テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
そ 。
154
あっぷるぱい
28
ゆゆ(ちょっと復活
414
#吸血鬼パロ
そして――
潔はまだ知らない。
自分がカイザーを呼び出した、その一言が。
六人の関係を、
決定的に変えてしまったことを。
その日の夜。
ブルーロック学園・生徒会室。
「…………」
凛が机の上に一枚の紙を置いた。
玲王「……何だ、これ」
凛「決めた」
蜂楽「何を?」
凛「次は、俺たちが潔を呼び出す」
「…………」
凪「一人ずつ?」
凛「ああ」
千切「……なるほどね」
玲王が紙を見る。
そこには――
『潔 世一と二人きりで過ごす時間を作る』
とだけ書かれていた。
蜂楽「いいじゃん」
凪「俺、もう明日がいい」
玲王「早すぎんだろ」
千切「でも、俺も賛成」
凛「カイザーが一歩先に行っただけだ」
凛は静かに言う。
「だったら――」
「俺たちも一歩ずつ進めばいい」
しかし。
その頃。
別の場所では。
カイザー「…………」
カイザーもまた、一枚の紙を見ていた。
ネス「カイザー……まさか」
「フッ」
カイザーが笑う。
「当然だろう?」
ネス「何をするつもりです?」
カイザーは紙を折りたたむ。
「俺は、あいつに選ばせる」
「ただし――」
その瞳が鋭くなる。
「他の五人よりも、俺を見たくなるようにな」
翌朝。
潔が教室に入る。
「おはよ――」
その瞬間。
「潔!」
「潔、ちょっといい?」
「今日、俺と――」
「待て。先に俺が――」
「潔、放課後空いてる?」
「…………」
潔は固まった。
目の前に。
凛。
蜂楽。
凪。
玲王。
千切。
そして――
少し離れた場所に立つカイザー。
六人全員がいる。
潔「…………」
(……何だ?)
嫌な予感がする。
いや。
正確には――
ものすごく嫌な予感がする。
凛「潔」
蜂楽「ねぇ、潔」
凪「俺、予約したい」
玲王「お前ら一斉に言うな!」
千切「潔、俺とも話してほしい」
カイザー「お前は俺との時間も忘れるなよ、潔」
潔「ちょ、待て待て待て!!」
六人「…………」
潔「何で急に全員俺を誘ってんだよ!?」
蜂楽が笑う。
「だって――」
凛が続ける。
「昨日、お前がカイザーを呼んだからだ」
潔「…………」
その言葉に。
潔の顔が赤くなる。
カイザーが笑う。
「さて、潔 世一」
「次は誰を選ぶ?」
潔「…………え?」
そして。
六人が、
一斉に一歩前へ出た。
潔「…………」
(……え?)
(これって――)
(もしかして……)
潔の脳裏に、
昨日の六人の告白が蘇る。
そして。
初めて。
ほんの少しだけ。
潔の中で、
一つの可能性が浮かんだ。
(……俺を、取り合ってる……?)
――しかし。
その答えを考える暇もなく。
蜂楽「潔、俺と行こ!」
凪「いや、俺」
玲王「俺だろ」
千切「ちょっと、順番守れよ!」
凛「……俺が先だ」
カイザー「全員、甘いな」
潔「お前らァァァ!!!」
教室中に、
潔の叫び声が響き渡る。
そして――
この日から。
第二次・潔争奪戦が、本格的に始まった。
次に潔が二人きりで過ごすのは――
いったい、誰なのか。
そして。
その時間が、
潔の心を最も大きく動かすことになる。
第11話――
「六人のデート作戦」
開幕。
コメント
1件
わっ、ついに始まっちゃいましたね…「第二次・潔争奪戦」! 前回カイザーを呼んだことで火がついちゃったんですね。六人全員が一斉に潔くんを誘うあの教室のカオス、すごく好きです。特にそれぞれのキャラの台詞が「らしさ」全開で、一人ひとりの距離感が違うのが伝わってくるのがいいなあ。「俺を、取り合ってる…?」と気づき始めた潔くん、この先どうなるのか…続きが気になります!