祖「 ………… 」
目を左右に動かし 、にゃーにゃーぴーぴー騒いでる二人の男を目に捕える
その間に挟まれてるのが僕 、安倍晴明だ 。
二人が仲良く騒いでるから僕が真ん中にいると邪魔だろうと思ってどこうとしたら 、逃がすまいと腕を掴まれるものだから逃げることなんてできやしないし …
祖「 ………… 君たちは何をそんなに騒いでるのさ」
祖「 僕が関係してるのは二人が僕を逃がそうとしないから分かったけど 、」
朱「 … そこまで分かってなんで分かんないのさ」
朱「 晴明くんッて 、変なとこ鈍感だよね」
道「 そこまで分かってなんで俺らのは気づかね ェンだか」
二人してため息つかないでよ 。と言うか 、僕が鈍感ッて勝手に決めつけてるけど君たちが言えたものじゃないでしょ
祖「 じゃあ何をそんなに言い争ってたのさ」
道「 聞こえてなかったのか?」
祖「 道満と朱雀が長々とにゃーにゃー騒いでたから途中から寝入ってたよ」
道「 は 、はァ!?!?てかッ俺は猫じゃね ェッッ!!!!!!!!」
朱「 芦屋殿は兎も角 、僕は鳥だよ?猫と一緒にしないでよ」
道「 コイツッ 、だから俺は猫じゃね ェよッ!!!!!!!!!!」
朱「 いや 、芦屋殿はどう見たって猫でしょ」
道「 水に沈めるぞ」
朱「 晴明くん聞いた?正論を言っただけなのに芦屋殿に沈められそうになってるンだけど!!」
道「 お前が悪いだろ!!」
祖「 こら 、僕を挟ンで口喧嘩しないの」
二人の頭に同時に拳を一つ落とす 。二人は頭を抑えて痛がって 、「 何するのさ晴明くん!」「 痛ェじゃね ェか晴明!!」とかほざいてたけど 、コレは二人が悪い
祖「 はァ 、で?何をそんなに喧嘩してるンだい」
道「 ……… 」
朱「 ……… 」
祖「 なんで二人して目を逸らして黙り込むのさ」
祖「 そんなに僕に言えないこと?」
朱「 言えなくはないけどさぁ …… 。ね ェ 、?芦屋殿」
道「 あァ 、言えなくはないが」
祖「 ?ハッキリしてくれないかい」
道「 ……… 」
朱「 ……… 」
また二人共同時に黙り込む 。先刻と違うのは目を逸らしたンじゃなくて 、下を向いてる 。恐らく目を逸らしてるンだろうけどね
…………………………………… あッ
祖「 もしかして 、僕を取り合ってた 、とか?」
道「 な 、なッ 、ななななッ 、何言ってンだよ!!!!!!!」
祖「 … ! ………… え 、?」
朱「 はァぁぁあぁ 、何やってンのさ 。芦屋殿」
祖「 道満 、冗談のつもりだったンだけど」
道「 …… は 、………………………… はァぁあぁぁあ!?!?!?」
朱「 うるさっ」
朱「 まあ 、そういうコトだから 。」
道「 … 逃げンなよ」
その場から逃げようと後ろに一歩下がるが逃がすまいと道満は僕の手を掴ンできた 。朱雀も空いたもう片方の手を掴ンで完全に逃げられない
二人の赤い 、獣みいたな目にぐっと射抜かれたような気がした
朱「 晴明くん」
道「 晴明」
名前を呼ばれてピクリと反応する 。
朱「 僕らの思い」
道「 受け止めろよ?」
それだけ言って二人は何処かに行った 。二人の後ろ姿が見えなくなった辺りで僕の顔がほんのり熱くなる感じがした 。
その辺にある池の水で自身の顔を覗き 、顔を覆い隠すようにしゃがみこむ 。
祖「 … 育て方 、間違えたかな ………… 」
やっぱ🌟晴明くんは照れ隠しを本当にしてて欲しい
コメント
2件
あ、晴明様、育てかた合ってますよ☆
朱祖と道祖最高に良かったです!!次の話楽しみに待ってます«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク