テラーノベル
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日差しが少し強い。さすが夏だし昼ってカンジ。今はあるお店を目指して街を歩いてる途中。メンツはいつも通り、ボクとネネちゃんとアキトくん。そのあるお店っていうのは街で有名なスイーツ店。内装が可愛いんだよね。まあ今日の目的はそっちじゃないんだけど!そのお店では今グレープフルーツをたっぷり使ったパンケーキが登場しているのだ。それを目当てにこうやって街に来て店までの道のりを歩いている。
「あそこじゃない?」
淡い緑髪の少女が指を指す。
「あぁ、そうだな。」
「ふふーん楽しみだね!」
オレンジに黄色のメッシュが入った髪の少年が応え、ボクも会話に乗る。
今日の為に課題は全て終わらせたし、補習なども引っかからないよう(アキトくんくらいだけど!)に頑張ってきたのだ。休日があまり無く、寮生活のボクらには貴重な休みなのだ。
ボクらの学校は魔法学校。その名の通り魔力がある、と言うよりも魔法が多く使える子ども達が通う学校である。人よりも多くの魔力を必要とするため生徒数は隣にある護衛専門学校よりも少ない。魔法を多量使える人なんて、ほんとひと握りしかいないのだ。そんな優秀なボク達は国を守る為にいつも勉強をしている。その中でも国の魔法特化部隊に入れるのは毎年ほんの数人。居ない年もあるくらいだ。
そんなことはさておきやっとお目当てのお店に着いた。甘ーいホイップクリームの香りがする。この香りだけでお腹いっぱいなくらいの店の中を見渡して座れる席を探す。
「あそこ座れそうじゃない?!」
「そうだね、あそこにしよ。」
席を見つけたボクに同意したネネちゃんを先頭に向かう。
「何頼もうかな〜!」
「やっぱりこのパンケーキだろ。」
「グレープフルーツが乗ったスイーツが沢山ある、!」
各自好きなようにメニューを見ている。グレープフルーツがメインとは言っても他のお菓子もそれぞれ魅力があり全部食べたくなってしまう。
「よーしっ!これに決めた!」
「わたしも決まったよ。」
「オレも。」
「じゃあ注文しちゃお!」
やっと全員頼むものが決まったところで定員をアキトくんが呼ぶ。定員さんもキチッとした態度でやっぱここいいななんて思う。また来たいななんて軽く雑談をしつつスイーツを待つ。雑談の内容は明日はこんな授業があるだとか、次の年には魔法特化部隊の入隊試験があるとか学校関連のものばかりだ。特に来年の入隊試験については多く話した。毎年ほんの数人、今年は誰も居なかったそうだ。昔馴染みであるルイから聞いた。というか最近は上層部、四大魔法士以外の実力は例年より落ちていると聞く。今の四大魔法士、さっき言ったルイ、歴代最恐とも言われる魔女ザムザ、どんな魔法使いよりも残虐な戦い方をする血の魔女、あとひとつは空枠だ。しかも3人のうち2人は素性が分からない、それに魔法学校にも通っていなかったそうだ。
そんな話をしている間に待っていたスイーツ達が到着した。ボクが頼んだのは真っ赤なルビーのようないちごタルト。ネネちゃんとアキトくんはそれぞれ好物のグレープフルーツパンケーキにしたらしい。
「いっただきまーす!」
「「いただきます。」」
元気よく言ったボクに続いて2人も言う。嬉しそうな微笑みが溢れているネネちゃんは可愛いしアキトくんは幸せオーラが滲み出ている。そんな2人を前にボクは笑いが抑えられなくなってしまい勢いよく笑う。
「なに、」「なんだよ。」
なーんで2人ともこっち睨んじゃって!
「なんでもないですー!」
なんてニコニコの顔で言うのは説得力がないだろうか。2人してジトーっと見詰めちゃって。可愛いのなんのって!窓際の席で太陽の光がガラス越しにボク達3人を見守るように。あぁ、昼下がりの街で次は何をしようか。
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