登場人物一覧
大石慶敬(19)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛機動科候補生
豊島敦也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛機動科候補生
新津雄也(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛操縦科候補生
新屋智輝(19)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛機動科候補生
甲賀彪馬(20)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属 空衛機動科候補生
永井大介(41)…国家保安庁特殊空衛教育隊所属教官
森中唯人(53)…国家保安庁特殊空衛教育隊長
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矢田、河内による記者会見から数日後
矢田の思惑通り、日本国内では亜細亜連合への反感が飛び交っていた。
その影響もあり亜細亜連合関連の建物が放火されるという事件が発生した。
そんな中、濡れ衣を着せられた亜細亜連合は打倒国家保安庁に向け着々と準備を重ねていた。
「やってくれるじゃねーか。あの野郎」
相馬は吸っていたタバコを机の上に叩きつけながら怒鳴った。
「相馬さん。準備が出来ました」
1人の男が声をかけた。
「そうか。後は実験だな」
そう言うと相馬は総長室を後にした。
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数週間後
教育隊への復帰のために医務室を後にする大石と豊島は村西と挨拶をしていた。
「今までお世話になりました。ありがとうございました」
大石が頭を下げると村西は笑みを見せた。
「礼儀正しいな笑で、どこ行くんだ?部類は」
「機動科みたいです。元々俺らは機動科志望でしたので、そのまま希望が通ったって感じです」
豊島が言うと村西は頷いた。
「そうか」
「機動班員としてここに戻ってきます」
そう言うと大石は敬礼した。
「卒隊出来ればの話だがな。」
村西が言うと大石は笑みを見せた。
「大抵なことをしなければ卒隊できると聞きました。俺らは大丈夫っすよ笑」
「あんまり舐めてっと痛い目見るぞ。毎年、空衛教育隊を卒隊出来ない奴は、少なからずいる。体力不足や知識不足など理由は様々だ。卒隊出来なければ一般国保隊員として勤務することになる。卒隊出来れば祝い金として1人1000万貰える。」
「そんなに?すっげー」
「とにかく卒隊しねーと貰えねーからな。頑張れよ」
そう言うと村西はその場から足早に去っていった。
教育隊に戻ると既に専門教育課程が始まっており、大石と豊島は、機動科へ行くことになった。
体力トレーニングのため、日中フル装備での走り込み訓練を終えると機動科の候補生らは冷房がつけられた寮に戻っていった。
「いつもあんな感じなの?ヤベーよ。俺」
そう言いながら豊島はベットに寝転がった。
「今日はまだマシな方だった。いつもはあれプラスヘリからの降下訓練がある。命綱無しのな。」
甲賀が言うと大石はベットから起きた。
「命綱無し?そんなんで降下できねーだろ。」
「降下用ロープだけつけるんだよ。それで降下していく。ちょっとでも体勢を崩したら終わりだな笑。安心しろ下にはマットが敷かれてる。落ちても悪くて骨折で済む」
そう言うと甲賀は笑みを見せた。
その時、汗だくになりながら1人の候補生が部屋に入ってきた。
「あっまだだよな?紹介。」
甲賀が言うと候補生は甲賀に目をやった。
「何が?」
「いや、この2人紹介すんの」
「あー。そーいや、誰?」
「こいつが大石で、こいつが豊島。総合候補生の時に一緒の教場でな」
「あーなるほど。俺は新屋智輝。操縦科の入科試験に落ちて機動科に入ることになった。よろしく」
そう言うと新屋はそのまま持っていたポカリを一気飲みした。
「そんなに汗だくになって何してたんだよ」
甲賀が聞くと新屋は飲み干したポカリのペットボトルを近くのゴミ箱に投げ捨てた。
「首席でここを卒隊してやる。機動科でてっぺん取って正隊員になる。それだけだ。」
そう言うと新屋は頭を軽く拭くとそのまま部屋から出て行った。
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