テラーノベル
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ラムリの一件でしょぼくれてしまった主は、久しぶりに部屋から出て庭を散歩することにした。
庭では垂れ耳の猫耳を生やしたアモンが、せっせと花壇の世話をしていた。
『アモン・・・こんにちは』
「おわ、主様!こんにちはっす!もう立ち直ったんっすか?」
『・・・う〜ん、まだラムリを抱っこできるほどではないかな・・・』
「あはは・・・まぁ、主様・・・そんなに気にしなくて大丈夫っすよ!ラムリはすぐ甘えてくるに決まってるっす」
『そうだと良いなぁ・・・』
主はラムリにセクハラをしてしまったことを大変気にしており、あの日以降ラムリはおろか猫系の執事たちが獣の姿になっているときは近づこうともしなかった。
「そうだ!ブラッシングしてみませんかっす!」
アモンは抱っこしなくてもそれなりに触れ合いができて、かつ、執事たちが喜ぶことを考えてブラッシングを思いついた。
『ぶらっしんぐ?』
「はい!ブラシとかコームで毛の流れに沿って優しく撫でてあげるんっす!」
『それ、気持ちいいの?』
「俺は気持ちよくて好きっすよ!」
『そうなんだ・・・じゃあ、やってみようかな・・・』
という訳で、主はアモンからコームを借りてブラッシングをしてみることにした。
アモンにはテーブルの上に寝転んでもらい、主は緊張しながら毛の中にコームを差し込んだ。
『・・・痛くない?』
「大丈夫っす!そのまま尻尾の方まですーっとやっちゃってくださいっす」
『うん!』
すーっとコームを滑らせて、また差し込んで、と繰り返しているうちにアモンの背中側の毛はつやつやになった。
『すごい!なんかキレイになってる!
あと、めっちゃ毛抜けるね?』
「あー・・・毛づくろいはしてるんっすけど、どうしても全身綺麗にするのは難しいっすから・・・
でももうちょっと頑張ったほうが良いかも知れないっす・・・」
アモンは抜け毛を眺めてちょっと遠い目をした。
『でも、毛づくろいしすぎたら気持ち悪くならない?』
「まぁ確かに毛玉を吐かなきゃいけないから、ちょっと気持ち悪くなっちゃうっすねぇ」
主はアモンを心配そうに見て、それから気合を入れて言った。
『そうだ、なら私がちょこちょこブラッシングするようにする!そうしたらアモンもきれいになるし、毛玉もいっぱい吐かなくて良いんでしょ?』
「それはありがたいんっすけど・・・良いんっすか?お手間になるんじゃ・・・」
『ううん!私、みんなの役に立てるなら何でも頑張るって決めてるの!』
主はコームを握りしめて決意を固めているらしい。
アモンは獣人の姿に戻り、主のコームを握った手を包み込むように掴んだ。
「主様・・・皆のブラッシングをするのはきっと良いことだと思うんっす・・・
だけど、これは俺だけの特権っていうか・・・なんか、そういう感じだとうれしいっす」
アモンは視線を逸らしながらそう言った。
『分かった・・・じゃあ、アモンにはブラッシングの後におやつをあげようか!
それで、特権にならない・・・?』
「ふはっ!良いっすね!ありがとうございますっす!
じゃあ・・・チーズにしてもらうっすかね」
『チーズね!分かった!』
主はアモンと指切りをした。
その後、いろんな獣たちに囲まれながら必死にブラシをかける主の姿が見られるようになったらしい・・・
コメント
1件
ああああアモン可愛すぎる!!😭💕 主様がラムリのこと気にして落ち込んでたのに、アモンがブラッシング提案してくれるの優しすぎるし、「俺だけの特権」発言にきゅんが止まらん!!🐱✨ 最後はみんなに囲まれてブラッシングしてる主様の図が目に浮かんでほっこりした〜!癒やしエピソードありがとうございますMAKOさん!!⋆♡
MAKO
MAKO
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