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あれからはや数ヶ月。
付き合いたての俺らは月に1回はそういう事をしていた。
もちろん2ヶ月くらい開くこともあるけど。
そして例のドラマも毎週観ていた。
涼ちゃんとリアタイする週もある。
その日はそのまま流れに任せて最後までしちゃうのだが。
観ていたものが現実に起こるのだから、止められない。
数ヶ月たってもまだ俺はあの役の涼ちゃんに慣れない。
きっと俺がMすぎて慣れる日なんて来ないのだろう。
今日も取材や撮影、スケジュールがパンパンだった。
俺だけ朝から先に別現場で仕事があり、2人とはまだ合流出来てない。
涼ちゃんに会いたい。罵って欲しい。
俺も随分堕ちてしまったものだ。
ようやく午前の1人仕事を終えて2人がリハをしてる現場へ着いた。
「おはようございまーす。」
そう言って中に入った。
「おはよー。」
とみんなから声をかけられ荷物を起き、いつも通り真ん中のスタンドマイクへと移動する。
さて、今日も歌いますか。
18時すぎ。6時間近くみんなとセッションと相談をしながら次のライブへ向けて準備をしていた。
さすがにちょっと疲れた。
皆も昼は休憩してるだろうけどそろそろもう1回休憩にしよう。
「一旦休憩しよ皆。」
バンドメンバーとスタッフもろもろ
そうだね〜疲れた〜など声を出して各々何か買いに行ったりお手洗いに行ったりタバコ休憩しに行ったり。
俺も朝からあまり食べられてない。
「元貴。」
涼ちゃんが俺の方へ来た。
「マネージャーに何か買ってきてもらおうか。俺もなんか食べたい。」
何がいい?とスマホメモを開く。
若井にはもう聞いたみたいだった。何個か既に書いてある。
「んん……トマトパスタ……。」
前にもあったな。この会話。
「もぉーなんでそればっかりなのよ。」
涼ちゃんは困ったように笑っている。
「コンビニってトマトパスタあったかな。まぁ一応メモしとこか。無かったらどうする?」
うーん。思いつかない。
「涼ちゃんは?」
涼ちゃんが食べるものを真似しようか。
そう思って聞いてみた。
「んーおにぎりとぉカレーとぉ。ホットスナックも食べたいなぁ。あ、夜に食べるスイーツも買ってきてもらお。」
食べ盛りか。
「ええーそんな食べるの涼ちゃん。」
涼ちゃんはミセスの中だったら食べる担当だけど。
「だってお腹すいちゃった……。 」
ぎゅるると涼ちゃんのお腹が鳴る。
あはは、とその可愛いお腹に笑った。
「俺もおにぎりとなんかホットスナック買ってきてもらお。ね、カレーあったらちょっとちょーだい。」
涼ちゃんを見てたら俺も食べたくなってきた。
ふふ、と笑って「いいよー。あ、これ買ってきて欲しい!LINEで送っとく!お願いします。」とマネージャーに言ってメモのスクショを送った。
マネージャーに色々買ってきてもらって
休憩する。
「飯だー!いただきます!」
と若井が目を輝かせる。
「トマトパスタ無かったみたい。今度作ってあげるから。」
涼ちゃんはおにぎりを出しながら言った。
え、本当に?
「うん、作り来て。食べ行くのでもいい。」
最近は涼ちゃんの家でも全然眠れるようになった。
いいよ、と涼ちゃんが隣に座って手を拭き、頂きますをした。
「惚気んなよ〜。」
目の前の若井が悔しそうにこっちを見ている。
「羨ましいだろ。」
そう言うと「はっ!べっつに!」とおにぎりを頬張った。
はい、2人とも食べることに集中して、と涼ちゃんは交互に俺らを見る。
はーい、と若井が返事をしお茶を飲んだ。
「むー。頂きます。」
あまり納得はしてないが涼ちゃんに言われたら従う。
「元貴、カレー食べていいよ。」
と涼ちゃんにカレーを渡されたが 俺は受け取らず涼ちゃんを見つめる。
「あれ、いらない?」
と不思議そうに言われた。
いる。涼ちゃんから、欲しい。
「あっ。」と涼ちゃんに口を開けた。
若井がうーえと顔をしたが気にしない。
見せつけてやろう。
あぁ、そういう、と涼ちゃんはスプーンにカレーとご飯をすくって、ちょっとフーフーしてからはい、と俺の口へ運んでくれた。
ドヤ顔で若井の方を見る。
「うーわ、めっちゃ腹立つ。」
どうだ。俺の涼ちゃん。羨ましかろう。
もぉ、元貴。と涼ちゃんにちょっと怒られる。
だって、1秒でも涼ちゃんとイチャイチャしたい。
それだけだもの。
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