テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
287
31,990
夜もだいぶ遅くなってきた頃。
リビングの灯りだけが静かについていた。
ソファでは、じゃぱぱとたっつんが、寄り添ったまま話している。
さっきまでの甘い空気が少し落ち着いて、今はなんだか穏やかだった。
じゃぱぱが軽くたっつんの髪を撫でる。
「……眠くなってきた?」
「ちょっと」
「今日はいっぱい照れてたもんね」
「誰のせいや思っとんねん」
でも声は前より柔らかい。
じゃぱぱは小さく笑って、そのままたっつんの肩へ頭を預けた。
「……幸せ」
ぽつり。
たっつんは少しだけ目を丸くする。
「急にどうしたん」
「なんか実感してる」
「何を」
「ちゃんと付き合えてるんだなーって」
どくん。
また真っ直ぐ。
たっつんは視線を逸らしながら、小さく呟いた。
「……今更やろ」
「でも嬉しい」
その声が本当に嬉しそうで。
たっつんはなんだか照れくさくなって、小さくため息をついた。
「お前、ほんま素直やな」
「たっつんの前だけ」
「っ……」
その返しはずるい。
じゃぱぱは少し身体を起こすと、今度はじっとたっつんを見つめた。
「……ねぇ」
「なんや」
「今日、一緒の部屋で寝る?」
時間停止。
たっつんの思考が止まる。
「……は?」
じゃぱぱは少し照れたみたいに笑った。
「だって一緒にいたいし」
「そ、それは……」
言葉に詰まる。
嫌じゃない。
むしろ嬉しい。
でも恥ずかしい。
たっつんが真っ赤になって黙っていると、じゃぱぱが少しだけ不安そうに聞いた。
「……嫌?」
その顔は反則だった。
たっつんは数秒耐えたあと、観念したみたいに顔を覆う。
「……嫌ちゃう」
その瞬間、じゃぱぱの顔がぱっと明るくなる。
「ほんと?」
「そんな嬉しそうな顔すんなや……」
「する」
即答。
じゃぱぱは嬉しそうに笑って、そのままたっつんの手を軽く握った。
「じゃあ今日は離さない」
「お前なぁ……」
呆れたみたいに言いながらも、たっつんは手を振り払わない。
むしろ少しだけ握り返す。
それに気づいたじゃぱぱが、また幸せそうに目を細めた。
「……やっぱ好き」
「今日は何回言うん」
「更新されるたび」
「意味わからん……」
でも笑ってしまう。
そんなたっつんを見ながら、じゃぱぱはそっと肩を引き寄せた。
静かな夜。
二人だけの穏やかな時間が、ゆっくり流れていった。
続く!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!