零[話すこと何も無いので本編スタート]
相[皆!合同合宿するわよ!]
カントクが体育館のドアを開け突然そう言った。
日[合同合宿?!つってもどことやるんだ?]
相[えっとね、私たちと海常、秀徳、桐皇、陽泉、洛山よ!]
日向の質問に少し悩んだ素振りを見せたあと、そうカントクは答えた。
日[はぁぁ!?全部キセキ獲得校じゃねぇか!よく合同合宿の許可貰えたな、、、 ]
そう、今名前が上がった高校はキセキの世代と言われる5人がそれぞれ在校しているのだ。海常高校には黄瀬涼太、秀徳高校には緑間真太郎、桐皇学園高校には青峰大輝、陽泉高校には紫原敦、そして洛山高校にはキセキのリーダー赤司征十郎。かくいうここ、誠凛高校もキセキの世代幻の6人目黒子テツヤが在校している。
相[あぁ、提案したのは私じゃないわよ。流石にこんな豪華な合宿提案できないわ]
日[リコじゃないなら誰が、、、?]
相[赤司くんよ]
黒[あぁ、赤司くんならやりそうです]
誠[マジか、、、]
黒子の言葉にバスケ部は驚愕と呆れ、そして畏怖が混ざったような声を出した。
相[さて!〇日から3日間の合宿だけど行ける人!]
その問いかけに木吉、日向、伊月、水戸部、小金井、火神、黒子、降旗が手を挙げた。
相[OK!手を下ろして、赤司くんに伝えてくるわ]
カントクは[練習再開!]と言って体育館を出ていった。
〇日
合宿1日目
誠[広っ!]
そう、合宿所は赤司が手配しただけあってとてつもなく広かった。
黒[中学の時もこの合宿所使いましたね、、、]
黒(いい思い出はありませんが、、、)
この合宿所は確かに広く設備もいい、だが2つほど問題点があるのだ。それはすぐそばに樹海が有ること、もう1つはこの場所はいわく付きの学校を取り壊した後に建設されたのだ。
黒[はぁ〜憂鬱です、なぜ寄りにもよってここを、、、]
黒子はそう小さく呟いた。
火[黒子?行くぞ!]
黒子は相棒である火神に呼ばれ建物の中に入って行った。
そして、その頃伊月や木吉、水戸部も不安を感じていた、その理由としてはこの場所の嫌な雰囲気や気配が原因だろう。
6校全てが揃い赤司が施設の説明やこの合宿の目的について話した。この合宿は卒業してしまう3年生への感謝などをするために企画されたようだ。赤司の話が終わり午後になるまでは自由時間になっている。それを聞いて大喜びし、黒子に抱きついてきた駄犬、もとい人物がいた。
黄[くぅううぅrrrrrろこっちぃいいいぃいいイェア!]
黒[黄瀬くんうるさいですし暑いので離れてくれます? ]
黄[俺黒子っちに会えてめっちゃ嬉しいんっす!]
黒[そうですか、離れてください]
黄[黒子っちはどおっすか?]
黒[いいからさっさと離れてくれません?]
この駄犬人の話を聞かない天才である、ずっと黒子に抱きついて離れない。うざがられているのに気づいて居ないのだろうか。気づいていないんでしょうね。
笠[おいコラ黄瀬ぇ!人様に迷惑かけてんじゃねぇ!]
そう言って黄瀬、もとい駄犬の脇腹に飛び蹴りを食らわせたのは駄犬の飼い主こと海常高校主将の笠松幸男である。
黄[キャンッ!何するんすか笠松先輩!]
笠[お前はいい加減人の迷惑を考えろ!]
黒[笠松さん、ありがとうございます]
黒子は駄犬から助けてくれた笠松にありがとうございますとお辞儀をした。
笠[気にすんな、こっちこそ黄瀬が迷惑かけた]
黒[黄瀬くんのこれは通常運転なのでお気になさらず]
笠[ほんとにすまん、おら!黄瀬お前はこっち行くぞ!]
黄[あぁぁぁ黒子っちぃぃぃ!!!!!!!!]
黄瀬は飼い主に首根っこを掴まれ、引きずられながら帰って行った。
降[相変わらずだな、黄瀬は]
黒[少しは大人しくして欲しいくらいです]
降[どんまい黒子]
黒[降旗くんの薄情者]
その後も黒子はガングロに絡まれたり紫原にお菓子を緑間にラッキーアイテムを貰ったりして、午後になった。
練習はまぁ青峰対火神が1on1をしたり高身長対低身長で試合をしたりキセキ対主将+黒子で試合をしたりして盛り上がった。
2日目
2日目の午前はポジションごとに別れて練習をすることになった、しかしここで問題が起こった。その問題とは黒子と黛はポジションが決まっていないことである、黒子は中学の時PGをしていたのでPGのところに決まり黛もめんどくさいのでPGの所に決まった。
ちなみに2日目の朝には緑間がテレビでおは朝の占いを見ておりラッキーアイテムはお徳用の塩だった。また、黒子はラッキーアイテムではなくラッキーパーソンだった。その内容でひと騒ぎあったのはここだけの秘密。
ひと騒動あったが無事午前の練習が終わり昼食も食べこれから午後の練習が始り赤司の提案で、すぐそこの山で鬼ごっこをすることになった。
黒[青峰くん少しいいですか?]
青[どうかしたか?テツ]
黒[いいですか?くれぐれも物を壊さないようにしてくださいよ?絶対にですからね?]
青[あ?山にものなんてねぇだろ]
黒[石碑や注連縄、祠を壊すなって言ってんですよ]
そう、ここは樹海、しかも行方不明者が多発しているのだ、建物ですら危ないのに石碑や注連縄、祠を壊してでも見ろ、その時は異界へレッツゴーすることになる。
青[せきひ?しめなわ?ほこら?ってなんだ?]
なんとこのガングロ今言った3つ全て知らないでは無いか。やはりこいつ青峰ではなくアホ峰だ。
黒[アホ]
青[んだよ!おい黄瀬!火神!お前ら知ってるか?]
黄[知らないっす!]
火[知らねぇ!]
駄犬とバカ神も知らないとは。
黒[特にやらかしそうな3人が知らないってどういうことですか、、、]
伊[火神、お前はちょっとこっち来い]
火[おう!じゃなくてはい!]
バカ神は相変わらず敬語ができないようだ。
笠[黄瀬ぇ!お前はこっちだ!]
黄[はいっす! ]
今[青峰もこっち来よか]
青[あ?ダリぃ〜]
そう言いながらもきちんと今吉の方へ行くガングロ、なんだかんだ言って今吉が怖いのだろう。
バカ3人への説明も終わり鬼ごっこが開始した、鬼は主将達である。
降旗、小金井、早川、桜井、高尾、福井、伊月、若松、中村、木村、森山、水戸部、宮地、氷室、黄瀬、根武谷、木吉、実渕、火神、紫原、緑間、葉山、青峰の順で捕まって行った。
大[新旧影が見つからないんだが、、、]
今[ほんまあの二人どこにいるん、、、]
岡[影が薄いにも程があるじゃろ、ほんとに見つからないわい]
そう、黒子と黛はその影のうすさからかれこれ2時間追いかける以前に見つけれていないのだ。
相[そろそろ2時間きりますし鬼ごっこ終了します? ]
笠[そうだな、元々2時間の予定だったしな]
ぴーー!!
笛の甲高い音が山に響いたその時、
黒[やっと終わりましたか]
日[うおっ?!]
日向の後ろからひょこっと黒子が顔を覗かせた。
日[おまっ!え?いつから後ろにいた?]
黒[1時間半切ってからずっと居ましたよ]
日[マジか、、、]
黛[俺は実渕の後ろにずっといたぜ]
実[えぇ?!全然気づかなかったわ、、、]
今[実渕捕まえたわしも分からんかったわ。あんさんらどんだけ影薄いん、、、]
黛黒[自動ドアに無視されるくらいには]
皆[えぇ、、、]
一同がドン引いた瞬間だった、、、
夜になり皆が夕飯を食べ終わった時それは起こった。
電気が消えたかと思ったら景色は一変、食堂が木造の体育館になっていたのだ。
黒[青峰くん、黄瀬くん、火神くん、何も壊してませんよね、、、?]
火[なんも壊してねぇ]
青[俺も壊してねぇよ]
黄[、、、石、崩しちゃったっす、、、 ]
黒[は?]
黄[積まれた石!崩しちゃったっす!]
黒[なんで君がキレてんですか、キレたいのはこっちですよ]
なんとこの駄犬やらかしやがった。
黒[はぁぁ黄瀬くんは後でイグナイトとして、この中で対抗手段持っている人、手を挙げていただけますか?]
その問いに手を挙げたのは、木吉、伊月、水戸部、笠松、高尾、宮地、今吉、氷室、黛、実渕、葉山の11人だ。
黒[思ったより居ますね、盾と矛で別れてください]
盾と矛で別れた結果盾には黛、木吉、水戸部、高尾、実渕、葉山が矛には黒子、伊月、笠松、宮地、氷室に別れた。
笠[今吉、お前はどっちなんだ?]
今[わしは能力的には盾や ]
なんと言っても今吉は盾でありながら精神攻撃を仕掛ける矛でもあるのだ。
今[わし幽霊いじり倒してるせいで怖がられるんよなぁ]
黒[なら矛が1人少ないので矛に来てください]
今[了解や]
今吉が了解の意を示した時突然
バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!
体育館の壁や窓、扉が叩かれた。
零[え〜今回はここまでです。それではまた次回お会いしましょう]