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異常恋愛体質
白水 桃水 BL
白ｻﾝ 桃ｻﾝ 屑要素含
水 さいど
彼は不意に、浮気している素振りを見せてくる
見せなくても、わかってるのにね
白)いむく〜ん
白)今から遊んでくるな？
水)今から、？
白)うんっ！！
白)地元の友達がこっち来てるらしくてさ〜
水)そっか、、
水)行ってきていいよ…！
白)いや、許可もらうために言うたんちゃうで？
白)報告な？
水)はいっ、…
彼が言う”地元の友達”は”地元の女友達”のことだろう
何年も一緒にいるのだから、わからないわけない
水)ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ…
水)わかってるのに、ｯｯ…
水)いざとなったら、…こんなに辛いんだ…ｯ、
視界が曇る
少しずつ目の前にカラフルな円が描かれる
意識が遠のいて、何も感じなくなってからどれくらい経っただろう
目の前に立っているのは、ピンク頭のアノヒトだった
桃)どーしたの
桃)しょうちゃんから連絡きてたよ
桃)留守番してくれって
桃)多分心配なんだよ
水)ﾌﾙﾌﾙｯ…
桃)なんで？
水)しょーちゃ、ｯ…浮気、してるかも…
桃)そっか、、
ぎゅーーーっ
水)なに、ｯｯ…？
桃)辛かったよね、
桃)もう大丈夫だから、
ゆっくり抱きしめてくれる君
少しソヴァージュの香りがする
柑橘系の香りで、まるで僕を安心させるような香り
桃)こんなとこで思い伝えるとか、いむに迷惑だよね、ﾎﾞｿｯ
水)ｯｯ…？
桃)、？ﾆｺｯ
水)…//
少し照れてしまう自分がいる
確かにしょーちゃんとは僕が片思いしていることを隠して付き合ってる
でもないちゃんを好きになるなんて、有り得ない
桃)ｯｯ…
少し胸が苦しい
目の前にいる君もどことなく辛そうな顔をしている
救ってあげたい
そう思ったのは、いつからだっけ
桃)いむはさ、今しょーちゃんと付き合ってて楽しい？
不意をつかれた質問だった
何を答えようか悩んでいるとき、彼がこう言った
桃)悩むぐらいなら、もう別れちゃえば？
確かにそうかもしれない
付き合ってて楽しかったら、即答なのに、僕はすぐ答えられなかった
水)もう、限界…っ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ
そう彼に言った時、足や肩にへばりついていた鉛が取れたみたいに軽かった
どれだけ彼に鎖で縛られていたか、ようやく分かったかもしれない
桃)泣いていいんだよ、
桃)辛かったよね
桃)おつかれさま
もう、彼からは逃れられない
また、同じ恋愛をするんだ
彼のダメなところに惹かれて、屑な性格に沼って、また同じ
きっと彼も、僕を操り人形にするだけなんだ
そう、わかっているのにね異常恋愛体質だってことぐらい
異常恋愛体質-えんど-
解説
桃ｻﾝも白ｻﾝから水ｸﾝを奪った恋愛をしています
そりゃ屑ですね
そんな『自分を一度でも守ってくれた人』が好きになる水ｸﾝ
でした！！
