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「関取に是非会っていただきたい子供がいるんです。
麦太郎くんという、六つか七つの男の子なんですがね、この子が出入りした店は、何故か必ず繁盛すると言うんです。」
桃山はそれを聞くと、
「仙台四郎さんみたいな話ですね。」
と言った。
仙台四郎は、訪れた店は必ず繁盛すると言われた、昔実在した人物だった。
「よくご存じで。
関取、その子にひとつ協力を仰いで、関取の門出を勢い付けようじゃありませんか。」
木村は軽快な口調でそう言った。
「では一度その子に会ってみたいですね。
木村さん、よろしくお願いします。」
桃山は頭を下げながら、やや気分が高揚していた。
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