テラーノベル
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俺は人形だ。
いや、正確に言うと違う。
人形に “ 生まれ変わった。 ” という方が合っているだろう。
水) 桃 ちゃ〜ん お着替えでちゅよ〜
あ、ちょうど俺の持ち主が来た。
怒られないように気をつけなきゃね
桃) ⋯⋯ 。
返事をしなければ、身体も動かさず瞳ひとつ動かさない。
これが俺だ。なんでって?そうしなければ怒られるから。殴られるから。怖い躾があるから。
そう、これが正しいんだ
水) う〜ん今日の桃ちゃんも可愛いっ♡
今日のコーデは赤ちゃんコーデだよ 〜 ♡
そう言うと水は大人サイズのベビーデザインの服を出す。最悪だ。赤ちゃん服は来たことがある。排便も全てその場だったのを覚えている。嫌な記憶が頭よぎった
桃) ⋯⋯ ( ぴく 、 と 体が動く
水) ⋯ は ? 今 動いた ?
お人形さんは動かないよねぇ?ねぇ?
しまった。考えに夢中になっていて無意識で体が動いたようだ
桃) ⋯ ッ 、 ごめ 、 ん ゙
ここしばらく声を出していなかったからか思ったより声が出なかった。水が顔をしかめる。しまった、間違えた
水) ねえ 、 お人形さんは喋らないよね?
ねえ 、 おかしいよね ッ ??
ああ、終わったこうなった水は自分の納得のいく人形になるまで終わらない。今日はどんな躾なんだろ、痛くないのがいいなあ。笑
桃) ⋯⋯ 。
水) はあ 。無駄に喋るくせにこういう時は喋んないの? まじ萎える。今日は躾はなしね
え、躾なし?こんなこと初めてだ。嬉しい。
明日は槍でも降るのかな、なんて。笑
水) 折角特注の大人用赤ちゃん服買ったんだし、楽しまなきゃね
そう言うと水は俺の服を脱がせ始める。食事も何もかも管理されているから体つきも水好みになっている。脱ぎ終わると床に裸で寝転がらせられる。
水) はーい 桃ちゃーん お着替えさせて上げまちゅからね〜
なるほど。そこからするのか。
桃) ⋯。
水) あれ、おしっこしーしーしてるんでちゅか〜? オムツつけまちゅね 〜
え、うそだろ。漏らしてる?
両足首を片手で掴まれるとしりを拭かれる。
一気に羞恥が襲い顔が赤くなる
水) ⋯ ッチ 。 また 人形らしくないことした? 何?漏らしてるかすらわかんなくなったの?
そういうプレイか、と安堵したと同時に恐怖で体中が動かなくなる。1日に2度も怒らせてしまったんだ。何があるか分からない
水) はあ ⋯ 。 今日は躾とは違ったことしよっか。とりあえず、朝ごはん。これ飲んで?
桃) ⋯⋯ ?
わけが分かっていない様子の桃の口に哺乳瓶が入れられる。
水) さっさと飲んでくれない?
桃) ん っ 、 ごく っ ゙
飲み終わって数分するとぼーっとし意識が朦朧とし出す。
水) お、 やっと効いた? 今から僕がお人形になれって言うまでは喋っていいから 。
桃) 、 ! は ぁ 、 い っ 、 !
頭が回っていないのかにこにこと微笑みながら答える。
桃) ぉ ゎ っ 、 ?
桃を抱き抱える水。そのまま水が向かった場所には、2畳ほどだろうか。狭めのガラス張りの部屋があった。その場に桃を座らせる。
桃) ここ っ どこ ぉ 、
水) 余計なこと考えなくていいよ〜笑
僕が今から言うこと繰り返してね
「俺は水に買(飼)われたお人形さんです。」
桃) おれ は ぁ ! 水に 買(飼)ゎ れた
お人形さん っ !
水) じゃ次は 〜 。。
「水の所有物です」はい言って?
桃) 水の 所有物 で 〜 す っ ゙
自分で何を言っているのか理解していないのか素直に繰り返す。
水) はいよく出来ました〜
水) それじゃ 頑張ってね。笑
そう言うと水はドアをばたんと閉める
桃の視界には鏡に映る自分しか見えなくなる
桃) ぇ 、 水 ぅ 〜 、 ?
不安になった桃は水を呼ぶ。
何度呼んでも返事が来ないため涙目にもなっている。
水) あ 〜 僕の桃ちゃんったらホントに可愛い♡ 完璧なお人形になったら出してあげるからね♡
監視カメラで様子を見ていた水。興奮した様子で言うと何やら作業をしだす。今度は何をする気だろうか
『 俺は水に買われたお人形さん 』
この言葉が部屋中に響き渡った。スピーカーだろうか
桃) ん ぇ 、 ?
『 水の所有物です 』
この2つの録音が何度も何度も流れる
桃) ゃ、あ 、!
水) 脳裏に張り付くまで出さないから。♡゙
桃) 水 っ ! 出して ぇ ゙
届かないとわかっていながら助けを求める
もしかしたら、来てくれるかもしれない。
そんな淡い希望を抱いて
__6時間後_______________
『 俺は水に買われたお人形さん 』
『 水の所有物です 』
桃) 人形 、 物 。 人形 … 、
全てに絶望し諦めたのか、目に光はなくまるで生気がこもっていない。言われたことを繰り返す玩具のようになっていた
水) えぇ 、 可愛すぎる ♡ ゙
流石僕の “ 物 “
桃とは対照的に目にハートを浮かべ愛おしそうに眺める水
水) さ、 そろそろ お迎えに行くか ♡
扉が がちゃり と開く
桃) 物 、 人形 … 。
水) 桃 ちゃ ぁ 〜 ん ♡
お迎え だよ ♡ ゙
本当に自分のことを物だと思い込んだのだろうか。表情ひとつ変えず呟き続けている
水) あ ー もう なんで愛おしいの 。
一生僕の元に居てね ” お人形 さん “ ♡
桃の首元に口付けた。 人ではなくまるで物のように扱う。いや人ではない。物なのだ。桃が水の物となった瞬間だった。
終わりです !
これ作るのめちゃめちゃ疲れました!!
ではさよなら
コメント
1件
うわっ…読み終えた今、胸がぎゅーってなってるよ。桃ちゃんが最初から完全に“飼われてる”感がすごくて、読んでて息が詰まるような描写が続いたね。特に体が勝手に動いちゃった時の「しまった」って感覚とか、薬でぼんやりさせられてる時の無邪気な笑顔が逆に怖かった…。 でも、そういう“支配されて自分を失っていく感覚”を丁寧に書けるのってすごい表現力だと思う。水くんの愛情が完全に歪んでるのに、桃ちゃんがどんどん人形になっていくラスト、鳥肌立ったよ。 お疲れ様でした、本当に重くて良い作品でした…!