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初心者ですので、文章がおかしいかもしれないです。ご了承ください。
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※人身売買が許されている世界線
少し暴力表現あり
有名バンドのボーカル m(25) × 商品 w(5)
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『この子は僕が絶対に守らなきゃ』
mtkside
いつも通り部屋で黙々と制作をしていた時、着信音が鳴った。誰だと思い画面を見ると、昔お世話になった先輩からだった。
「もしもし?」
『おぉ!大森!久しぶりだなぁー元気してるか?』
「お久しぶりです、先輩。急にどうしたんですか。」
『あぁ、そうそう!大森、お前明日暇か?』
「え、明日ですか?暇、ですけど…」
『おっ、じゃあちょっと明日俺の用事に付き合ってくれないか?』
「なんですか、その用事って。」
『ん?あぁ、ちょっとヒューマンショップに行きたくてさ』
「なんでまたそんな所に」
『俺の身の回りの事やってくれる人欲しいなって、あと癒し!癒しが欲しい!』
「癒し、ですか」
『そう!だからついてきてほしいのよ〜』
「だからってなんで僕なんですか!」
『他の奴らも誘ったよ?でもみんな無理ってさ〜!なぁ頼むよ!あとはもう大森しか居ないんだよぉ』
「いや、僕も嫌ですよ」
『そう言わずに、ね?大森も気に入った子居たら俺が買ってやるから!』
「要らないです、大丈夫です」
『じゃあ、わかった!メシ!飯奢ってやるから!な?いいだろ?』
「そこまでお願いされたら断りずらいじゃないですか…はぁ、もう分かりましたよ!ついて行くだけですからね!!」
『まじ?さんきゅー!じゃあ明日!〇〇に10時な!』
「分かりました」
「はぁ。」
先輩との通話を終えて、ため息を吐く。
だいぶ面倒くさいが、約束してしまったからには行かなければいけない。
制作はやめてもう寝てしまおうとパソコンの電源を落とした。
翌日
身バレ防止の為、しっかり変装をして先輩に言われた場所で待っていると、前から走ってくる先輩が見えた。
『おっ、大森!やほ、早いなぁ〜お前』
「先輩が遅いんですよ、3分遅刻です」
『細かいなぁー っしゃぁ行くか!俺が案内してやるよ』
そういって前を歩く先輩について行く。
10分ほど歩いた所に【HUMAN SHOP】という看板が見えた。どうやら着いたようだ。
扉を開けると、中から店員と思われる人が出てきた。
『いらっしゃいませ!本日はどのような子をお求めですか?』
「あ、えっと…」
『身の回りの事をしてくれて癒されるような子を』と先輩がいうと
『かしこました、こちらうちで取り扱っている子の一覧です。ご参考までにどうぞ』
と顔写真や詳細が書かれている冊子を渡される。
『では、ご案内致します』
連れてこられた場所には両側の壁にズラっと並ぶゲージの数々。ゲージの中には商品と思われる人間が入っていた。
『お客様がお求めの子が見つかりましたら、お呼びください。』
店員はそう言って裏に戻って行った。
『おぉ!沢山いるなぁ〜!あ、大森も自由に見てきていいぞ〜』
「いや、だから僕は」
『別に買わなくなって見る分にはいいだろ』
そう言われたら、確かにと納得し、先輩に言われたとおりに見て回ることにした。
見て回っているとゲージの上に星マークが書いてあるのに気がつく。
リストも見てみると同じようにマークがあった。きっとこの星の数がランクなのだろう。
さらに奥に進んでみると、少し薄暗いところが奥の方に見え、気になってそちらに向かう。
そこには先程のような綺麗なゲージはなく、牢屋のような檻が沢山あった。
さらに進んでいると、あるひとつの檻が気になり、近づいて覗いてみると、奥の端の方でぬいぐるみを抱きしめ、丸まっている男の子がいた。僕はその子から目が離せなかった。檻の上に貼ってある詳細欄には
【No.1008 発語✕ 聞き取り△ 歩行✕ 】
と記載されていた。この子には他の子にはあった星マークがなかった。
よく顔を見てみるととても可愛らしい顔をしていた。僕はこの子に夢中になっていたらしく、気づいた時には「ねぇ、」と声をかけていた。