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本隊ダニエラさんと通信中!
『それはそうと、ユメくん!黒の軍団のみんな!ほんとにありがとうね!まさかだったわよ!まさに奇跡よ!特にレイラちゃん!
感謝しても仕切れないわ。お礼はこちらで準備するから、楽しみにしててちょうだいね。
あー、会いたいわ!ユメくんも会いたい?
ね、会いたいでしょ?
そうよね。これは運命だわ!
もう、そっちに行くわ!』
「ダニエラ!それはダメだろ!お前が動くと目立つ。バレるぞ!」
『そうなんだけど、このトキメキを抑えられないのよね。わかるでしょ?昂ぶってきたわ!
でも、そうね、あたしが行ったら迷惑かけるわね!ユメくん!おねだりしてもいいかしら?
ちょっと、こっちに来てくれないかしら?』
「え?どこにあるんですか?」
『ベロニカちゃん!地図で説明して!ユメくんには、隠し事しないのよね!』
「ちょっと待てよ。これだな。」
ベロニカさんは、帝国の地図を広げる。
「ここが現在地だ。そして、ここだな。」
「え?ここって?」
「そうゆうことなんだよ。本隊は、ビスケット公爵領にある。本隊長の正体はダニエル・ビスケット公爵。現帝王の弟で、元ダニエル・メヒカール王子だ。現帝王の即位と同時に改名しているが、れっきとした王族だよ。」
「はい?」
『ユメくん!そうなのよ。ビックリした?ビックリしたでしょ?
これ、外で言ったらダメよ。あたし、捕まっちゃうから!
本当は極秘事項なんだけど、ユメくんはあたしの特別な男の子だからね。もう秘密バラしちゃうの!』
なんてことバラすの?極秘も極秘でしょうが!
「恐縮です。聞かなかったことにしていいですか?」
『ダメよ。もう普通の関係じゃないのよ!あたしたちの中でも隊長クラスしか知らないからね。そういうことなのよ。絶対的信頼!キュンキュンするわ!』
この人、大丈夫か?本隊長?公爵?
「ユメ!ダニエラは変態だ!」
『ちょっと!ひどいじゃない!』
「でもな、信頼できる。彼は本当の自由を追い求めているんだ。
人種や性別や環境を含めて、彼は自由とは何かを考え戦っている。
その際たるものが、奴隷制度だよ。みんな、彼に共感して立ち上がったメンバーだ。
キュンキュンはしねえけど、信頼は出来るから。
変態だけどな!」
『ベロニカちゃん!一言多いけど、ありがとね!ユメくん!会いたい。ダメ?』
「うーん、まあ、急ぎの用もないですし。
みんな!ちょっと寄り道していい?」
「「「「「承知!!♡☆★」」」」」
「好きにせい!いつもゆうとるやろ!」
『まあ、嬉しいわ。みんな、いい子ね!
また、昂ぶってきたわ!
それじゃ、すぐ来てね!待ってるからね!』
ツーツー!
「すごい人ですね!男性なんですよね?」
「うーん。そこはなんとも。元男性ってとこか?あの場合、中性?」
「でも、なんかすごい。」
「そうだぜ!すごい人だよ。」
たしかに、公爵でありながら、出来ることじゃないな。器がすごいわ。
「でも、ありがとうな。ダニエラのわがままに付き合ってもらって。言い出したら、聞かないからな。」
「いえ、ちょっと、会ってみたいってのもあったんで。」
「そうか。まあ、あいつにも、いろいろあったみたいだ。今は明るく振る舞ってるけどな。」
「それじゃ、今日はまだ早いので、行ってこようと思います。」
「あー、頼む。ところで、お前たちはどうやって移動してんだ?なんか、尋常じゃないスピードであっちこっち出没してるみたいだが。ちょっと想像がつかない。」
「あ!そんなこともわかってるんですね。」
「そうだな。情報網でな。」
「それじゃ、これは秘密にしてるんですけど、空を飛んでいってます。」
「なるほど!って、はあ?」
「そうなりますよね!カグヤ様の能力なんです。カグヤ様は、神の使いなんで飛べるんです。」
「せや。うちは神の使いやさかいに、偉いんやで!敬いや!」
「さすが、カグヤ様!俺の神推しだけあるぜ!本当に神推しだな!」
「黒の軍団は、やっぱりすげえな!」
「はい、なんですぐに着くと思います。」
「そうか。すぐ着く、か!ぶっ飛んでるな!おい!笑!」
「じゃ、行ってきます!」
「おう!今日は宴をやるつもりなんだが、お前たちとはまた今度だな!また、こっちにも寄ってくれ。待ってるからな!
それじゃ、ダニエラをよろしく頼む!」
そうして、第三拠点を出発。
ビスケット公爵領のビスケットタウンに向けて、カグヤ様号で快適な空の旅をお楽しみください。レディースアンドジェントルマン!
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