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「静 寂 に 体温 を 。 」
作, な る と 。🍥
研磨は、静かな人だった。
誰かと目を合わせるのが苦手で、会話も最小限。
でも、ボールを見つめる目だけは、誰よりも鋭かった。
柚子は、そんな彼の隣の席だった。
春の午後、教室の窓から差し込む光の中で、彼女はいつも文庫本を読んでいた。
ページをめくる音と、風に揺れるカーテンの音だけが、ふたりの間に流れていた。
ある日、柚子がぽつりと言った。
「研磨くんって、誰にも似てないね。」
彼は少しだけ顔を上げた。
「…変ってこと?」
「ううん。誰にも似てないって、特別ってこと。」
研磨は、目を伏せて小さく笑った。
それから、ふたりは少しずつ言葉を交わすようになった。
好きな本の話、猫の話、夜の静けさのこと。
研磨は、柚子の話し方が心地よいと感じていた。
それは音じゃなくて、温度だった。
彼の世界に、そっと触れてくるような。
ある放課後、柚子が言った。
「研磨くんって、試合のとき、すごく集中してるよね。」
「…周りの音が消えるから。」
「じゃあ、私の声も?」
「…聞こえてる。ちゃんと。」
その言葉に、柚子は少しだけ頬を染めた。
「じゃあ、次の試合も、私の声で呼ぶね。研磨くんの名前。」
春高予選の日。
研磨は、コートの隅で静かに立っていた。
でも、彼の耳には、観客席から届く小さな声があった。
「研磨くん、がんばって…」
音が、色を持った。
試合後、研磨は柚子に言った。
「…君の声、俺の世界に届いた。」
柚子は微笑んで、彼の手に触れた。
「じゃあ、これからも呼ぶね。何度でも。」
研磨は、初めて自分から彼女の手を握った。
「…俺も、君の名前を呼びたい。」
その声は、静かで、でも確かに、彼女の心に響いた。
短いってー!ごめんなさい🙏力尽きた。変だったら、ごめんねー、
なんか変。じゃね?まぁ。ごめん?ね。
ってことでね、はい!設定です!⤵⤵
早崎 柚子 ‐ さざき ゆず
高校2年生。
部活 ×
委員会 図書委員
趣味 読書。
孤爪 研磨 - こづめ けんま
原作通り~!
ばいち!