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単独任務4日目(昼)

次の日、レイナはいつもより早い時間に起きてしまった。

隣のベットではライネがグッスリと眠っている。

どうしよう…やる事ないな

暫くボーッとしていたが、昨日メモをしていない事を思い出しスマホのメモアプリを開く。

画像

昨日はあまり収穫がなかったので、メモの内容もかなり少ない。

メモをし終わると特にやることが無く、かと言って二度寝できそうな程眠くもなかったので、何となくLINEを開く。

見ると、ナギから新着のメッセージがあった。


アメ『仕事どんな感じ?』(数日前)


こんな時間に迷惑かなと思いつつも、今の時間以外に連絡出来る時間も無さそうなので、返信する。


フユ『あんまりかな?初日に進み過ぎた感がある』


返信してスマホを置くと、ピロンッと通知が来た音が鳴った。


アメ『そか。まぁ大体そんなもんだよ』


返信早…そう思いながら、レイナも文字を打つ。


フユ『こんな早朝なのに返信早いね。もしかして徹ってた?』

アメ『うん。今仕事終わるとこ』

フユ『おう。体には気をつけな』

アメ『うん。そっちもね』

フユ『ありがと』

フユ『そっちはおやすみかな?それじゃ、おやすみ』

アメ『うん。そっちはおはようか。それじゃまたね』

フユ『うん。またね』


お互い寝起きと徹夜明けで少しグダグダな会話になっていた気がしたが、なんだか久しぶりに気を抜けた感じがする。

その後は何となく顔洗ったりカラコンつけたりして部屋に戻ると、ライネが起きていた。

「おはよう」

「ん、おはよ。ウィン今日朝早いね」

「早く目が覚めちゃって」

「そか。ふぁ〜あ。私も準備しよ」

大きなあくびをしながら、ライネが部屋の外に出る。

レイナもそのまま朝食を食べに行った。


その後いつも通り朝食を食べ終わりライネ達とコーヒーを飲みながら仕事の時間を待つ。

今回はレイナとカイクで庭の掃除だった。

お互い雑談しながら庭の掃除をする。

「そういえば、ウィンがこの間言ってた小屋のは?」

それだけでカイクが何を言いたいのかが分かったレイナは、掃除道具が置いてある小屋に連れていった。

「この下に扉がある」

そう言ってレイナは薪を指さす。

「了解。どかすよ」

1人だとだいぶ時間がかかりそうなので、2人がかりで薪をどかすと、レイナが見た隠し扉が出てきた。

「これも周りにパスワードみたいなのがある奴か…?」

「いや。これ見つけた時に探索してた時はそういうのは無かったね」

「そういえば、こんな重い薪どうやって女性1人でどかして戻したの?」

カイクがレイナの細い腕を見て言う。

「時間をかけて少しづつどかしたね」

「大変だったね」

能力はあまりバレたくないので、魔法を使ったとは言わない。

それ以降ももう一度倉庫を探索していると、ふとカイクが言った。

「そういえばなんだけどさ、ウィンって本名?」

「…????どゆこと?」

一瞬質問が理解できなかったレイナは、もう一度カイクに聞き返す。

「その、ウィンっていう名前は本名なの?ってこと」

「あぁ〜なんで?」

レイナが言うと、カイクが手にさっき持った箱を持ちながら言う。

「だって、俺達は一応同業者みたいな感じだろ?やっぱり本名バレるとヤバいじゃん」

「因みに2人の名前は?」

「偽名だよ」

「私と同じだ。同業者だからといって、本名は名乗れません」

「大丈夫。俺達も言わないから」

じゃなんで確認した?

そう思いつつも手は動かす。

「因みに顔は?私は変えてるよ」

レイナも興味本位で訊き返してみる。

「変えてる。俺は能力だけど、ライネはメイク」

「良かった私と一緒だ」

同じく顔も変えているとなれば、わざわざカラコンだと隠す必要も無くなるだろう。

そう思っていると倉庫の探索が終わった。

「収穫は?」

「前回と同じ。すっごい今更だけど、こういう箱の鍵とか夜の内に盗っといた方が良かったね」

「確かに」

その後は普通に仕事をし、夜が来た。

いつもの部屋に行くと、もうライネが座っている。

「ねね!!今日はちょっと外食しない?」

「いいけど、何で?」

「ずっと弁当とかだとバランス悪くない?」

「あぁ、ウィン最近ずっとカップラ食べてるもんな」

「カップラ美味くない?」

「美味いけど昼と夜毎日は体に毒だね」

こんな感じで、屋敷の外で夕飯を食べる事になった。

それぞれ部屋で使用人の服から私服に着替える。

集まると全員パーカーを着ているため、服を合わせたような感じになった。

「おぉ、偶然だな」

「結構違うけどね?」

同じパーカーといっても、レイナはパーカーの上着を羽織っていて、カイクはその逆でパーカーの上に上着を羽織っていて、ライネは普通にロゴが印刷されているパーカーを着ている。色も、ミント色、灰色、肌色とだいぶ違う。

そのままファミリーレストランに行く。

「何頼む?」

ソファ席に座ると、ライネがメニューを持って訊いてきた。

「俺カルボナーラ少なめ」

「じゃ私ジャノベーゼ」

「じゃあ私はハンバーグにしよ」

それぞれが机にあるタブレットで頼み、暫くするとロボットが料理を運んでくる。

「…⟡.·」

前にナギと1度来たと言ってもまだ2回目のファミマなので、少しテンションが上がってしまう。

「へぇ〜」

それに気が付いたのか何やらライネがニヤニヤとこちらを見つめてくる。

「ど、どうかした?」

「いや、ファミマは初めてかなと」

「2回目だよ」

「こっち来てから?」

「今まで生きてきて」

「そうなんだ」

「転移前の世界にファミマなかったの?」

「あったけど、私は行ったことがなかったな」

「そっか…」

2人のは何かを察したのかその話題は終わった。

料理を食べ終わり、会計をして店を出て屋敷へと戻る。

「久しぶりにパスタ食ったかもしれん」

「カイク意外と少食だったんだね」

「うん。カイクはあんまり食べないね」

「逆にライネはデザートまでペロリといったからな」

「失礼な。ウィンも1口食べたでしょ」

「うん。初めてパフェ食べたわ」

「美味しかった?」

「美味しかった」

会話をしているうちに、屋敷の門が見えてくる。

その後屋敷に戻って風呂に入り、いつものように部屋のベットに入った。

「んじゃ、また夜ね」

「うん」

そう言って2人は、屋敷の者が寝静まるまで待った。




どうも。パフェとクレープが食べれない主です。

僕なんか辛さに対する耐性はあんのにパフェとかの生クリームがあんまり多く食べれないんですよね。その癖酒のツマミはバクバク食べるから「小学生なのに味覚おっさん」と親に言われました。

それでは、

さよなら〜(ᐙ)/

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