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俺は吉原直斗。高校1年生。俺には幼なじみがいる。彼の名前は伊藤聖勇。聖勇とは小学校からずっと一緒で、お互い別にやりたいことも無く、同じような学力だったため、同じ高校に入った。俺は毎日聖勇と学校に行くから今日も待ち合わせ場所へ向かった。待ち合わせ場所にはまだ聖勇は来ていない。
「直斗〜!!おっはよ〜!」
お、噂をすればなんとなら…この元気な声は聖勇だ。
「聖勇、おはよう!相変わらず元気だな」
「おう!元気だぜ!今日も一日頑張ろ〜う!」
「なにそれ〜」
「応援!みんな元気になるよ!」
「いや今誰もいねーよ、それ俺にしか届いてね〜よ」
「いいのいいの〜」
「いいのかよ」
そんな他愛のない会話をしながら学校へ向かった。教室に入ると1人の男がこっちに来た。
「直くん、聖くんおはよ〜!」
こいつの名前は中根龍星。この学校で知り合った友達だ。こいつは俺のことを「直くん」聖勇のことを「聖くん」と呼んでいる。龍星と3人で話していると先生が教室に入ってきた。
「おはよ〜」
「おはようございま〜す!」
「今日は席替えをします」
“席替え”と聞いてみんな一斉に喜ぶ。そしてみんな順番にくじを引いた。
「直斗何番?」
「俺20」
「まじ?俺直斗の隣だわ!」
「お〜!よろしく!」
そんな何気ない会話をしているだけなのに何故かドクッドクッと鼓動が早くなる。俺は不思議に思いながらもとりあえず席を移動した。すると、俺の前の席に龍星が座った。
「お。お前19番だったのか」
「ん?いや?変えてもらった」
「なんでだよー」
「だって直くんと聖くんと近くの席がいいんだも〜ん、あと後ろの席だから授業サボってもバレないし」
「サボる気満々じゃねーか」
「だって授業ってサボるもんでしょ?」
「いやいや、お前テストの点悪いじゃん、やべーぞー?」
そんな会話をしていると、聖勇が後ろから俺の肩に腕をかけてくる。
「え、なになに、何の話?」
「ん?あー、龍星がさ、授業サボるためにこの席変わってもらったって」
ドクッドクッ。さっき聖勇に腕をかけられてからまた鼓動が早くなった。
「あ〜なるほどね〜、だめじゃん、龍」
「違う違う、2人の近くの席が良かったの!俺授業サボらねーから!」
「言ったな?サボらないんだな?」
俺がそう言うと一瞬間が空いてから龍星が答える。
「いや?サボるよ?サボるけどね?サボるために席変えたんじゃないってことよ、うん。」
「あー。ちなみに後ろの席って意外と先生に見られやすいらしいよ?」
「まじ?席変えようかな〜」
「あれ?龍?俺たちの近くの席がいいからって言ってなかったっけ?」
「あれ?そうだっけ?」
「おい?」
「龍?」
「冗談で〜した!」
「もぉー!」
「なんだよ〜!」
俺たちが騒いでいると先生がこっちを見ながら言った。
「おいお前らうるさいぞ〜、あんまうるさくすると席移動だからな〜」
「はーい、すみませーん」
「気をつけま〜す」
そう言いながら聖勇は自分の席に戻った。
「それでは、今日は特に連絡はないのでHRは終わります。」
そして先生は教室から出ていった。
「危ねぇ危ねぇ…お前席移動させられたら授業サボれなくなんぞ」
「この席でもサボれないんだけどね?」
「俺たちの友情をとってこの席のままにしてくれたんだね!龍やっさし〜」
「当たり前だろ!!友達だからなぁ!!」
「さっすがぁ!!」
そのまま色々話をして授業の準備をし、授業を受ける。そして最後の授業を受けていると、聖勇が紙を回してきた。そこには『明日3人で遊園地行かね?』と書いてあったので『OK』と書いて龍星に回した。それからしばらくすると龍星から紙が返ってきたので『いいよ〜』と書いてあるのを確認し、聖勇に返した。そして放課後。
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「よーし、3人とも行けるってことで」
「その前にさ、なんで授業中なんだよ〜」
「だって思いついてすぐ言わねーと忘れちゃうからさ」
「忘れんなよ〜!」
「記憶力ないから、僕」
「聖くんって記憶力ね〜んだ、初めて知った」
「そっか、知らないもんね龍星。聖勇記憶力ねーから先生に呼び出されても忘れちゃうんだよなぁー」
「え、ちょっとやめてよ、恥ずかしいじゃん」
「いいじゃん、龍星も知りたそうだったし」
そう言うと龍星は頷いた。
「ちっ、なんだよ、手〜組みやがって」
「別に組んではないぞ?」
「いいし〜、別にそれくらいバラされたって減るもんね〜し〜」
「まぁ、聖くんが本当に記憶力ねぇってことはよ〜く分かったわ」
「忘れろ忘れろ」
「そんなこと言われても聞いちゃったもんはしょうがないでしょ〜俺は記憶力あるからなぁ!!」
「うるせぇ!暗記力はなくて赤点取るくせに〜」
「暗記力がないんじゃなくて覚える気がないんです〜本気出したら赤点回避なんて余裕です〜」
「だったらやれよばーか!」
喧嘩になりそうな2人を止めようと俺は間に入る。
「おいおい2人とも、そんなことで喧嘩すんなって」
「直斗が龍に言うからじゃん!」
「え、原因俺なの?」
「そういうことにした」
「うわー!ひどー!2人ともひどー!」
「直斗もひど〜!俺の弱点言うとかひど〜!」
「言い方真似すんなしー」
「真似してね〜し〜」
「してるやん」
「してないやん」
俺たちが同時にそう言うと龍星が拍手をする。
「おぉ〜!息ぴったり〜」
「そりゃ〜長年の付き合いだからな!」
「マウント取られた〜!…もう帰るわ」
「急だなおい」
「じゃあね龍」
「バイバ〜イ!」
そう言って去っていく龍星の姿を見送って俺達も帰ることにした。家に帰ってから3人で明日の詳細を決めた。