると自分のことみたいに嬉しいです」
少し照れながら。
次のVTR。
親友からのメッセージ。
画面に映るのは 橋本環奈。
橋本環奈「〇〇は、ライバルであり親友です」
スタジオ静まる。
橋本環奈「お互い忙しくて会えない時もあるけど、頑張ってる姿を見て“負けたくない”って思う」
橋本環奈「でもね、本当に天然なんですよ。計算できないタイプ」
笑う。
橋本環奈「だけど、誰よりも努力してるの知ってるから。私は〇〇が誇らしいです」
スタジオ。
〇〇、すでに涙目。
〇〇「泣いちゃう😭」
MC「親友ですね」
〇〇「はい…」
涙をこらえる。
次のVTR。
timeleszメンバーから。
画面に映るのは 菊池風磨。
菊池風磨「〇〇とは十何年の付き合いになります」
スタジオざわつく。
菊池風磨「やっぱり天然で頼りないし、おバカです」
スタジオ笑い。
菊池風磨「でも、その分timeleszの中心にいる存在です」
少し真面目な顔。
菊池風磨「アイドルも、女優も、バラエティも。全部本気でやってるの知ってる」
菊池風磨「正直、誇らしいです」
沈黙。
スタジオに戻る。
〇〇、涙が止まらない。
〇〇「やだ…」
MC「風磨さん、厳しいことも言うけど愛がありますね」
〇〇「はい…」
MC「中心にいるって言われましたね」
〇〇「私が?」
MC「はい」
〇〇「そんなことないです…みんなが引っ張ってくれてるだけです」
MC「でも〇〇さんがいるから、空気が柔らかくなる」
涙を拭きながら笑う。
〇〇「なんか今日ずっと泣いてます」
MC「泣いていい日です」
〇〇「…私、もっと頑張ります!」
MC「もう十分頑張ってます」
スタジオ静かに拍手。
落ち着いた空気。
VTRも終わり、トークも締めに入る。
MC「今日はたくさんお話聞かせていただきました」
〇〇「なんか…全部見透かされた気分です」
MC「本音、話せました?」
〇〇「ちょっとだけ」
柔らかい笑い。
MC「最後に。姫野〇〇さんにとって“自分らしさ”とは?」
〇〇、少し考える。
〇〇「うーん…不器用でも、ちゃんと向き合うこと」
「完璧じゃないけど、逃げないこと」
MC、静かに頷く。
MC「十分かっこいいですよ」
〇〇、照れ笑い。
〇〇「まだまだです」
MC「でも今日、〇〇さんを支えてくれている方から、どうしても直接言葉を届けたいと」
〇〇「え?」
スタジオが少しざわつく。
〇〇「え、またVTRですか?」
MC「いえ」
照明がゆっくり落ちる。
背後の扉が静かに開く。
足音。
観客のどよめき。
〇〇、まだ前を向いたまま。
MC「後ろをご覧ください」
ゆっくり振り返る。
そこに立っているのは
timeleszのメンバー、
菊池風磨。
〇〇、目を見開く。
〇〇「……は?」
菊池風磨、少し気まずそうに手を挙げる。
菊池風磨「どうも」
〇〇「ちょっと待って、聞いてない!!!」
立ち上がる〇〇。
〇〇「え、ほんとに無理、泣かせに来てる?」
菊池風磨「まだ泣いてないだろ!」
〇〇「時間の問題!」
スタジオ笑い。
風磨、隣に座る。
少し距離をあける絶妙な空気。
MC「風磨さん、なぜ今日ここに?」
菊池風磨「こいつ、多分また“まだ足りない”って言うと思って」
〇〇「言ったけど」
菊池風磨「だろ?」
少し真剣な表情になる。
菊池風磨「〇〇はさ、自分に点数つけると毎回低いんですよ」
〇〇「そんなことない」
菊池風磨「ある」
即答。
スタジオ静まる。
菊池風磨「でも俺らから見たら、いつも100点超えてる」
〇〇、固まる。
菊池風磨「できないところ探すより、できてるところちゃんと見ろ」
「じゃないと、俺らの立場ない」
〇〇、涙が滲む。
〇〇「なんでそんな言い方するの?」
菊池風磨「優しく言うと調子乗るから」
スタジオ笑い。
でも目は真剣。
菊池風磨「お前が頑張ってるの、ずっと横で見てきた」
「移動中に寝てても、起きた瞬間台本開くのも」
「本番前に誰よりも緊張してるのも」
「それでも笑って出ていくのも」
〇〇、もう涙が落ちる。
菊池風磨「だからさ」
少し間。
菊池風磨「自分で自分のこと、もっと信じろよ」
スタジオ静まり返る。
〇〇、声が震える。
〇〇「…風磨に言われると、悔しい!!笑笑泣泣」
菊池風磨「なんで」
〇〇「なんか、認められたみたいで」
涙が止まらない。
菊池風磨「認めてるに決まってんだろ」
自然な一言。
スタジオから小さな拍手。
〇〇、涙を拭きながら笑う。
〇〇「ほんと、ずるい」
菊池風磨「今日来るの嫌だったんだぞ」
〇〇「なんで!」
菊池風磨「こういうの苦手」
スタジオ笑い。
MC「でも来てくださった」
菊池風磨「まあ…こいつがまた一人で抱え込むの嫌だったんで」
〇〇、完全に泣いている。
〇〇「今日帰れない顔してる」
菊池風磨「マネージャーに謝っとけ」
笑い。
MC「最後に、風磨さんから一言」
風磨、少しだけ柔らかく。
菊池風磨「timeleszの姫野〇〇でいてくれて、ありがとう」
静かな拍手。
〇〇、涙でぐしゃぐしゃ。
〇〇「こちらこそだよ…」
菊池風磨「泣きすぎ」
〇〇「風磨のせい!」
菊池風磨「俺は事実言っただけ」
エンディング。
MC「素敵な関係ですね」
〇〇、深呼吸。
〇〇「もっと、自分信じます」
菊池風磨「それでいい」
カメラが引いていく。
並んで座る二人。
少し照れた空気。
ナレーション
「努力家で、不器用で、でも誰よりも真っ直ぐ。支え合う仲間がいる限り、姫野〇〇はこれからも走り続ける。」
〇〇、最後に笑う。
〇〇「ありがとうございました」
隣で風磨が小さく頷く。
温かい拍手の中、幕が閉じる。