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第12話、ありがとうございました!「七不思議一番」って言葉が電話口からひょっこり出てきた瞬間、背筋がピンとしましたね。表向きはただの林間学校の準備なのに、舞台裏で怪異がうごめいてる気配を感じさせるところが面白いです。それに琥珀さん、電話の相手にあえて忘れたフリをしてるのも気になる。人間で一番記憶がいいって自称してるあたり、彼女自身もただ者じゃないのかな…。七番くんとの再会が待ち遠しくなる、じらし方が上手い回でした!
【琥珀(こはく)視点】
私、星詠(ほしよみ)中学校の一年、白石琥珀(しらいし こはく)は、昼休みだというのに、先生に呼び出されて職員室にいます。え、私何もしてないよね?問題児じゃないし、逆に優等生だし!
「白石さん、今度林間学校があるのを知ってるよね?」
「はい!もちろんです!もう楽しみでしょうがない!」
先生はクスッと笑って、
「その林間学校ね、うちともう一つの学校と合同で行うんだけどね。その相手が柊学園なの」
「え、そうなんですか?」
柊学園、とは、えっと、生徒会長が人気の学校だけど、七不思議が噂されてるんでしょ?私、柊学園に昔からの友達いるんだよね。
それで、よく電話してるからめっちゃ知ってる。ま、用件ないときはすぐ切られるけど。
「それでね、林間学校で最初にお互いの学校の自己紹介をするんだけど、白石さんにはその紹介文を読んで欲しいの」
「……分かりました!任せてください!」
「本当?ありがとう、白石さん。じゃあ教室に戻っていいよ、呼び出してごめんね」
「大丈夫ですよ!失礼しました!」
私は、笑顔で職員室を出て、迷いなく屋上に向かった。
私はフェンスに手をかけて、工程を走り回っている生徒達を眺めながら、柊学園のある生徒に電話をかけた。
「もしもーし、琥珀だけど」
『……何?用件ないなら切るけど』
いつも通りそっけない返事。でも、こんなのでも仲間思いな人だから、案外優しい。
「今度林間学校うちとそっちでやるじゃん?私その時の自己紹介言うんだって!頑張らなくちゃー!」
『それだけ?今俺らもその話してたけど、会長になったよ』
「会長って女の子?てか林間学校来るってことは同い年!?中1で生徒会長なの!?すご〜い!」
『……女の子だけど。七不思議一番』
私は、彼が言った言葉に少し反応した。七不思議一番。
「……へえ、一番……会うのが余計楽しみになっちゃったー!で、君は何番だったっけ?」
『俺に番号はないよ。てか、この前言ったのにもう忘れてるし……』
「あはは〜、ごめん!」
私は笑いながら、電話を切った。
「……私が君のことを忘れると思ってんのかな、あの人……」
さっきの話の忘れた、は演技。ちょっと遊び心ができちゃった。
多分、私は一番記憶がいいと思う。他の怪異と比べたら負けるけど、人間では世界一。
「早く会いたいなー、七番くんに」
私はスマホをポケットに入れて、階段を降り始めた。