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みなさん、花はお好きですか。
このお話は、認知症になってしまった妻に
夫が毎日会いに行くお話です。
夫がいつも花をプレゼントする理由。
───花は、ドライフラワーにしてしまえば
枯れずにそのまま残るのです。
妻…百合さんが、
夫のことを忘れてしまって
夫は、長年連れ添ったはずの百合さんに毎日、
“知らない人”として会わなければならない。
非常に辛く苦しいことのはずです。
そこで夫は考えました。
百合さんが明日、僕のことを覚えていなくても
百合さんと僕が昨日、出会った証を
形にして残せば良いのだと。
記憶は残るものじゃない。
残すものなのです。
夫は毎日百合さんに、自分の想いを込めた花をプレゼントしました。
そして手紙を渡した日は、
ふたりが50年前に出会った日。
夫は、百合さんに
本当の気持ちを込めた花を
プレゼントしました。
百合さんがその気持ちに
気づいてくれたのかはわからないけれど。
みなさんは、なんの花をプレゼントしたか
気づくことができましたか?
花言葉を調べながら読み進めると、
さらに面白くなるお話です。
ぜひ、お楽しみください。