ルイに起きたことを伝えると、ルイはびっくりしていた
「ツカサ様はにどうするか聞いた?」
「それを聞かないとね。」
私達は詳細を聞くためにツカサ様の部屋に向かった。
「ネネにルイじゃないか!いやぁ大変なことになったな!!」
ツカサ様はいつものように無邪気な声で私達を迎えた。
「ツカサ様、勝算は_____」
私が聞くと、それに被せるように
「あぁ、あるぞ。その作戦を提案し、皆にも納得してもらえた。」
「よ、よかった…」
「ツカサ様、何を見ているのですか?」
ルイが指差した所を見ると、何かの本を見ていた。
「これは能力や魔法の種類が書いてあるんだ。これが興味深くてな!」
と、見せてくれたその本の文章には、黒能力というものについてだった。
黒能力は戦闘に特化した人工的に作られた能力らしい。能力を使ってしまえば簡単に消滅させることができる。ただ、その代わり感情面が何かに現れるそうだ。
「でも、それはとっくの昔に絶滅したらしい。潜んでいるという説もある。」
「へぇ…怖いですね。」
敵軍に潜んでいたらどうしよう…などと考えていたら顔に出ていたのか
「大丈夫だよ。そんなやつがいようとこの国を守ってくれるはずだよ。」
とルイが言ってくれた。
そうだよね。この国は大丈夫なはず。そう信じれば何故か安心する気がした。
「__ー______.‘__」
「?なんか聞こえた?」
「どうかしたか?ネネ?」
「ぅ、ううん!なんでもない…」
嫌な予感がした。不安のせいで嫌な予感という変な感じがした。
「よし!ルイ!ネネ!散歩でもしないか?疲れきった顔をしているぞ!」
「そ、そうですか?」
「そうだ!行くぞ!!」
ツカサ様は強引ながらも散歩につれてってくれた。これがツカサ様なりの励まし方なんだろうなぁ…
「はぁ…はぁ…」
足だけを動かす事なんて無かったからすごく疲れてしまった。
「すっかり遅くなってしまったな。」
空を見上げると、太陽は沈みかけていた。
「…あっ!!」
「どうしたの?ルイ。」
ルイは何か慌てる様子で軽く「やりたいことがある。」と言い残し部屋に戻っていった。
今が相談するチャンスだと思った。
ツカサ様にルイの絵が禍々しく変わった様子を報告した。
「….」
その後、沈黙が続き
「今考えても、その情報だけじゃ見当はつかないな。だが感謝するぞ!それも明後日の戦争に勝利した後でルイに聞いてみよう。」
などと言って、ツカサ様も部屋に戻っていった。
確かに、今話しても戦争の事で頭がいっぱいなんだと思う。タイミングを見誤った。
戦争って明後日なの?!?!?!