Teller Novel

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第8話

146

2022年08月05日

#ドズル社#BL
山本

山本



「....おはよ、おんりー。」


あれから、僕はずっとおんりーの病室に通っている。


今のところ、特に変わったことはない。


たまに僕のことを覚えているおんりーで、


たまに僕のことを覚えていないおんりー。


ただ、今日は少し違った。


「....お、はよう。えっと...」


「...おらふくんっていいます。おんりー。」


「...いつも、お見舞いに来てくれてる...人?」


「そうそう!どしたん?日記でもつけとるん?」


「...いや...なんとなく...覚えてた。」


「!」


「で、でも、それ以外は...」


「ええんよ!それだけでも覚えとってくれたんやね!嬉しい!」


「...ふふ。」


「あ!おんりー笑った!」


「あ、えと、...」


「...ふふ。おんりーは可愛いなぁ。」


意味があるのか分からないけど頭を撫でようとした。


今のおんりーはきっと僕のことを覚えていない。



一度、頭を撫でようとしてびびられたことがある。


だからうっかり手を伸ばしたあとに引っ込めようとしたけど、


「...んん....」


おんりーは少し手に頭を押し付けるように首を伸ばした。



「!...どしたん、おんりー?頭撫でられるのやじゃないん?」



「...うん。なんか...おらふくんなら...いいかなって。」



「...え!」



「あ、いや......どうかした?」



なぜか、目が熱い。



「....泣いてるの?」



「...え?あ、えっと...な、なんでもない!ちょ、ちょっと飲み物買ってくる!」



「う、うん。」



病室を走って出る。





「....なにが、おらふくんならいいかなってだよ...」


ああ言ったおんりーは、


僕と暮らしていたおんりーじゃない。



「....絶対って言ったのに...」



なに言っても意味がないのは分かってるけど、




「.....嘘つき。」




裏切られた気分だ。

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