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🐇side
🐇「ｯ…ﾎﾟﾛｯ」
🐇「乾くんに酷いこと言ってもうたｯ…」
🐇「うち、ホンマにダメやなｯ…ﾎﾟﾛｯ」
あの後、うちは逃げ出してしまった。
勝手に怒って、逃げて…最低だ。
乾くんに謝りたい。でも、足が動かない。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ📞
すると、突然電話が鳴った。
🐇「ん…？誰やろう…？」
🐇「もしもし…？」
🍣「あ、有栖さんｯ…！」
🐇「えｯ？！なんで乾くんがｯ…」
🍣「大神さんに頼んでかけてもらったんだよね…！」
🐇「そう、なんやｯ…」
🍣「………」
🐇「………」
🍣「あ、あのさｯ…」
🐇「…？」
🍣「さっきは本当にごめんｯ…！」
🐇「えｯ？！なんで乾くんが謝るん…？」
🍣「え、だって…勝手に踏み込んで嫌な思いさせたかなって思って…」
🐇「謝るのはうちの方ｯ…！せっかく話聞いてくれたのに逃げちゃってｯ…」
🍣「俺も有栖さんの気持ち考えないで発言しちゃって…ごめんｯ…！！」
🐇「ウチが悪いのに…」
🐇「でも、さっきは頭に血のぼってて、咄嗟に言っちゃっただけやからｯ…」
🐇「だから、気にしないで…！」
🍣「そう、だったんだ…良かったぁ…」
🐇「えっ？どういうこと…？」
🍣「俺、てっきり嫌われたかとｯ…」
🐇「そ、そんなわけないやん！💦むしろ、話し聞いてくれて嬉しかったし…！」
🍣「でも有栖さんの役に立てて良かった…♪」
乾くんは優しい。うちは酷いことをしたのにそれでも前向きな事を言ってくれる。
🍣「それで、明日って…部活見学来る…？」
🐇「…うん。行こうかなって思ってる…♪」
🍣「…！じゃあ、一緒にまたパーカッション行こう！✨️」
🐇「うん♪」
🍣「明日、楽しみだね！有栖さん！」
🐇「てか、苗字呼びなんか距離感じるんやけど…」
🍣「えっ…じゃあ、初兎さん…？」
🐇「さん呼びかぁ…wえぇ～？w」
🍣「で、でも有栖さんは俺の尊敬する人だし、名前呼びだけでも失礼なのにｯ…！」
🐇「失礼なんかじゃないやん♪じゃあ、さん呼びは嫌って言ったらどうするん？♪」
🍣「くｯ…初兎…、ちゃんｯ…」
🐇「よろしい♪」
🍣「じゃ、じゃあ初兎…ちゃんも俺のこと名前で呼んでよ！！」
🐇「ないこくん♪これでどうや♪」
🍣「くぅｯ…いや！ないちゃんがいい！！」
🐇「な、ないちゃん？！///」
🍣「これで俺の気持ちが分かったか！」
🐇「ないちゃん…これでええんやろ！//」
🍣「よし！これでおあいこってことで♪」
🐇「ん…乾くん…じゃなくて、ないちゃんって頭いいん？」
🍣「一応学年TOPで生徒会長やらせてもらってたよ♪」
🐇「んなｯ…？！天才やんｯ…」
🍣「そーいう初兎ちゃんはどうなの？」
🐇「うちはｯ…」
🐇「ｼﾀｶﾗｶｿﾞｴﾀﾎｳｶﾞﾊﾔｲ…」
🍣「そ、そうなんだ！うんと…えっと…」
🐇「そんな気ぃ遣わんでも大丈夫やってw」
🍣「でも、その代わり打楽器の才能は誰よりもあるから大丈夫だね♪」
🐇「そう言ってくれて嬉しいわ♪」
🍣「俺、初兎ちゃんの打楽器、好きなんだよね♪ﾆｺｯ」
🐇「ﾄﾞｷｯ…///」
なんでうち、こんなにドキドキしてるんや…？
🐇「そ、そんなん分かってるし…///」
🍣「あはは♪そっか♪」
🐇「もう…//電話切るよｯ！！///」
🍣「はーい♪また明日ね～♪」
明日、ちゃんと顔合わせられるかな…
～翌日～
🐤「えっ？✨️なになに！2人、名前呼びするくらい仲良くなったの？✨️」
🍣「初兎ちゃんが言い出したんだよ♪」
🐤「えっ？✨️初兎ちゃんから？！」
🐇「ち、違うし！//」
🐤「まぁ、詳しい話はあとでたっぷり聞かせてもらうから♪」
🐤「ささ！部活見学行くよ！！」
🍣「はーい♪」
👩「あ！このあいだの3人組じゃん！✨️」
🍣「また来ました～♪」
🐤「よろしくお願いします♪」
🐇「……」
👩「あっ！この間は打楽器のパーリーが悪いこと言っちゃってごめんねぇ…💦」
🐇「えっ？！いや、あれはうちが勝手なことしただけで…」
👩「ううん！上手い子が見学来てくれて、テンション上がっちゃったんだって！💦」
👩「だから、あんまり気負わずに打楽器楽しんでね♪」
🐇「…！はい♪」
🍣「初兎ちゃん、行こ！」
🐇「うん♪」
🧑「あっ！この間のｯ…！」
🐇「パーリーさん！」
🧑「本当にすまなかったｯ…！」
🐇「いえいえ💦」
🧑「その、お詫びと言ってはならんが、今日は好きなだけ体験していってくれ♪」
🐇「…！はいｯ！」
🍣「初兎ちゃん、過去1笑顔じゃん♪」
🐇「だって、こんなに優しさ感じて笑顔にならんやつおらんやろ♪」
🍣「ふふっ♪確かに♪」
🐇「そういえばないちゃんは、うちが帰った後、体験できたん？」
🍣「電話終わった後、活動時間終わってたから出来なかったんだよねw」
🐇「えぇ？！うちのせいやん💦ごめん💦」
🍣「全然大丈夫だよwそのおかげで今日、初兎ちゃんと一緒に体験出来るでしょ！」
🐇「まぁ、そうか♪」
🍣「俺、初兎ちゃんと演奏するの楽しみでうずうずしてるｯ！✨️」
🐇「2人とも打楽器になれるとは限らないやんww」
🍣「いや、俺はともかく初兎ちゃんは確定でしょ✨️ね！パーリーさん！」
🧑「2人とも入部してくれたらほぼ確定で打楽器入れると思うぞ！」
🍣「おぉ！✨️だって初兎ちゃん！」
🐇「それは良かった♪」
🧑「入ってくれたらの話だからな？w」
🍣「入ります！2人とも♪」
🐇「なんでうちまで決められてんの？w」
🍣「え？だって入るでしょ？♪」
🐇「まぁ、入るかもしれんな♪」
