初投稿
この作品はご本人様と関係はありません
死ネタ 嘔吐表現 共依存などのコンテンツが含まれます
苦手な方は見ないことをおすすめします
ーtt視点ー
目覚ましの音で目が覚める
この暗く明るく微妙な時間帯の部屋はどこか寂しくて、その寂しさから逃げ出すかのようにそそくさと着替え部屋をでる
リビングにもキッチンにも親はいない
親は朝早くから仕事に行き、真夜中に帰ってくる
親と話すのはほんの少しだけで、親が休みの日には疲れが溜まっているだけろうし、あまり喋りかける気にはならない
普通の家と比べたら俺の家の関係はあまり良い方とは言えない
準備を終え、靴を履く
扉を開ける前には
t「行ってきます」
誰もいない部屋にそう呟く
やはり、この時間帯は人が少ない
元々俺の通学路はあまり人が通りかからないのもあるが、こんな朝早くから登校する奴は俺とあいつしかいないだろう
しばらく歩いてやっと学校の校門が見えてきた
ついでにその前に立っているあの派手髪のあいつも見えた
t「今日もお前が一番乗りか〜」
j「へへ、まぁね」
こいつが派手髪のあいつ
中学の頃からずっと一緒で一番仲がいい(と思う)
この高校に入った時からどっちが先に学校に行けるか勝負している
アホらしいが、俺は毎日一番最初にjpにあえるようになったきっかけとして捉えている
j「ねぇ、早く教室行こう」
t「ちょ、そんな急かすなやw」
教室についてから授業が始まるまではずっとjpとくだらない事を喋る
家では寂しい思いをしている分、友達とずっとずっと一緒にいたい そう思う
やっと昼休みの時間になった
今日の時間割は最悪だ
これに耐えている俺を褒めて欲しい
t「jp?一緒に弁当…」
mb「お前また授業中寝ただろw」
mb2「えwこれで何回目だよw」
j「覚えてるわけないだろw」
mb「流石馬鹿だなw」
t「今は邪魔せん方がいいやろな…」
jpは俺の何倍もコミュ力がある
それだけじゃない
運動も勉強もできて全ての成績がいい
そんな完璧な人間に自然と人がやってくるのは当たり前だろう
分かっているのに何処か妬ましくて自分が嫌いなりそうだ
t「俺の方がjpのこと、よく知ってるのに…」
無意識に口に出ていた
慌ててその場を離れ、人の少ない場所に移動する
この感情は友情なんてものじゃない
俺はjpのことを友情として見ているんじゃなく、恋愛として見ている
もしjpにこの想いを知られたら、きっと今のような関係には戻れない
分かっているからこそ自分が嫌になるのだ
「友情というものは恋愛に近い」と聞いたことがある
だから、もしかしたら俺は”友情としての好き”と”恋愛としての好き”を勘違いしてしまっているだけなのかもしれない
そんなバカげたことを考えている
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