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コメント
6件
お疲れ様です! 溶けたいっていう感情を角砂糖と照らし合わせているのが、綺麗すぎて好きすぎます!((( まだ前編なのに涙溢れそうです……!!!!
nk 「うーん、なんかなぁ…」
何も入れていない、ただのホットミルクを口にする
やっぱ甘党の俺には足りない
ポチャン…
ひとつ、角砂糖を入れてみる
nk 「あまくなーれ…」
そう呟きながらかき混ぜればすぐ溶けた
nk 「ん、おいし」
なにか付け足せば最高のものになる
でも逆に素のままだと違和感があって、もやもやしてて気持ち悪い
この、俺だって同じだ
みんなは仮面をつけているnakamuという存在しか必要としていないんだ
誰も素の自分なんて求めてないんだよ
リーダーで、しっかりしてて、
みんなを見てる理想のnakamuでいないと
俺は否定されるんだ
nk 「そうだ、俺はみんなのnakamu…」
この世は理想で成り立っていて
俺の本当に感じている感情は踏み潰される
仮面をつけなければ、死んでしまう
今日は配信か…
理想の、みんなのnakamuでいなければ
この世界は甘くない。
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kt 「nakamu…?」
shk「nakamu〜、おーい」
──────
どうしたんですか?
──────
nakamuさん寝てる…?
──────
え、無視?
──────
nk 「あ…、ごめん、」
kr 「おいwどうしたんだよ」
nk 「ちょっとぼーっとしてたわw」
br 「もぉー、配信中じゃーん」
sm 「しっかりやれよ」
kr 「とか言うならお前も動けよ!」
sm 「は?動いてるし」
nk 「…wwwww」
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nk 「やっと終わった…」
危なかった…
最近どうしてもぼーっとしてしまうし、嫌な方向に考えがちだ
そのせいでどんどん完璧にしたくなる
性格と言えばそれまでだが、最近はこだわりすぎて体にムチを打ってまでやってしまう
こだわって無理をして、ぼーっとして。それに対して完璧を求めてこだわり、また無理をする
こんなループ、ダメだって分かってるのに
nk 「なんのために…“俺”を演じてるの…?」
もう、わからない
俺は手にした角砂糖を珈琲へ入れ、
ふたつが一緒に溶けていくのを見る
俺も…こうやって
nk 「溶けるみたいにいなくなりたい…」