終わりなんて告げさせない
「…な、……んで」
「…なんの、……用ですか、」
「鳴海隊長、……」
心臓が掴まれてる気分だ。
ぎゅうぎゅうと痛い。今すぐにでも気を抜いたら涙が出てきそうでダメだった。
自分から突き放した。自分から嫌われに行った。何もかも置いてきた。何もかも全て
そのくせ会いたいとか思って
実際会いに来てくれて。もしかしてまだとか思って浮かれてる自分、いつからこんなにも最低になってしまったのだろうか。
ほんとは今すぐにでも謝りたい。
全部全部やり直したい。
もう一度話したい。
もう一度たくさん一緒に過ごしたい。
まだまだやりたいことだってたくさんある。
これからもずっと続けていきたいと思ってる。今、目の前にいる鳴海さんに今すぐにでも抱きつきたい。謝りたい。たくさん話したい。
なのに
「……ほんまに、ここまで何しに来たん、」
なのに、こんなにも優しい彼に対して冷たく突き放してしまう自分が嫌い
「…帰ろ、」
「宗四郎」
真剣に見つめられる
だいすきな目
赤よりの濃いピンク
Rt-0001
最も古い識別怪獣兵器
ナンバーズ1
今は使用していない。いったいどれだけの人を救ってきたのだろうか。どれだけの核を射抜いて
どれだけの未来を見てきたのだろうか。
いつ失明してもおかしくない。
たくさんのことを見てきた目
今は自分だけ
いつもより低い声で名前を呼ばれる
本気だ
「なんで、」
「別に僕なんか居らんくても、」
「どういう事だ、」
「っ、……」
寂しさ
怒り
嫉妬
もう全部ぶつけてしまう
「っ、せやからッ、!!!!」
「僕なんかもうええなら、…ほっとけやもうッ、!!!!」
目から涙が溢れる
止まらないもう
「は、??保科、??」
「鳴海さんと、……第1の女性、」
「で、……ふたりきりで誰も入らん部屋でずっと話しとるし、……」
「普段、……見せんような顔して笑って話しとるの見たんや、…」
「そんなん見たら、、誰でももう自分に気がない思うやん、……ッ、」
途切れ途切れ
声が少し裏返りながらも喋る
顔はもう涙でぐちゃぐちゃ
もうなにも考えられない
「なんでっ、…… 泣」
「は、…おい、まて保科、!!ちがう、…」
「誤解だ、!!」
「誤解もなにもあらへんやろッ、……!!!! 泣」
「もう嫌ゃ、… 泣」
「っ、…いつから、……なん、」
「ずっと、…好きやったのは、僕だけやったん、……?? 泣」
「もう、……ほっといてや、…………」
瞬間
一気に全てが変わった気がした
「保科!!」
大声で呼ばれる
「っ、…泣」
恐る恐る顔を上げる
「ボクの話を聞け、…!!!!」
「っ、聞かんくても分かッ」
「何が分かるんだ??」
「っ、…」
「…ボクが、……何のためにここまできたと思ってる」
「……、」
「…さっき」
「話してたやつ」
「別に好きでもなんでもない」
「そんなん、…信じられるか、泣」
「……、恋人のことも信じてくれないのか」
「……恋人て、…」
「もう終わったやん、泣」
「ボクは認めてないが??」
「は??」
「お前が勝手に言って出てっただけだろ」
「っ、…でも、……ッ、」
「…ボクは保科だけだ」
「あの隊員も、…その、……今日、のために手伝ってもらってただけだ、」
「……、、なに、…言うとるん、」
「っ、だからッ、!!」
「ボクは別にあいつなんかどうでもいいんだ!!」
「手伝ってもらってただけであってッ、」
「ボクが1番すきなのは保科だ、!!」
かお、……あか、…
「…ほんま、に、??」
「……うそじゃない、」
「だから、……頼む、全部取り消してくれ、」
「っ、……」
「もう、…ボクのこと嫌いになったか、?」
「っ…そんなわけ、…ないやん、 泣」
「全部、、僕の勘違いやったってこと、??」
「……、、」
「っあかん、……最低やん自分、… 泣」
「勝手に勘違いして勝手に突き放しといて、」
「もう……どないすればええんですか僕、 泣」
「……」
「ほんまはずっと、、」
「ずっと好きやし、… 泣」
「ずっと会いたかったし話したかった、…… 泣」
「ずっと鳴海さんと一緒に居たい、 泣」
「でも、…もうこんなんじゃ僕、…どう、… 泣」
言いかけた
「ボクもすきだ、……宗四郎、」
ずっと
ずっと
この温もりが欲しかった
「っっ、…… 泣」
「ほんまに、…僕なんかでええんですか、 泣」
「……じゃないとここまできた意味ない」
「っ、…… 泣」
抱きしめてくれた腕の中で泣いた。答えるように腕を回し返した。またずっと、こうしたかった。もう顔は涙でぐちゃぐちゃ。結局すべて自分の誤解だった。申し訳なさとまたこんな自分の元へ来てくれた恋人への気持ちが止まらない
「っっ、……ごめん、…ほんまに、…ごめんなさい、…」
「謝らなくていい」
「ボクの隣に居てくれるならそれでいい」
「っっ、…ほんま、……ずるい人やわ、」
「ずるしなきゃ宗四郎に勝てない」
「っ、……ほんまに好きや、涙」
「うん、ボクもすき」
「、……もう泣くな」
「っっ、……泣」
すきだなあ
ずっとこうしたかった
またはじまる日々。きっと今日でもっと互いの愛が深まっただろう。
「にぃちゃん感動で涙出てきよったもう~ 泣泣」
「げっ、……」
「は、??ぃ、いつから!?///」
「うん~??ずっと聞いとったで♡♡」
「ほんで鳴海くんいま”げっ”って言いよったな??」
「まあええわ、弟達が幸せそうで何よりやから今日は見逃したる♡」
「……お前なにもされてないよな??」
「当たり前やろ、」
「なにもってなに??え??俺危ないやつ認定されとる????」
「てか外寒ない!?はよ上がってはよ寝え!!」
「…鳴海さん、一緒に寝よ、?」
「ぅ、うん、……//」
~
寒い外とは真逆でとても暑い室内。しっかり解決はしたがすこしぎこちない。ふたりとも寝れずにいる。お互い背中同士だがぴったりとくっついて寝ている。
1年
ふと過ぎった単語
そういえば。少し手を伸ばして上着のポケットに手を入れる。お目当てのものを見つけ自分の胸元まで持ってきてしっかり確認する。
深呼吸
「…そうしろう」
急に名前を呼ばれる
ちょっとはずかしい
「…どしたん弦くん」
相手の方へと体の向きを変える。向こうも同じだ。
お互い視線がばっちり合う
10秒見つめ合う
「…今日、……さ、」
ねくすと70
なーんかまたゴリ押し展開だな、、😿😿
コメント
12件
ウヒョ
うわぁ最上級の供給をありがとうございます!!!😖🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻 涙腺そこまで弱いタイプじゃないんですけど、K氏様の作品はほんとに泣けてきます…🥹🥹 これはもうプロポーズじゃないですか…!! てかやっぱりあの女性との件、保科さん関連だったんですね、! てかもうほんとにK氏様神の上位互換すぎませんか…!!😖💖 今回もめっちゃくちゃ最高でした! 続き楽しみに待ってます!!💖💖
今日1日これをみるために生きてました。本当にありがとうございます。まじでテラーノベルでは泣かないんですけどこれは泣きます。目が、元々、奥二重だったのが一重になりました😭😭(眠いのと嬉しいので日本語がバラバラです)