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コメント
1件

最高です!頑張ってください!
転校初日って、だいたい面倒だ。
知らない教室。
知らない顔。
知らない空気。
先生に名前を呼ばれて、
前に立って、
「よろしく」って言う。
その一連を、
俺はいつも、
少し離れたところから見ている気がする。
——その時だった。
視線が、刺さった。
教室の中。
いろんな顔の中で、
ひとりだけ。
ya。
目が合った瞬間、
あいつの表情が、
はっきりと変わった。
驚き。
戸惑い。
……それから、
怯え。
(……あ)
分かってしまった。
また、だ。
理由は分からない。
でも、昔からそうだった。
俺を見る人は、
たまに、
同じ顔をする。
まるで、
「見てはいけないもの」を
見たみたいな目。
席に着いてからも、
yaは俺を見なかった。
避けてる、ってほど露骨じゃない。
でも、
視線が、
決定的に合わない。
(……やっぱ、変なんだろうな)
自分が。
そう思うのは、
慣れていた。
感情が薄いとか、
冷たいとか、
昔から、
そう言われてきたから。
でも。
yaのそれは、
少し違った。
怖がってる。
なのに、
気にしてる。
放課後、
教室を出るタイミングで、
思い切って声をかけた。
「ya」
肩が、びくっと跳ねた。
……やっぱり。
「どうした?」
そう聞いたら、
あいつは一瞬、
俺の顔を見て。
すぐに、逸らした。
その仕草が、
妙に胸に残った。
(俺、
そんなに何か変か?)
分からない。
分からないままなのに。
yaのそばにいると、
時々、
胸の奥が、
変な音を立てる。
ざわつく、
ってほど大きくない。
でも、
無視できない。
ーーーーーーーーー
yaが誰かにぶつかって、
顔色を変えた時。
考える前に、
体が動いていた。
腕を掴んで、
引き寄せる。
——その瞬間。
胸の奥で、
何かが、
はっきりと形を持った。
(あ)
これか。
これが、
俺の感情か。
守りたい、とか。
離したくない、とか。
名前は、
まだ分からないけど。
yaを見た時だけ、
それは確かに、
存在していた。
……きっと。
あいつには、
見えたんだろうな。
俺の中の、
ほんの一部。
だから、
また透明に戻っても。
俺は、
yaのことを、
ちゃんと見ていた。
まじ意味わからない人向けに説明します
1ya君は感情を色で見えることができる
2jpは何者かに色を見えなくされている
10人に1人ぐらいに感情を色で見える人がいるってことです!
この世界どうなってんだSky