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コメント
2件
そりゃそうよ。 健二さんは元々ひおりちゃんの許婚だもん。 無関係ではないよね。 なにしろ親御さんはまだ認めてないんだろうし!
いやー、日織ちゃんの健二さんへのこっそり相談シーン、めっちゃもどかしくてジリジリしたわ!「パンツより身体を守ってくれないと!」のツッコミにちょっと笑ったけど(笑)修太郎さんがガリガリ減ってる描写にハラハラするし、許婚設定がまだ尾を引いてる複雑さがリアルで好き。このすれ違い感、どう転ぶか続きめっちゃ気になる🔥
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鷹槻れん

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#極道
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ホテルで修太郎さん、健二さん、佳穂さん、私の四人でお食事をしたあの日から、一ヶ月余りが経過した。
その間ずっと、私と修太郎さんは、全員――先の四人に加えて、私の両親、修太郎さんのご両親――が集まれる日を模索し続けています。
実は修太郎さん側のご両親の調整が難航していて――それは修太郎さんに実質二人のお母様がいらっしゃることに起因しているのだけれど――、私は、改めて家を巻き込むということの過酷さを思い知らされていました。
「修太郎さん、大丈夫ですか?」
連日のお仕事に加えて、慣れない生家への日参が、修太郎さんの体力を確実に奪っているように見えて、私は不安でたまらなかった。
「うちの母の方はなんとか説得できたんですけど……宮美さんがご自分には関係ないとおっしゃって」
疲れたように、最悪、僕の方は父と実母(絢乃さん)だけで考えましょう、と嘆息される修太郎さんへ、私は彼の疲弊したさまが分かっているくせに、なかなか首を縦に振れません。
この話には、健二さんも絡んでいらっしゃるから……私は健二さんのお母様の宮美さん抜きで、というのはどうしても考えられなくて、頑なになってしまっていました。
***
「健……、高橋さん!」
結局私は休憩時間に高橋さん――健二さん――を呼び止めた。
「あの、少しお時間をいただけますか?」
修太郎さんが離席していらっしゃる間に、彼の目を盗んで健二さんに声をおかけした私は、修太郎さんに申し訳ない気持ちがして、ソワソワと落ち着かない。
「兄さんには内緒の話ですか?」
私の様子にピンときたらしい健二さんが、小声でそう耳打ちしていらっしゃる。
「はい……」
つぶやくように首肯すると、「屋上で待っていて下さい」とおっしゃった。
私は修太郎さんに何も告げないままに都市計画課を空けることにほんの少し抵抗を覚えたけれど、人目につかない場所というとそこくらいしかないか、と思って諦める。
(一臨職の私たちが会議室を占拠するわけにもいかないですもんね)
エレベーターを待ちながら、ふとそう思ってから、過日会議室で起こった修太郎さんとのあれこれを思い出してしまって赤面する。
こんな精神状態でエレベーターを待つのが何となく気恥ずかしくなった私は、階段へ足を向けた。
都市計画課は五階。屋上は七階なので、歩いて上がっても知れている。
屋上庭園に出ようと扉を開けると、途端、ものすごい風に見舞われた。
突風にスカートをめくられて、思わず手で布地を押さえたら、扉の方を持つ手がおろそかになってしまった。
「ひゃっ!」
危うく強風に煽られたドアに挟まれそうになった私を、後ろから来た健二さんがギリギリのところで助けてくださる。
「危ねー」
間一髪で助けられた私は、未だ恐怖でドキドキしたまま、縮こまって健二さんを見上げた。
「日織さんに怪我なんてさせたら俺、兄さんに殺されかねないんですけど」
言いながら、「パンツより身体を守ってくれないと!」と叱られてしまう。
(うー。どちらも守りたいのですが……)
思ったけれど、片方が手薄になってしまったから叱られてしまったわけで。
私はしゅんとして「すみません」と謝罪する。
「で、用件はうちの母のことですか?」
私が言うより先に、健二さんが溜め息交じりにそうおっしゃった。
「あ、は、はいっ」
どうして分かったんだろう?とキョトンとしたら、「あれだけ兄さんが連日家に来てれば馬鹿でも察しがつきますって」と健二さん。
確かに、と思いつつ、「健二さんからもお母様に何かお口添えをしていただくことはできないのでしょうか?」と尋ねる。
「このままでは修太郎さんが倒れてしまいそうで怖いのです。なのに私は宮美さんの出席は諦めましょうとおっしゃる修太郎さんへ、同意して差し上げることができないのです」
健二さんを真っすぐに見据えてそう言うと、「何故?」と問われました。
「私と健二さんは、まだ両家の認識では許婚だからです」
そう申し上げたら、「ああ……」と嘆息された。
「俺たちの間では話がついた感じになってたんで失念しかけてました。今回は親に兄さんとの交際を告白するんでしたっけ?」
「はい」
「何でその場に俺と佳穂が?とか馬鹿なことを思ってましたけど、行くの、当然ですね」
言われて、私は風になびくスカートを押さえながらうなずいた。