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注意※自分ストーリー。口調違うかも。BL要素あり。



アンドロイド。

それは、人間に倣った結果、不完全になってしまった哀しき機械。

アンドロイドが、隣に居る。


乾青宗「なぁココ。最近俺、変な感じがする。」

九井一「どういうことだ?わけわかんねぇな」

乾青宗「殴られてもあんま痛くねーし、なんか…動かすのが、変なんだ」


そりゃそうだろうな。

俺の自己満足に巻き込んですまん。


乾青宗「なぁ、オレ、人間なのか?」


九井一「は?」

「いやいや、なんで、」


乾青宗「俺、感覚が鈍いと言うか…喧嘩してても全然痛くねーし、なにより、」

「誰を見てても、何を見てても、何をされても、何の感情も湧かねぇ。」



話したほうがいいか?

いや、それでイヌピーに嫌われたら、

イヌピーが悲しんだら、


…俺、生きていけねぇかも。



九井一「そんなことないんじゃねーの。鈍感になってるだけだろ。」


乾青宗「なぁ、なんか知ってるなら言ってくれ。」


嫌だ…嫌だ。

このイヌピーは最高傑作なんだ

今までとは違う。ちゃんと”意思”がある。

これを失ったら、もう俺は無理なんだ。


こんなところで

こんなところで…



乾青宗「ココ。お前隠し事してるだろ。」


あーあ。ダセェな。俺

見透かされてら…

涙止まんね…


乾青宗「ココ、俺、ココがなんで泣いてんのかわかんねぇ。」

九井一「んー。強いて言えば、離れるのが嫌なダセェ俺への自己嫌悪だな。」


乾青宗「なあ、話してくれないか?」

「絶対、何かしらあるだろ。1人で抱え込むなよ」


ずりぃ…

ほんとそういうとこ…

やっぱ、離れらんねーな…


九井一「ごめ、無理だわ…」


もう、イヌピーが苦しそうなの、見てらんねぇ…


九井一「お前は…俺が作った」

乾青宗「…は?」

九井一「いきなり、何言ってんのかわかんねぇよな。すまん。」

乾青宗「いやいや、わかんねぇよ」

九井一「お前は…死んだ」

乾青宗「…?何言ってんだよココ」


九井一「俺の自己満に巻き込んでごめん。ごめんなさい。」

乾青宗「何言ってんだよ!お前が謝るとか、わけわかんねぇ…」


…え

イヌピー、俺に、怒ってくれてる…?


乾青宗「こんな怒りが湧いたの久しぶりだぞ…! 」

「なぁ、話せよ!」


九井一「お前は、死んだ。お前は、俺が作ったアンドロイドだ。」

乾青宗「……は?」

九井一「でも、お前が最高なんだ、!最高傑作なんだよ!」

「こんな”意思”のあるアンドロイド、初めてだった、!」

乾青宗「……そうか。」


ああ、呆れたかな。嘘だと思われてるかな。

でも、俺はイヌピーと、過ごしたかっただけ…


乾青宗「俺、アンドロイドなんだな。」

「でも、感情もわかるようになった。」

九井一「…え?」

乾青宗「さっき言っただろ。こんなに怒りが湧いたのは久しぶりだって。」

「怒りという、感情がわかったんだ。」



乾青宗「俺が生まれたのも、俺が感情を思い出せたのも、」

「お前のおかげだ。ココ。」



             「ありがとう。」


あぁ、やっぱずりぃ

こんな優しい声で言われたら、俺…

また、また、


九井一「好きだ。」

乾青宗「俺も。わかんねぇけど、ココ以外じゃだめだ。」


これこそ、これこそが最高のイヌピー、!

ああ、イヌピー



九井一「ずっといっしょ…な?」

乾青宗「俺は、お前についていく。」





          「生涯かけて、ついていかせてくれ。」




end

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