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勇者「森に入って結構経つけど…うう…すごく暗い…何も見えないよ…ケンもいないみたいだし明かりもないし無謀だったかな…今からでも引き返して…あぁダメだもう右も左も来た道もわかんないよ………??何か声が…ケンかな?あっちの方からだ!行ってみよう」
???「シュルルルルル 」
???「キュルルルルルルル」
???「チリリリリリリ」
勇者「わぁ…小さくて光っててフワフワで…すごく可愛い…!ん?向こうにもっと明るい光が見える…あっちに行ってみよう!」
???「あら、こんな所に人間が来るなんて珍しいわね…フフ、その小さな妖精が気に入ったの?その子達もあなたを気に入ったみたいね」
勇者「あ、ええと僕は人間界から来たんです。人間界の王の手紙を渡したくて、森の王がどこにいるのか知ってますか?」
???「ええ、森の王の事はよく知っているわ案内してあげる!ついてきて!」
勇者「あ!は、はい!」
???「ここには初めて来るの?まぁそうよね魔法界の住人もここには全く入って来ないもの、人間界の事もほんとにあるなんて思わなかったわ…私は森の外に出られないから、どこか遠くの…そうね、おとぎ話のような…そんな風に思っていたわ…」
勇者「出られない…?」
???「さぁ!もう着くわ、フフ歓迎するわよここが森の洋館?神殿?どっちでも良いわとにかく!私の家!そして…出てきて!お客様よ!」
???「ひ…あ…あう…お、お客?何を言って…」
シャイニー「そういえば自己紹介がまだだったわね、私はシャイニーそしてこっちの隠れてるのが私の弟のダーネックス、そして私達2人が貴方の探してた森の王よ2人でひとつなの、素敵でしょ?」
ダーネックス「あ、あぁ…勝手に正体を明かすなんて…そ、それにこの森が暗いのは…」
シャイニー「はいはい!そんな事より、お手紙があるんだよね?見せて見せて!ダーも一緒に見るのよ! 」
ダーネックス「あう…手紙を渡しに…きたの?…ここまで…?が、がんばるね…君のことは…信用して良いの?…変なの仕掛けてないよね…?」
シャイニー「ふむふむ…はははっ!人間界の王様ってばおもしろーい!」
ダーネックス「ちょっ!ちょっとシャイ…!勝手に1人で見ないでよ…!」
シャイニー「人間界の王様って怖がりさんなのね?攻めてこられないようにこんな小さな子を使わせるなんてね可愛いあなたの為に攻め込まないでおくわ♪」
ダーネックス「あ、あぁ確かに…うん…君は勇者なんだね…それにしてもなんて言うか…僕にはどうしても君が勇気のある人には見えないけど…あぁでもこの暗い森を1人で歩いてたのか…じゃあ勇者だね勇気あると思うよ…うん…」
シャイニー「ねね!次は何するの?用事がないなら一緒にゆっくりしてかない?お茶もお菓子もストックは沢山あるの!」
ダーネックス「っっ!?そ、それは僕のじゃないの…?」
勇者「ごめんね…実は僕次の魔王に会いに行かないといけないんだ…」
シャイニー「あら…残念ね…あなた、外に出られる?この暗い森は慣れてる私でもたまに迷うぐらいだし、そうね!送ってあげる!ダーネックス、あなたはどうする?」
ダーネックス「ぼ、僕は…ここで待つことにするよ…うん… 」
シャイニー「分かったわ!じゃあ早めに帰るから待っててね!さ、いきましょう!」