カランカラン…
「…いらっしゃいませ」
「とーんとん、やっほぉ」
「…鬱さん、ですか」
「せやよ」
「席借りるな」
「…はい」
「…隈無くなったな」
「いやー!良かったわ」
「まぁ…規則正しい生活してるので」
「そっかぁ」
カチッ…
「…ここは禁煙ですよ」
「ええやん別に」
スーーハー
「美味…」
「…はぁ」
「あートントン、酒くれ」
「ブルームーン頼むわ」
「…分かりました」
ブルームーン、ジンベースのカクテル。ドライ・ジン、レモンジュース、クレーム・イヴェットからなるカクテルである。 同様に紫色を帯びるアヴィエーションとの類似性があり、マラスキーノを使用しない点が違いとして知られている
度数は26度前後
「…どうぞ」
「ありがとうなぁ」
ゴクッゴクッゴク
「ぷはぁ!やっぱ美味いわコレ」
「センキュートントン」
「…いえ」
「そろそろ帰るわ」
「…分かりました」
「…あ、これ貰うで」
「…え?何を__」
客はテーブルに置いてあった林檎を齧った
シャク
その音と共に…意識は下へ上っていく…
シャラシャラシャラ…
「…献血入れ替えないと、トントンは…」
「…まだ起きないか」
ゴトッ
「え」
「な、なにこれ…どうして林檎が…」
「……これ、林檎、?」
…なんこれ、俺どこおるん…?
……?
パチッ
「……え?」
「ん?なんか声が…ってトントン、!!?」
「トントンだよね……??」
「え?お、おん…」
「…!良かった……」
「トントン……っ、!」
「…ゾム…笑」
「おはよう…笑」
「…!おはよう…笑」
「俺どうなってたん?」
「…え、覚えてないんですか?」
「え、おん」
「えぇ……睡眠薬大量に飲んで死にかけてたんですよ」
「数ヶ月ずっと寝てたんですから…」
「すぅ…マジか…」
「迷惑かけたな、すまん」
「帰ってきてくれたならいいですよ…別に」
「…そっか」
「あ、そういえば」
「?」
「最近グルッペンとか大先生見ないんやけど」
「どっか任務でも行ってるん?」
ピピッピピッピピッピピッ…
ギュウウウ
「…大先生…っ」
「……………」
トントンの元病室には青いかじられた林檎が置かれていた
酒場.END
コメント
4件
完結おめでとう〜!! tn氏起きた…!!でもut先最後…。多分そうだよね、 とにかくこのシリーズ面白かった…!!メンバーの雰囲気も考察要素も全部凄かった…。詳しくカクテルの情報書いてあるのも良かった… お疲れ様!!
お疲れ様ー!! tnの代わりに大先生が、、、って感じかな?