テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※現パロ
※ランドト
※BL
※下手
前回、たくさんの♡ありがとうございます。
嬉しすぎて飛びました。
文化祭の出し物も、クラスが全員賛同って事で無事BLカフェで収まった。
放課後の準備も徐々に始まり、みんなもすっかり文化祭ムードだ。
「衣装とかはどうする〜?」
「せっかく制服があるんだし、そのまんまでいいんじゃない?」
「確かに〜!現役男子高校生な訳だしね。お金も他のところに使えるね!」
いつもは無口な女子達も、今回ばっかりは盛り上がっているようだ。いや、別にいいですよ?オレ達が頑張って、それを見て喜んでくれる人がいるんだったら。
「あ、ドット君!今、手空いてますか?」
「ん?空いてっけど、どうしたの?」
「お金は渡すので、おつかいに行って欲しいのですが…」
おつかいか。ま、教室ばっかり居んのもむさ苦しいしな。気分転換っつーことで…。
「いいよ!行ってくる。何買えばいいの?」
「えーっと、紙皿と…」
レモンちゃんも、異常な程に気合入ってるよな〜。まあ、みんな乗り気じゃない淀んだ空気の中迎える文化祭じゃなくて良かったけど。
気合入ってる文化祭の方が、きっと100倍いいよな。
「了解。じゃ、行ってくるわ」
「待て、俺も行く」
「はぁッ?てめぇ、何でついてくんだよ」
「じゃあ、ランス君もお願いします!」
「レモンちゃん!?いいの?人手足りなく無い?」
「でも、おつかいも2人で行ったほうがいいですよ!荷物も大変でしょうし」
無音な空間に、足音だけが響く。
何か気まずいんですけど。つーか、何で此奴ついてきたんだよ…。1人で行けねぇだろうなとでも思ったんか?
「てめぇ、何でついてきたんだよ」
「別に、何でもいいだろう」
「…あの中にいると、少し疲れるからな。気分転換ってやつだな 」
「そうかよ 」
まぁ、此奴は顔の良さが買われて、周りの女子達の妄想話を聞かされてるもんな。
自分と他人のカップル妄想話を、本人である自分が聞くという…なかなかに気を遣うような状況が度々できてるし…。
…何か可哀想だな。
いや、何で此奴なんかにオレが心配してんだよ!
「よし、これで終わりか?」
「お前、重そうだな。持ってやる」
「おう、じゃあちょっと…いや!やっぱ自分で持てるし!」
「てめぇ、舐めてんじゃねぇぞ!これくらい1人で持てるわ!」
「…急に情緒不安定になるのやめてくれ」
「…はぁ、はッ」
「やっぱり大変だろ、持つから貸せ」
「あ、ちょッ!別に1人でも持てたし…」
「そうか、じゃあこの荷物返すぞ」
「あ、!いや、1回持ったんだからお前のもんだよ」
「ふッ、分かってる。冗談だ」
そう言うとランスは笑ってみせた。不意打ちだった顔にふと、顔が熱くなる。悔しいけど、イケメンが笑うと破壊力あるな。許せん。
「お前、好きな人とか恋人とか居ないのか?」
「え、? 」
オレは不意に出た意外な言葉に目が丸くなった。
イケメンからは出なさそうな言葉が出てきたからだ。
「別にいねぇけど。つーか、気になんのかよ?そんな事」
「じゃあ、安心だな」
「だって、恋人いたらBLカフェなんてやりずらいだろうしな」
少し微笑みながら此奴は笑った。気ぃ遣ってくれてんのか?
「別に。いたとしてもオレはきっと、男は恋愛対象じゃねぇかもだし」
「…..そうか」
無意識に出たオレの言葉で、此奴は少し、いや、オレの勘違いかもしれねぇけど悲しげな感情が混ざったような表情をしていた気がした。いや、まぁ、流石に勘違いか。
「…教室戻りたくない」
「はぁッ?何わがまま言ってんだよ」
「もう少しだけ休憩したい」
そう言うと、ランスはオレの手を引き校舎裏へ連れていった。
「ちょッ、みんな待ってるって」
「いいから。少し休むだけだし」
「別に、教室にいること自体は苦じゃない。でも、なんというかあの空気の中にいると、少し疲れる」
「…そっか、ちょっとだけだからな」
「…ありがとう」
此奴も此奴で大変なんだな。
少し乾いた秋の風が吹く。
そういや、文化祭の出し物がBLカフェと決まった時、オレは純粋な疑問を抱いていた。
「なぁ、BLカフェって言ってもよ。その、オレ達は何すればいいの?」
「さぁな。でも、恋人同士がやるみたいなことを、すればいいんだろう」
「例えば…」
ランスはオレに迫ってきた。少し甘い顔をした此奴に思わず動けなくなり、呆気なく壁へと身体が寄せられる。
「壁ドンとか」
「顎クイとか」
「えッ、?」
「キス、とか?」
自然と流れに身を任せられたオレは、壁ドンされ、顎クイまでされ、キスされそうになっている。
頭が真っ白になっている時、ランスは、オレの前髪を少し避け顔を近づけた。
チュッ―
そのとき、リップ音が小さく響いた瞬間、時が止まったような気がした。口ではなかった事に、寂しさのような気分を持ち合わせた自分を疑いながらも、オレの心臓はうるさく動いていた。
気になるところで切ってしまってすみません…。寝ぼけながらに書いた部分もあると思うので、誤字脱字あったら申し訳ないです。
小説書くの楽しい〜!
next→♡50