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居場所

第3話 - 第三章　　『“昔”の居場所』

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2025年09月06日

#二次創作

#軍パロ

#zm

#暴力

#ハッピーエンド

#d!

くらげ

どうもー！！くらげどす〜！！

前回♡350ありがとうございます！！無事達成！！！！達成しないかと思った…マジ感謝！！！ありがとうございます！！

てことで今回は第３章！zmさんの過去のお話…

どうぞお楽しみください！

第三章　　『“昔”の居場所』

俺は孤児やった。小さい時に親に捨てられた子供。まぁ記憶もないくらい小さかったからなんも思わんけどな。

孤児やから俺に居場所なんてなかった。

俺が住んどった場所に家なんてなくて、雨も風も凌げへんクソみたいな所で俺は寝泊まりしとった。

周りには死体がよく転がっていた。

犬、猫、ねずみ、子供、大人の死体。

動物達、あんな所に生まれなきゃもっと生きれたかもしれへんのになぁ…。今思えば可哀想と思うが、あの時はそんな事思わなかった。思わなかったというか思えなかった。やって、明日は俺が死体になっとるかもっていうギリギリの生活をしとったからや。

大人より子供の死体の方が多かった。あそこでは大人が圧倒的に強かったから。子供の飯を大人が取り上げ、子供の金を大人が取り上げ、子供をサウンドバックにして最悪殺す。ほんまにクソや。

あぁ、女の死体も良くあったな…。ヤられるだけヤられて死んでたな。妊婦の死体もあったっけ。あんなとこに法律なんてないからな。なんでもやりたい放題や。

でも時々、大人が子供を守っとる時があった。親子なんやろうな。でも、最終的にどっちかが死んで1人になっとった。そんなのを見て、俺は｢馬鹿馬鹿しい。｣と思う反面｢羨ましい。｣と思ってたんや。

俺は親の顔を知らん。どんな奴かも知らん。生まれた時から1人。やから守られるとか、親と少しでも一緒に居れる子供が羨ましかった。

そいつには居場所があったから。

俺にないものがあったから。

毎日毎日自力で生きてた。飯が全然食えへんのが何週間も続いた時には動物の死体を食った。虫が湧いてたり、溶け始めていたり、色々危なったけど生きる為には必要な事やった。

水やってまともに飲めん時は汚ったない泥水啜ったり、雨が降った時にはそれを飲んだ。

時々ええ大人が俺に食いもん分けてくれたりしとったけど全部他のクソに取り上げられた。

サウンドバックにされて傷だらけになっても助けてくれる大人なんか居らんから自力で治療した。治療言うてもまともな事はしてへんけど。

だけど１回、１回だけ、こんな俺にも居場所が出来たんや。

ある時死にかけとったら大人に拾われた。そいつはクソ野郎で俺みたいな子供拾って仕事させとった。俺もそこで働かされた。銃や刃物で脅されながら他の子供と一緒に働いとった。

これだけ聞くとそこが居場所なんかと思うかもしれへんけど、そんなクソみたいな所が居場所になった訳やない。俺の居場所はそこで出会った子供達やった。

そこで会った子供達は俺に優しくしてくれた。色々教えてくれた。辛い事があっても一緒に居てくれた。俺はそこが居場所やと思っとった。子供達は俺を頼ってくれていた。明日も生きてるか分からへんような生活してたクソみたいな俺を頼ってくれてたんや。褒めてくれてたんや。俺は色々出来たから｢君は完璧なんだね！！｣って褒めてくれた｡俺はいつの間にかこの居場所に縋っていた。

俺はそこにいるため仕事を頑張った。完璧であろうと努力した。そして、大人に認められるくらいには頑張った。頑張ってたはずやのにある日事件は起きたんや。

俺はミスをした。

少しのちいさいミスやった。

せやけど認めて貰いつつあったせいで大人から俺への期待が高くそんなミスで大人はブチ切れた。

大人は武器で沢山の子供を殺した。俺を褒めてくれていた子達も殺された。

でも俺は逃げた。

そう、逃げたんや。あんな縋り付いていた居場所が壊されていたのに。生存本能が勝手に働いて気づいたら動いていた。

俺がしたミスのせいで皆殺された。俺のせい。俺のせいなのに俺は逃げた。俺の居場所は無くなった。俺が壊した。

俺が完璧じゃなかったから。

完璧やったら皆殺されてへんかったかもしれんのに俺のせいで死んだ。

俺は1人になった。

俺は1人に戻った。