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「んじゃ、またな巴!」
「うん、バイバイ虎杖くん!」
あの後、特に何事もなく学校を終え
私は校門前で虎杖くんと分かれた
“ あなた 帰る ? ”
「うん、帰ろっか」
“ 私 今日 あなた 身体 洗う ! ”
「ふふっ、そうだね」
おそらく右手に傘を握っているので、
右に赤傘さん、左手を握られているので左に這いばいさん
すっかりその感覚にも慣れ、トントンと傘を軽く叩きながらいつもの帰路を歩いていた
その時
「こんにちは!ちょっと良いかな?」
「?」
後ろからそんな威勢の良い声が聞こえ、後ろを振り向いた
“ あなた 彼女 近づく ダメ ”
「あ、赤傘さん、?」
隣にいた赤傘さんの気配が私の目の前に現れ、這いばいさんに手を引かれ、私の身体が包まれる感覚がした
「灰原、警戒されている」
「あ、あれぇ、」
“ あなた 彼女 近づく ダメ 殺す ”
「! ” ダメ ! 殺す ダメ ! ” 」
赤傘さんの殺すという発言が耳をさし、
私は必死にそう声を上げた
“ ! でも、 ”
「でもじゃないよ! “ 殺す なら あなた 嫌い ! ” 」
“ っはっ、” ガーン
すると、先程まで殺気立っていた赤傘さんの気配が消え、私の隣にちょこんと座る気配がした
「!特級が、」
「お、大人しくなった?!」
“ あなた 平気 ? ”
「うん、大丈夫だよ」
私は這いばいさんの手から抜け、二人の頭を探し、よしよしと両手で撫でた
「えっと、あなた方、ですよね
私を呼び止めたのって、」
私は声のする方に顔を向け、立ち上がった
________
その後、私は這いばいさん達にお願いして
一度私から離れてもらい、
私は二人の男性らしき人物に手を引かれ、近くのベンチへ座らされた
そして今、威勢の良い声の男性ともう一人の男性に挟まれている状態だ
「えっと、それで、私を呼び止めた理由って、」
「あぁ!そうだったね、単刀直入に言うと僕達は君を保護しに来たんだ」
「えっ、保護、ですか?」
何故また突然、この人達は児童相談所の人なのか?
「混乱するのも無理はありません。ですが、このままではあなたの命が危ないんです」
「!危ない、?」
「、君は、今まで変な気配を感じた事とかある?」
「変な気配、いえ、這いばいさん、、
さっきの二人が初めてです、変な気配を感じたのは」
「怪異が初めて、では、この気配を感じる事はできますか?」
そう言うと、もう一人の男性とはまた違く、
這いばいさん達の気配とも違う
とても禍々しい気配を感じ取った
「!、何か、そばに何かいますか?」
「やはり、怪異と触れ合った事をトリガーに呪いを感じ取れましたか」
「大丈夫、もう何もないよ」
突然の事で私が恐怖で両手を握っていると、威勢の良い声の男性がそう声を掛け、私の手に温もりが重なった
「七海、いきなり3級は、」
「仕方ないでしょう、急いで準備したんですから」
男性二人のそんな会話が聞こえ、私の頭に軽く重量が掛かった
これは、撫でられているのか?
「申し訳ありません、怖い思いをさせてしまい」
「い、いえ、それより、さっきのって、?」
「、あれは、人の感情から生まれた」
「 “ 呪い ” です 」
そんな言葉聞こえた直後、私の耳にひぐらしの鳴き声が煩わしく響いた