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👤仕方ないよ、全然食べてないんだから
👤役立たずは噂通り狩られるんだ
👤うそぉー、初めてみたぁー、かわいそー
興味のなさそうな声、ただ面白がる声、周りの連中が口々にショウタのことを言う。勝手に言ってろ。
💙リョウヘイに会いたい、、、
リョウヘイも毎日来てくれていたのだが、最近は少なくなってきて、3日ほど姿を見ていない。何処かで死んだのだろうか。そんなことをぼんやり考えていると、女王様が現れた。
ショウタは震え上がった。遂にこの時が来てしまった。
結局ショウタは、あれから一匹も捕らえられず、”役立たず”となってしまった。
👤あんたは、役立たずだったよ
間もなく、冷酷で感情のない声が響き、翔太に鉈が下された。まだ、朝日が昇りきっていなく雨が降っていた。
ーーーーーーーーーーーーー
ぼとっと、地面に落とされたショウタは、涙が溢れてきた
💙あ、おひさま、、、
暫くして弱々しく呟いた。彼の体は茎から寸断され、手合いが黒くなってきていた。
先程まで橙に輝いていた朝日は、柔らかな優しい光に変わっていて、雨はすっかり止んでいた。
💚ショウタっ!?
突然、聞き覚えのある声が聞こえた。
💚どうしたの!?
💙‥‥狩られちゃった あは、、、
リョウヘイは氷水を全身にかけられたようなショックを覚えた。
💚狩られたって、、
💙実は俺、ウツボカズラなんだよね
💚そんな、、
💙騙しててごめん、でももう俺はお前を食べることは出来ない。安心しろ。
ショウタが喋るたびに吐息が大きくなる。
💚そうゆうことじゃなくて!
リョウヘイがぐいっと手を伸ばす
💙触らないでっ、やめろっ、溶けるぞ
実際、ショウタに触っても解けたらなんかしない。そうではなく、ただ、この醜い身体に触って欲しくないだけ。これ以上誰かを醜くしたくない。悲しいのは俺だけで十分。俺のことなんか忘れろよ。
💚そんなことない、知ってるもん
リョウヘイの頰には涙が出て伝っていた。暖かい手がショウタの頬に触れた。
💙リョウヘイは優しいね、ありがとう
💚ショウタっ
リョウヘイはショウタの体を抱きしめた。もう彼には殆ど、力が残っておらず、だらんとしている。
💙ありがとう
消えそう。消えちゃう。ショウタが消えちゃう。
消えないように、リョウヘイは彼の唇に、自分の唇を重ねた。
💙リョウヘイ、好きだ
💚俺も
💙好き、愛してる、好き、この世で一番
ショウタはその言葉を繰り返す。より一層強く抱きしめた。
💚俺もショウタのこと愛してる
やがて、ショウタの声が聞こえなくなった。
それでも、離さない。離してやるもんか。ショウタ、好きだよ。愛してる。ねえってば!
心で一生懸命叫ぶ。でも、自分から出てくるのは涙と嗚咽だけだった。
ショウタは優しい目で眠っていた
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🧡照兄ぃーなんだこれー
💛これは、ウツボカズラかなー?
💗なんかキモー、落ちてるし
🤍みてっ、落ちてるウツボカズラにクモ乗ってる!
💛え、クモ!?いやぁぁぁぁぁ
🧡ラウやめてやー
💗みんな早く行くよー
確かに、落ちて腐りかけているウツボカズラに、まるで誰にも渡さないと言わんばかりにクモがくっついていた。
おしまい