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第18笑〖妖 夢達のところ行きましょうよ〗
――翌日、紅魔館。
朝食を終えた一同は、大広間のソファーや椅子に思い思いに寝転んでいた。
青霊夢「暇ね〜」
魔理沙「だな~」
レミリア「提案なのだけど…」
霊夢「珍しいわね」
レミリアは紅茶を置き、少し楽しそうに笑った。
レミリア「白玉楼に行かないかしら」
霊夢「冥界に?」
レミリア「妖夢達に会いに行きましょうよ」
魔理沙「しばらく顔見せてないもんな」
魔理沙「行ってみるのありなんじゃないか?」
フラン「行くー!」
美鈴「たまには冥界もいいですね~」
咲夜「お嬢様がそう仰るなら」
パチュリー「私は遠慮しておくわ。本が読みたいもの」
小悪魔「私もお留守番します」
霊夢「まあ、たまにはいいか」
そして。
霊夢はふと、青霊夢の方を向く。
霊夢「ていうか、そっちの妖夢たちはどんななの?」
青霊夢「ああ、うちの妖夢?」
青霊夢は少し懐かしそうに笑う。
青霊夢「妖夢は白髪ロングの、一人前の庭師で剣士よ」
魔理沙「ロング?」
レミリア「今の妖夢とだいぶ印象違うわね」
青霊夢「剣の腕も凄いし、昔みたいに慌てることも少なくなったわ」
青霊夢「精神的にも落ち着いてるし、白玉楼を立派に支えてる」
霊夢「へぇ」
青霊夢「でも真面目すぎるところは変わらないわね」
魔理沙「妖夢らしいんだぜ」
レミリア「幽々子は?」
青霊夢「幽々子様?」
青霊夢は少し微笑んだ。
青霊夢「ピンク髪のストレートロングで、清楚なお姉さんって感じよ」
霊夢「清楚?」
魔理沙「食いしん坊のイメージしかないんだぜ」
青霊夢「食べる量は相変わらずだけどね」
青霊夢「でも、すごく優しくて」
青霊夢「みんなを見守るような人になったわ」
青霊夢「妖夢のことも、本当の娘みたいに大切にしてる」
レミリア「へぇ……」
青霊夢「私が辛かった時も、何も聞かずにお茶を淹れてくれて」
青霊夢「『今は泣いてもいいのよ』って言ってくれたわ」
その時。
青霊夢の目が少しだけ優しくなる。
青霊夢「うちの幽々子様、本当に綺麗なのよ」
魔理沙「なんか嬉しそうなんだぜ」
青霊夢「そう?」
霊夢「顔に出てるわよ」
レミリア「じゃあ尚更会いたくなったわ!」
フラン「妖夢ー!」
魔理沙「よし、決まりなんだぜ!」
霊夢「勝手に話進めるわねぇ」
そして一行は、冥界へ向かうことになった。
その頃――
白玉楼。
妖夢「今日は平和ですね~」
幽々子「そうねぇ~」
妖夢「幽々子様、食べすぎです」
幽々子「あら、まだ朝ご飯から一時間しか経ってないわよ?」
妖夢「十分早いです!」
二人はまだ知らない。
今日は。
いつもの博麗の巫女と。
青い巫女服の、もう一人の博麗の巫女が。
白玉楼へやって来ることを。
コメント
1件
青霊夢が「うちの幽々子様」って言うときの、あのほんのり優しくなる感じがすごく刺さったな……。同じ世界の住人でも「あっちの妖夢」とか「うちの幽々子様」って呼び方が、二人の間に積み重ねてきた時間を感じさせるよね。慌て者の妖夢がいつか立派な庭師になる未来、清楚でお母さんみたいになった幽々子……それを知ってる青霊夢の目が懐かしそうで、切なくも温かい気持ちになったよ。まだ知らない白玉楼の二人が、今日この後どう出会うのか、すごく楽しみ🌙