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「愛さん…?」
「やっぱり愛さんだ!」
「美月さん?」
「愛さんファッションデザイナーさんだったんですね!!!」
「美月さんこそ雑誌関係のお仕事されてるんですね、」
「私実はモデルしてるんです!」
「今日は私が次のお仕事で着る服のアイデア見てみたいなと思って!」
「そうなんですね!」
「こら!美月!あなた静かにしてるって言ったじゃない!」
「ごめんなさーい、」
「すいません、どうぞはじめてください」
「あっはい、」
「それではまず今回の洋服ですがこちらをご覧下さい」
「この洋服は夏をイメージした服で暑くても身軽に動けるような仕上がりになっています」
「そして〜…」
「というのが我社の提案したものでございます」
「愛さんすごーい!!!」
「静かにしてなさい」
「はい…、」
「愛さん!」
「さっきのプレゼンすごかったです!」
「ありがとうございます、」
「あの、愛さんって蓮と付き合ってるんですか?」
「ん?なんでですか?」
「私たち別れたの知ってますか?」
「はい、」
「その前に蓮のスマホ覗いてみたら愛さんとの会話があって、」
「愛さんと会ってから蓮が私に興味なくなっちゃってて…」
「もう彼女じゃないんでなんにも言えませんけど、…」
「彼女じゃないですよ?」
「美月さんのこと相談したいから連絡先交換したいって言われて」
「そうなんですか、」
「はい、」
「私美月さんが蓮さんと付き合ってる時彼女を大切にしない人だってことよく分かったんで付き合いなんてしませんよ、」
「そうですか…」
「でも蓮のこと悪く言わないでください!」
「蓮は私に毎日大好きって言ってくれましたし、女の子と2人で遊んだりしませんし」
「私の事ちゃんと大切にしてくれましたよ…、」
「蓮が私と別れたのは私の好きが届かなかったからだと思います!」
「だからそんなこと言わないでください!」
「それはすいません」
「だとしても貴方以外の女性を見てたんですよ」
「それは…」
「美月さんの好きが届かなかったわけじゃありません、」
「蓮さんが美月さんの好きを受け入れようとしなかったんです」
「別れたのは美月さんのせいじゃないですよ、」
「どう考えても蓮さんのせいですから…、これ以上自分を責めないでくださいね」
「…はい泣」
「美月!こんなところで何してるの!事務所に帰るわよ!」
「美月…?なんで泣いてるの?!」
「あなた…」
「違いますぅ泣愛さんが泣かしたんじゃなくて蓮が泣かしたんですぅ泣」
「何言ってるの?この場にいないじゃない?」
「いいから笹田さん帰りましょーよー泣」
「うわぁーん泣」
「美月さん!それでは、」
「美月さんの好きが届かなかったんじゃない、」
「自分を責めないでくださいね、」
「はい、それでは!」
さぁー
「愛ちゃん!」
「…はぁ」
「蓮さん!こんにちは」
「今仕事帰りですか?」
「家まで送りますよ!」
「いえ、大丈夫です」
「1人でいたい気分なので」
「いえいえ、危ないので送りますよ!」
「…分かりました、お願いします」
「はい!」
ガチャ
「それでは送っていただきありがとうございました」
「あの、今から一緒に呑みませんか?」
「どこでですか?」
「近くの居酒屋でもいいし、愛さんが良ければ家とか…」
「居酒屋に行きましょう」
「あ、はい」
「ちょっとまっててください」
「おまたせしました」
「それでは行きましょうか」
(はぁめんどくさ)