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その関係者が止める駐車場に
麻美の目当ての
バイクが止めてあるのを
見ると期待に胸が震えた
黒のCBR400F(400フォア)
猛のバイクだ
いかにも猛が好みそうな
このバイクは佇んでいる
だけでも傲慢に見える
ここに猛が働いている
情報は掴んでいた
今は昼休みだろう
建設現場には建築関係の
従業員らしき人の
数は少なくみんなくつろいでいた
あの件以来
麻美は猛の嫌いな
人間リストに入ってしまった
本当に困りものだった
麻美はもう暴走仲間に
ユカと一緒に犯されかけた
話はしなくなったものの
連夜繰り広げられている
どの暴走に顏を出しても
猛からはずっと
無視され続けていた
浅はかだと思われていても
こと恋愛やセックスとなれば
麻美はたくましい男が好きだった
そして猛は麻美の
どストライクゾーンだった
なんとかして猛と
仲良くなりたかった
そして無い頭で考え
仕事中 昼休みの
時間に押しかけてみたら
猛と話をできるかもしれない
麻美は建築中の
建売物件の一つ一つを
丁寧に見て回り猛を探した
しばらく現場をウロウロした後
目に止まった新築の家の
ガラス窓から覗き込んで
見てみると
色とりどりの
ニッカポッカを着た
作業員が見えた
この日はとても陽ざしが強くて
熱かったせいだろう
みんな上半身裸で
戸口にもたれかかっていた
そこに猛は庭の端にいた
何かしかめっ面で
他の作業員と話をしている
そこには
多分猛の後輩と思える
何度か暴走で顏を見た子もいた
猛は何やら作業員に
顎で指示を出して
コソコソしている
麻美の経験上
何か犯罪の匂いがした
話が聞こえるぐらいの
距離にそろそろと近寄った
「今夜の取引が・・・・」
「金塊を中国人が・・・」
どうやら
何か今夜取引があるらしい
その時差し入れにと持ってきた
缶ジュースが入った袋を手が滑って
砂利に落としてしまった
その音に一斉にこちらに顏が
向けられ
すごい勢いで
猛がやって来て
手首を掴まれた
「いたいっ!離して!」
「おまえっ・・・」
猛の口調は刃のように鋭かったが
驚いてもいた
掴まれた手首の力や
視線に温かみはなかった
麻美はしゅんとしてうつむいた
ああ・・・ドジ・・
もうあたしってどうして
こうなんだろう・・・
猛はうんざりしたように舌打ちし
仲間に何か言って解散させた
二人っきりになって
やっぱり仕事場まで
押し寄せて来たのを
麻美は後悔し始めた
「コソコソお前はここで
なにを嗅ぎまわっているんや
ションベン女 」
「あの・・・あたし・・・」
麻美は猛の裸の
上半身を目の当たりにして
言葉を失っていた
すごい
猛はなんていうか
筋骨隆々としてた
大きくて 分厚い
女が爪を立てるのに
ちょうどいい具合の三角筋
盛り上がった胸筋
引き締まっている
とはまさにこのこと
猛にうしろを向かせたくなった
背中の筋肉を見てみたい
お尻を見たい
ううん ダメ
今の状況では絶対無理
「聞いてるんや!
何故ここにいる? 」
麻美はなすすべもなく
口をパクパクさせた
「・・・・そんな風に
にらみつけられると
話し辛いんだけど・・・ 」
猛は呆れた顔をしている
「そりゃまとわりつかれてる女が
ションベン臭けりゃ
誰でもこんな顔になるやろ
ついに職場まで来やがって
正気の沙汰じゃない 」
「ションベン臭く
なんかないもん・・・」
思い切って聞いてみた
「さっき・・・
話聞いちゃった
今夜・・・港で・・
いたっ 」
一瞬何が起こったのか
分からなかった
麻美はちょうど建築中の中庭に
立っていたはずなのに
次の瞬間
麻美の背中はコンクリートの
壁にぴったりとついて
猛の驚くほど硬い体で
押しつぶされそうになっていた
息が出来ない
苦しい・・・
びっくりした
それに怖い
「誰かに言ってみろ・・・・
殺す 」
猛は言った
猛の噛みつくような囁きに
麻美の背中に寒気が走った
喉から苦しみの音がもれた
それなのに
とりとめのない
事が頭によぎる
猛の男の汗の匂いは興奮するとか
鼻は大きいとか
麻美はあえぎながらうなずいた
「ゴメン・・言わない誰にも」
口に出して謝った
それなのに猛は離してくれない
「お前・・・俺とヤリたいんか? 」
猛は麻美の手首も痛いぐらい握り
そのままそびえ
立つように迫っている
麻美が猛の顔を
見るには勇気がいった
きっと顏は真っ赤になっている
猛の股間が腰に当たっている
「だったらここでしてやろうか?
そうしたら満足して
付きまとわんやろ 」
昔から大きい鼻について
よく言われる
冗談は本当なのかも
きっと猛は巨根かも・・・
火山を内に秘めているように
熱を持っているのが感じられる
猛は無言で見下ろしている
麻美はほんの一瞬
猛にキスしてほしいと思った
その時猛が一歩下がり
視線をはずしそっぽを向いた
「帰れ!」
麻美はドキドキしていた
膝はガクガクしている
「いいわよ!帰るわよ!
その代り
今夜あたしも連れてってね」
「ハァ?お前頭おかしいんか?」
猛は今や大声を上げていた
「何よ!あたしだって
何か役に立つかもしれないんだから!
ほらっ仲良くなるには
一緒に悪い事をするのが
一番でしょ! 」
麻美は必至に
なって食い下がった
「来てみろ!その場で
お前を殺すからなっ!」
猛は近くにあった木材を
蹴とばして
しっかりとした足取りで
去って行った
なるほど
背中の筋肉もしゃぶりつきたく
なるくらいだとわかった
そしてお尻も
想像どおりにすばらしかった
「 行ってもいいってことね 」
麻美はニヤっと笑った
猛がCBR400Fを
白のバンの横に停めた時
その車の後部座席のドアは
開けっ放しになっていた
もう始まっている
南港の波止場は
小さなオレンジ色の街頭だけが明るく
すぐ先には真っ暗闇しかなかった
中国からの船はもうとっくに
入港しているはずだ
油膜が浮いている
打ち寄せる白波が
観光地の綺麗な海岸とは違い
誰にも見つからず
如何わしい事をするには
もってこいの場所だと誘っている
猛の背後に
黒い人影がぬっと現れた
「全員が位置に付きました」
囁き声が聞こえた
「第三倉庫に隠れています」
南の空に目をやる
猛が言った
「そろそろ約束の時間だ」
そこで後ろで控えている
配下の者が言った
「あの・・・先輩
あの女どうしましょう? 」
少し困惑気味で
猛に伺いを立てている
猛はイラつき
吐き捨てるように言った
「ほっておけ」
* * *
「ねぇ まだいかないの? 」
麻美はワクワクして第三倉庫の
影から身を乗り出して
猛の手下に話しかけたが
無視されていた
大きな港の他の倉庫にも
深夜のこの時間は
麻美達以外誰も
いないと思ったが
この暗さと
同行者たちの密やかな動きが
用心にこしたことが
ないと警告しているようだった
ここまで来るのに麻美の
50ccラッタッタバイクでは
大変な骨折りだった
途中何度も給油し
なにせフルスロットル
全開でもスピードは
30キロしか出ない
でも麻美は絶対
猛率いる密輸団の
置いてけぼりにはなりたくなかった
なので約束の深夜の
何時間も前に現場入りし
彼らが来るのを待っていた
猛は最初待ち伏せしていた
麻美を見て激怒したが
揉めている間にも
密輸相手の中国船が
入港してくるので
しかたがなく
麻美を密輸団の
一派に加わらせた
決して何もせず
大人しくしている事を条件に
中国の密輸船は最初
海面に小さなシミに
すぎなかったが
それは月明かりにだんだん
黒い影となって
静かに入港してきた
完璧に船が港に付き
もちろん灯りは無く
パシャッという錨が
降ろされた水音が合図だった
真っ暗なあたりから
ワラワラ人があらわれてきた
足もとを照らす
小さな光だけが
上下に横に揺れている
まるで蛍が飛び交っているようだ
夜の暗がりに目が慣れてきた頃
良く見てみると
山積みとなった金塊は
小さな紙袋に包まれ
黒づくめの中国人から
人から人へ渡された
そして渡された瞬間
密輸団は蜘蛛の子を散らすように
広がり消えた
あるものは紙袋におさめ
あるものは一包みを食パンのように
ジャンバーの懐に入れた
麻美も一包み
手に持ち猛を探した
だが誰が猛か
分からなかったので
その場を離れようとした時
突然甲高いサイレンの音がし
一斉にパトカーの
ライトが照らされ
まさに麻美達の姿を
浮彫りにした
あまりのまぶしさに
麻美は目を手で覆い
氷のように固まってしまった
頭の中は真っ白になり
自分が独房にいる姿を
一瞬ありありと想像した
「走れ!」
その時
誰かに腕を掴まれ
麻美は走り出していた
耳鳴りと
胸にしっかり持っている
金塊がカチャカチャ鳴っていた
ハァ・・・・ッ
ハァ・・・・ッ
喘息持ちの麻美には
よく学校を休んでいた
ぐらい体力がなかった
久しぶりの
全速力
息が苦しい
喉が痛い
もう自分がどれぐらい
走っているかわからない
でも掴まれている腕は
容赦なく麻美を
ひっぱり続けている
もう走れない・・・・・
つかまってもいい・・・
一休みしたい・・・
苦しくてかすむ目で
目の前で自分を引っ張っている
後ろ姿を見た
金髪が炎のように
逆立っている
猛だった
黒のタンクトップに
盛り上がった筋肉が見える
ズボンはアーミー柄で
編み上げブーツにまるで
外国の軍隊のような出で立ちだった
二人はなんとか
駐車場までやってくると
猛は4フォアを吹かし
麻美に怒鳴った
「乗れ!」
麻美はすかさず
猛の後ろに飛び乗った
ずっしり重い金塊を抱きしめて
駐車場はもぬけの殻で
白いバンも誰もいなかった
風を切っていくバイクの音
金塊を体に挟んで
猛にしがみついた
思った通りだ
猛は硬く
そしてびっくりするほど暖く
野生の生き物のようだった
猛は無線で仲間と一時間後に
落ち合う場所を決めていた
今は南港の山手の山道を通り
山頂の誰もいない
夜景スポットにバイクを止めて
一休みしていた
沢山走ったせいか
咳が止まらず麻美は
ぜいぜい喘いでいた
でも金塊はしっかり
手に持っていた
猛は昆虫がたかっている
自動販売機から
ミネラルウォーターを買い
麻美に渡し
スチール製の
ベンチに腰かけている
麻美の隣に座った
「それをよこせ
ただでさえお前はもう
俺らに足を突っ込んでいる
これ以上巻き込まれるな 」
麻美は抱きしめている
金塊の包みを開いて
恐る恐る見てみた
金塊は街灯に反射して
キラキラ輝いていた
確認すると包みを猛に渡した
ゼーゼー言いながら
麻美は聞いた
「これって犯罪でしょ?
どうしてこんなことを?」
猛はタバコを吹かし
夜景を見ながら言った
「それをよこせ
ただでさえお前はもう
俺らに足を突っ込んでいる
これ以上巻き込まれるな 」
麻美は抱きしめている
金塊の包みを開いて
恐る恐る見てみた
金塊は街灯に反射して
キラキラ輝いていた
確認すると包みを猛に渡した
ゼーゼー言いながら
麻美は聞いた
「これって犯罪でしょ?
どうしてこんなことを?」
猛はタバコを吹かし
夜景を見ながら言った
「お前・・・結構根性あんな・・・」
そして麻美をじっと見つめた
麻美は突然空気が変わったようで
ドキリとした
猛の目つきが獲物を捕らえる
豹のように怪しく輝いた
「ふ~ん・・・・ 」
今や猛はスツールの上に
仰向けに寝そべり
麻美を見つめながら
口元をにやりと上げた
そして麻美の腕をひっぱり
仰向けの自分の上に乗せた
麻美は突然の毅の
豹変に体を震わせ
まったく抵抗できなかった
「そんなに仲良くしたいなら
してやろうか 」
麻美の顔を引き寄せ
唇を重ねた
猛は苦いタバコの味がした
容赦なく麻美の
口の中を制覇する
自分がSEXを意識していることは
明らかで
二人の周りの空気は
とろりと熱を帯び
猛の容赦ない力に息もつけず
麻美は圧倒されっぱなしだった
喘いでいる
麻美に猛が言った
「・・・・しゃぶれよ・・・ 」
いかにも猛らしい
荒々しく
率直な申し出だ
麻美が今まで見てきた
数多くの男は麻美に媚びを売り
そしてなんとか
SEXをさせて貰うまで
麻美の機嫌を取り続けた
そして麻美はフェラチオは
好きではなく
出来るならしたくないし
猛の傲慢な態度にはハラが立った
それでも麻美の本能が
猛に手を出したがっている
猛を小突きまわし
挑発してみたい
なぜ相手が猛だと
こうも簡単に従ってしまうのだろう
ましてや
誰もいないとはいえ
こんな山頂の誰も
いないベンチでなんて
夜景だけがやけに綺麗に見える
そして信じられないことに
自分がこのシチュエーションに
興奮している
猛は麻美の表情に
目を光らせている
従うのか従わないのか
じっと待っていた
猛は自信家だ
でも麻美は触らずには
いられなかった
そっと猛の胸をさわった
たくましく筋肉のひとつひとつが
硬く引き締まっている
ジムで作り上げたものではなく
毎日過酷な肉体労働の上
鍛えあげた肉体
こういう肉体は好きだ
その力に惹かれる
猛はじっと待って
麻美に好きにさせている
斜めに釣りあがった目
すっきりとした頬
浅黒い肌
厚い胸
上腕には腱がうねっている
麻美は手を震わせて
ズボンのウエストにふれた
ファスナーをはずし
膝までずらし
トランクスに手を入れた
下にむかって
細くなっている毛をなぞる
股間で再び豊かに茂っている
所へ指をもぐりこませる
そして彼のモノを掴んだ
ずっしりとしている
太いとは言えないが
繊細でそして驚くほど長い
頭の切れ込みには
とろりとしたしずくが光っている
それを塗るように撫で回し
竿を握ってゆっくりと
しごいていった
猛は目を閉じ
首をのけぞらせ息を荒げている
そう
これよ この方がずっといい
主導権はわたしにある
今までの男達と同様
あたしにヘイコラさせてやる
麻美はじらすように
ゆっくりとひざまずき
かすかな塩気と
男の匂いを吸い込んだ
猛のペニスは長く
突き出ているので
もてなす為には
少し後ろにさがらなくてはならなかった
どくどくとした鼓動を感じながら
紫がかった太い幹を
根元から舐め上げ
その赤い頭に
舌で円をかいた
そして口に含んで
しっとりやわらかく吸い上げた
麻美の今までの経験と
全身全霊でなまめかしい舌つかいで
舐めて
しゃぶって
奔放な女になりきり
淫らにむさぼる
同時にすばらしく
硬いお尻に手を這わせ
深く顔を下げ
出来るだけ奥までくわえて
重い玉の下を指でくすぐった
猛は麻美の髪をつかみ
せがむようにひっぱった
しかし猛はしばらくすると
両手で麻美の頬を包み
そっと自分の体から引き離した
「もういい」
声が震えている
麻美はきょとんとして顏をあげ
口元をぬぐった
「なぜ?
気持ち良くない? 」
「十分よかった
でも もういい 」
猛は言った
そしてズボンを直し
タバコに火をつけた
頬を張り飛ばされたようだった
さっきまであんなに
猛は燃え上がっていたのに
麻美はそれを
痛いほど感じていたのに
今はその炎も消火器で完全に
消し去ったかのように鎮火している
拒絶されるとは
まったく予想していなかった
その理由に気づいた時は
ショックで動けなかった
猛はユカちゃんとあたしを
比べたんだ・・・・・
「ユカちゃんの方が・・・・
よかった? 」
猛は心を見抜くような
鋭い視線をこちらに向けた
麻美はこの目つきを
恐れるようになっていた
自分がガラスで出来ているような
気になってしまう・・・・
「ふん!コンプレックスかよ
弱え~ヤツ 」
無神経極まりない言い方に
麻美は息をのんだ
「そうよ!
傷つきやすく身を守る
すべもないヤツの
相手はアソコも
立たないってわけね! 」
涙がにじんできた
「バカなことを言うな 」
猛は答えた
その背中が途端に
哀愁が滲んでいるように想えた
そう・・・・
今猛は間違いなくユカちゃんを
思い出している
痛みが胸の奥まで響く
それでも口惜しいけれど
もう猛に恋してる
自分を見て欲しい
こんなに欲しいと思った
男には出会ったことがない
もっと傷つくのを
覚悟で聞いた
「ユカちゃんに・・・
会いたい? 」
猛はこちらを見ない
「去っていくものは
去って行ったらええ・・・・」
毅は夜景をじっと見つめている
「ただ・・・・
アイツには悪い
ことしたと思っている 」
麻美は涙を一粒こぼした
傷つくのわかっているのに・・・
絶対後悔するのに・・・・
でも
猛のこんな姿を見ていられない・・・
麻美は言った
「ユカちゃんに・・・・
会わせてあげれると思う・・・」
猛が咄嗟に振り向いた
その目が輝いている
もう麻美は後悔した