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ーーーナオヤside
トイレから戻ってくると
″セイトくん予定があるんだって″
そうエイキから告げられた
ナオヤ「えーっ!?セイちゃん帰ってまうん?でも..用事があるなら仕方ないよね..気をつけて帰ってねっ!」
セイちゃん..本当に帰ってまうん?
不安な気持ちを押し殺して
セイトを送りだす
大丈夫。ナオ、セイちゃんを信じるって
決めたんやから…。
無意識に首元のネックレスを触ってしまう
エイキ「そういう事だから、じゃあ、ナオちゃん行こっか」
そう言って、ナオの手を引いて
ずんずんとその場を離れていくエイキ
ナオヤ「セイちゃんっ!また明日ねっ」
振り向きざまに、セイちゃんへ声をかけ
エイキについて行った
ーーーカフェ
ナオヤ「ここのカフェ来てみたかってんっ♡」
エイキが連れて来てくれた場所は
駅前に新しくオープンしたばかりの
韓国風カフェだった
エイキ「喜んでくれてよかった。ナオちゃん好きそうだなって思ってたから、いつか連れてきたかったんだよね」
そうニコニコと微笑みながら言うエイキ
ナオヤ「何飲もっかなーっ♡」
ルンルンな気分でメニューを選ぶ
ナオヤ「いちごミルクも飲みたいし、キャラメルマキアートも捨て難いんよなぁ…」
真剣に悩んでいるナオに
エイキ「俺、甘いの苦手だからブラックコーヒーで。ナオちゃんどっちも頼みなよ笑」
そう笑いかけてくるエイキ
ナオヤ「うーん…ダイエット中だし..いちごミルクだけにするね..!」
そう言って、ドリンクを頼んだ。
セイちゃんがこの場にいたら
″俺、いちごミルク頼んだるから、ナオキャラメル頼みいや″
そう言ってくれるんだろうな
いや..でも..セイちゃんも昔から
甘いの苦手やったよな..?
″ナオ、ホンマ甘党やなー笑 俺は甘いの苦手やから、見てるだけでお腹いっぱいやわ笑 ″
そう笑って話すセイちゃんを思い出す
ナオの為に、甘いの苦手なん我慢して
頼んでくれてたんかな..
ふと、セイトの事が気になり
ナオヤ「セイちゃん、何してるかな…」
と小さく呟く
″ピクっ″
その言葉に エイキが小さく
反応していたことには 気づかなかった
ナオヤ「きたきたーっ♡なおのいちごミルクっ♡」
いちごミルクを受け取り、ルンルンな
気分でストローを咥える
ナオヤ「んーっおいしいっ!♡」
エイキ「喜んでくれて良かった」
夢中でドリンクを飲むナオを
ニコニコと見ているエイキ
ナオヤ「今日、誘ってくれてありがとう!また3人で映画行こねっ?」
軽くお礼を行ったつもりだった
エイキ「…。」
返事のないエイキの顔に視線を向けると
″バチッ″
真剣な顔のエイキと目が合った。
…エイキ、綺麗な顔してるな、。
サラサラの黒髪から除く
大きな瞳に、クルッとしたまつ毛
エイキ「今度は、2人で行きたいんやけど。」
そう言ってナオの目を真っ直ぐ
見つめるエイキに、何故か目が離せない
ナオヤ「..何言うてんのっ!笑」
精一杯の返しをしたつもりだったが
戸惑いが隠せない
エイキ「ナオちゃんは、俺と2人じゃ..嫌?」
そう言って意地悪な顔で
こちらを見てくるエイキに 不覚にも
″ドキッ″ とした。
ナオヤ「いや..別に嫌ちゃうけど..」
モゴモゴと言葉を詰まらせて話すナオに
エイキ「じゃあ今度は2人で..ね?笑 約束」
そう言って笑うエイキ
何故かドキドキしている心臓に
気付かないふりをして、目の前の
ドリンクを飲み干した。
ーーーセイトside
″セイちゃんっ!また明日ねっ″
そう言いながら、エイキに連れていかれる
ナオの姿が頭から離れない
セイト「はぁ、何で俺止めへんかってん..」
今更後悔しても仕方がない
ただ、目の前で他の男にナオを
取られたとなるといい気はしない。
帰宅途中、ナオと話したあの公園に
立ち寄り、ベンチに腰を下ろす
💬セイト「ナオちゃん、なにしてんの?」
そうメッセージを送ろうとするも
エイキと一緒におんねんもんな…
そう思い直し、メッセージを取り消す
ナオ、今頃楽しんでんのかな..
ベンチに座ったまま
ぼーっと遠くを見つめていると
📞…
ポケットの中でスマホが振動した
ハッと気づくと、どうやらうたた寝
してしまっていたようで
当たりは少し暗くなり始めていた。
スマホを取りだして確認すると
″ナオヤ″ 不在着信
ナオヤから着信が入っていた
慌ててかけ直すと2.3回のコールの後、
ナオヤ「もしもし..?」
ナオの声が聞こえた
セイト「..ナオちゃん、ごめんな。寝てしもててん。」
電話に出られなかった訳を説明すると
ナオヤ「もーっ!!セイちゃん電話出えへんから心配したねんで! 」
プリプリと怒っているナオの声が
受話器越しに聞こえる
セイト「…。まだ..エイキと居てるん?」
そう聞こうとした時、
″あーーーーっ!!!!″
受話器とは違う、少し離れたところから
ナオの声が聞こえた
声がする場所へ視線を向けると
スマホを片耳に当てたまま
こちらを指さすナオが
公園の入口に立っていた
セイト「..ナオ?」
エイキとカフェに言ったはずのエイキが
何故か俺の目の前にいる
ナオヤ「もうっ!セイちゃん探したねんでっ!」
相変わらずプリプリと怒った表情で
近づいてくるナオ
ナオヤ「こんな所で寝てるやなんて…」
そう言いかけたナオを
″ギュっ″
咄嗟に抱きしめた
ナオヤ「..えっセイちゃん..?どしたん..?」
俺の腕の中で戸惑うナオに
セイト「…会いたかった。」
素直にそう呟く
ホンマ..だっさいな俺。
ナオを連れ去ったエイキに嫉妬して
余裕もなく縋るなんて
泣きそうな気分のまま
それでもナオを離したくなかった俺は
より一層強くナオを抱きしめた
ナオヤ「..セイちゃん?」
俺の名前を呼びながら
トントンと落ち着かせるように
背中をさするナオ
抱きしめた腕の中でナオがニコニコと
微笑みながら俺を見つめている
セイト「…っ。」
ナオのその仕草に、心がギュッと締め付けられ
″チュっ″
気づけば俺はナオを抱きしめたまま
そっとナオにキスをしていた
ナオヤ「…え?」
目を大きく見開いて
びっくりした顔のまま固まるナオ
最悪や。嫉妬した挙句
勢いでナオにキスしてまうなんて。
どうしようも無い後悔にかられ
セイト「…ごめんな」
そう呟き、ナオを置いて公園を後にした。
コメント
1件
おお…13話、めっちゃ好きな回やったわ!ナオ視点とセイト視点の切り替えが効いてて、両方の心情がすごく伝わってきた。特にエイキの「2人で行きたい」からの不意なドキドキとか、セイトの嫉妬と衝動のキス…心臓に悪い展開すぎる(笑)。「ごめんな」って言って逃げるセイト、余裕ない感じが逆にリアルで刺さる。湊さんの心情描写、相変わらず細かくて好きやわ!また続き待ってる🔥