ども、かんおです。
最近界隈荒れてますね。平穏に行ってほしい。
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
四流
…
最近、ゾムさんが構ってくれない。
いや別に、不満とかでは、ない。
…不満ではあるかも。
撮影が立て込んでたり、誰かと遊びに行ってたり、編集に追われてたり、何かしらが折り重なってしまってここしばらくまるで構ってもらえない。
忙しいのはわかるけど…恋人を何日も放っておくのはいかがなものかと思う。
この間だって、我慢ならなくてちょっかいかけに行ったのに適当にあしらってきて。
「こっちの気も知らないで…」
あ。
なんかイライラしてきた。
俺だって忙しくない訳じゃない。それでも、ゾムさんとの時間を大切にしたくていつも頑張っていたんだ。
なのにゾムさんは仕事とかばっかり優先して。
もっと構えよ!
「……は〜〜、やっとひと決まりついたわ…」
背もたれに体重を預けるとギシリと椅子が小さく悲鳴を上げる。
全身疲労感でいっぱいで、今にも倒れそう。
エミさんが足りない。圧倒的に、足りない。
そんな事を朦朧とした脳で考えていると、背後からバタンと扉が開く音が聞こえた。
「ゾムさん邪魔するで!」
「んぁ…?エミさん…?」
しょぼくれた目でピントを合わせれば淡いミルク色の髪の毛。
エミさんはズカズカとこちらへ向かって歩いて来れば、目の前でピタリと静止する。
数秒間の沈黙の末、ゆっくりエミさんが動き出した。
俺の両肩に手をかけ、つぎに片足ずつ俺の足にかけてそのまま両足に座る形になった。
呆気に取られていると、ふわりとその淡い髪が頬を撫でる。
「あ、え、エミさん?何…ん、」
自分の口に当てられたのはエミさんの唇。
離されたかと思えば、また名残惜しいと言わんばかりに当てられる。
「ん、…は、」
「まっ、エミさんどうしたん、⁈」
眠気が思考を邪魔して、より混乱する。
唐突な行動全てに驚きつつも久しぶりのエミさんの補給に喜びを隠しきれない。
ようやく口が離れ、しっかりと顔が見える距離が開いた。
その顔は怒っているような、恥ずかしがってるような、寂しいような、そんな曖昧な感情をごった煮したようなものだった。
「…エミさん?」
「構ってください」
「え」
かまっ…構って……?
(エミさんってこんなに甘えたになる事ってあるんや…⁈)
むすっと頬を膨らませて怒りを表している。
最近色々忙しくてたしかにエミさんとの時間が疎かになっている節はあった。
ここまで我慢させてしまっていたとは。
それで、構って欲しくなって、今の行動に出たと…?
なんて愛らしい。
あまりの愛しさに膝にのるエミさんの両肩を抱く。
「なんですか、ゾムさん」
「……エミさん補給」
「ずっと放ってたくせに」
「それは…すまん」
くすくすと可愛らしい笑い声が耳元で聞こえ、直後、エミさんの腕が俺を抱き返した。
「ちょっとだけ休んで、その後構ってください」
えらいやつれてますよと指摘され、額を指で弾かれた。
なんでもお見通し。隠し事なんてできっこなくて、誰よりも俺の事を見てくれてる。
俺の1番の安全地帯。
「…えみさん」
「ん?なんですか?」
「もう少しだけこうしててええ?」
また少しの沈黙。
本当に起こってしまっているのではないかと怖気付く。
エミさんがひと呼吸おいたのがわかった。
落ち着く息づかい。
「…ちょっとだけですよ」
突然抱きつかれて、予想外の反応に驚いて思わず固まった。
なんかもっと…邪魔そうにどかされるのではないかと思っていた。
「なんですか、ゾムさん」
「……エミさん補給」
どの口が、と言おうとしたが飲み込み、代わりの言葉を探す。
「それは…すまん」
なんだかいつもよりも子供らしく見えて、少し拗ねたような態度につい笑ってしまった。
ああ、愛おしいな。
ゾムさんの背中に腕を回して抱き返す。
手放すにはあまりにも愛おしすぎて。
よく見ると目の下にはくっきりとくまができていて、疲れているのがよくわかった。
「ちょっとだけ休んで、その後構ってください」
ぺし、と軽く音を立てたその額を弾けば、きょとんとした顔でこちらを見て、顔を埋める。
「もう少しだけこうしててええ?」
少し腕に籠る力が強くなって、駄々をこねる子どものようだと思った。
少し肩が震えている。疲れだろうか。
しかしこうしてゾムさんの温もりを感じるだけでも心は多幸感でいっぱいだった。
もう少しだけ、こうしていたい。
柄にもない事もやってみるもんだなあ。
「…ちょっとだけですよ」
…
ネタが無い定期。アプリを入れたいです。
コメント
2件
え、あ、尊とか言って これ見た瞬間っぱって立ち上がったから親から引かれたww クソかわええ〜四流推しやから最高