若井目線
w「あ、その辺座っててー」
r「う、うん」
思ってたよりあっさり誘えた。
それも恋人として。
りょーちゃん、たったビール一杯でほんとに酔っ払っちゃったと思ったのかなぁ、なんて思いながらお気に入りの紅茶を注いでいく。
まぁ実際、強い方ではないけど。
けれど、この歳にもなれば、酔って好きな人に”ほんとの恥晒し”をするほど飲んだりもしない。
w「はい、どーぞ。」
r「あ、ありがとぉ」
r「あ、これおいしいね!」
そう言うと、はにかむように微笑む。
さっきまでガチガチに緊張してたみたいだけど、今はそうでもなさそうで少し安心した。
r「なんの紅茶?」
w「カモミールティー。最近これ、お気に入りなんだよね」
r「へぇ〜」
意味もなくコップの持ち手を弄る姿がかわいくて、つい見つめてしまう。
しばらく見ていると、その動作パタリとやめ、意を決したようにおれの顔を覗き込む。
r「あ、あのさ」
w「ん、なぁに?」
r「わ、わかいッ、その、いつすきになったの?ぼくのこと、」
w「うーん、気づいたら、かなぁ。かわいいなぁって思って」
ね?と、顔を覗き込むようにして目線を合わせるとたちまち頬や耳の縁が赤く染まっていく。
r「ぁ、そ、そうなんだッ」
俺は、わざとじっと見つめるようにりょうちゃんに視線を合わせる。
そのまま髪をすくように優しく耳に触れる。
w「ねぇ、あかいよ?どーしたの。笑」
原因なんて一つしかないけれど、あんまりかわいいものだから、思わず煽るように聞いてみる。
r「お、お酒のせいじゃない?」
w「ふふ、そっか。笑」
なら仕方ないね、と言って逃してみる。
r「…ていうか、若井もさっきまで真っ赤だったよ?もう酔い醒めたの?」
w「うん、さっきよりは。…あ、飲み直す?」
w「こないだ貰った日本酒、たしか向こうの棚にあった気がする」
r「あ、うん。じゃあ、飲みたいかも」
w「おっけ」
そういうと、冷蔵庫からお酒を取り出す。
w「はい、どーぞ。」
r「ありがと」
r「え、これ思ったより度、強めじゃない?」
r「また、真っ赤になっちゃうんじゃないの笑」
w「ん、?あぁ、そうかも笑」
そう、俺にとってはそっちの方が好都合なんだよね。
お互いの時間を溶かすように、くだらない話をする。
好きな季節は夏か、冬か。
自分のちょっとした贅沢は何か。
最近あった変なこと。
健康診断が3人ともちょっとだけやばかったこと。
好きなものは先に食べるか、後に食べるか。
りょうちゃんは、まだ少し緊張しているのかぐびぐびとさっきよりハイペースで飲んでいく。
お酒には強い方らしいけど、これじゃありょうちゃんの方が先に酔い潰れちゃいそうだな、なんて思う。
w「けっこういくね笑」
r「ん、?んへへ//」
ただお酒を飲む姿で、こんなに心が揺さぶられるなんて、俺もどうかしてるのかな。
できるだけ愛おしさが伝わるように、優しく頬に触れて、キスをする。
最初は、小鳥が啄むような、優しいやつ。
ちゅ、ちゅ、とキスを降り注ぐ。
そして、僅かに空いた唇の隙間からぬろっと舌を入れる。
できるだけ、掻き乱すように口内を弄る。
上顎をすりすりと撫でると、気持ちよさそうに目を細めた。
r「ん、//んぅ、ぁ、ん”ん、♡んぁ、」
r「っふぁ、♡ん”ッ、んぅ、ぁ、ん”ん//」
w「んふふ、きもちぃ?」
できるだけ、息は吸えないように。
整える隙を与えないように、乱していく。
りょうちゃんの弱いところは、全部知ってるんだから。
r「ッん、ふぁ、♡」
w「…ねぇ、おれぇ、さみしかったんだよ?」
r「んぅ、?//」
俺は、わざと少し酔っ払ったふりをする。
w「だってぇ、ぜんぜん気づいてくれないんだもん。あんなにアピールしてたのにさぁ、、」
そう言うと、涼ちゃんは少し申し訳なさそうな顔をする。
全然知らなかった、とでも言いたげな表情。
もうあと、一押しかな。
w「ねぇ、だからさぁ。りょーちゃんなら、」
さみしさぜんぶ、埋めてくれるよねぇ?♡
りょうちゃんの目にわずかな欲望が宿るのを、おれは見逃さなかった。
きっと、ああ言う”泣き落とし”ってやつには弱い気がしてたんだよね。笑
やさしい涼ちゃんなら、好きな人の”さみしい”はむしろ、心を惹くはずでしょ?
r「ん、♡あ”ぁ、んぅ//はぁーッ、♡」
上の方を弄ると、気持ちよさそうに身体を捩る。
すりすりと周りを焦らすように撫でて、油断したところで強い刺激を与える。
緩急が大事なんだって、おれの幼馴染も言ってたな。
まぁ、彼のとは少し違うけど。
だいぶよくなってきたところで、下の方に目を向けると、ちゃんと反応してるソレがずっと主張をしていて、ひどく安心する。
すりすりと撫でると、下着にじわっと先走りが滲む。
w「…ここも、ほしい?」
r「はぅ、//ぅん、ほしぃ♡はりゃくぅ、ちょーらい♡」
下着からモノを取り出すと、お腹についてしまいそうなほどに反り上がったものがあらわになる。
意外とおっきいんだなぁ、、まぁもう使うことなんてないんだろうけど。
じっと見つめて、見せ付けるようにソレを口に入れる。
w「ぁむ、ん、んぅ、ち”ゅぅ、♡」
ぺろぺろと鈴口を舐めれば、とろとろと透明なものが溢れ出す。
それを塗り込むようにしながら、裏筋のほうまで舐め上げる。
喉奥で締めるように口に含むと、気持ちよさそうな声を上げる。
必死に口元を抑える姿がかわいくて、気持ちが昂っていく。
ち”ゅう、ちゅぱ、ちゅ、ちゅぅ
r「ッあ”、んもぉ、ぃ、イッちゃ、ぁ♡」
r「ん”ッ、ッん”ー♡♡♡」
ビュルルルルル
w「ん、♡」
ゴクッ
w「ごちそうさまぁ♡」
いたずらっぽくれろっと舌を出してみる。
r「ご、ごめッ//口の中、出しちゃって、、」
謝罪の言葉を述べながらも、興奮が抑えきれないその目を若井は見逃さなかった。
w「ねぇ、もっと、きもちいことしよ?」
そう言ってりょうちゃんの後ろの孔に指を這わせる。
w「だめ、?♡」
そう言うと、ぶんぶんと首を横に振る。
控えめにいってもかわいすぎる。
ぬち、ぬち、と中を広げるように指を差し込む。
ローションを塗り込むように、奥へと進めていく。
しばらくそうしていると、だんだんと物足りなそうに身体を捩る。
w「ん、だいじょーぶ?」
りょうちゃんの心を暴くように、心配するふりをする。
r「ッん、♡も、もっとぉ、//」
w「ふふ、♡」
指を一本、また一本と増やしていく。
ばらばらに指を動かしたり、イイところを潰すように押すと、そのたびに、中をきゅうきゅうと締め付けて離さない。
前も一緒に弄ると、気持ちよさそうに蕩けていく。
r「ん”、♡あ”ぁ、んぅ、//はぁ、♡」
r「ッん”ぁ、おぐぅ、じんじんしゅるぅ、♡」
w「ふふ、お酒のせい、かなぁ?♡」
ほんとは、さっき塗りたくったそのローションのせいだけど。
媚薬入りのにしておいてよかったぁ♡
w「ねぇ、どーしてほしい?」
r「ッぉぐぅ、おぐぅ、いっぱい突いてぇ//」
w「ん、どーぞ♡」
どちゅ♡
r「ん”あ”ッ、ん”んー♡」
ビュルルルル
ぷしゃぁぁぁ
w「あ、お潮まで吹いちゃうの?♡」
俺の下で、びくびくと痙攣して太ももがふるふると震えている。
さらに奥に押し込むように抜き差ししていく。
r「ん”ッ、あ”、もぉ♡らめぇ♡」
w「ねぇ、だめじゃッ、ないでしょ?」
どちゅ、どちゅ、ぬちゃ
r「んんぅ、♡はぅ、ぅ”ッ」
なんとか全身に降り注ぐ快感を逃そうと身体を捩る姿が、みだらでかわいい。
頭を撫でると、すりすりと自らすり寄ってくる。
愛しさが溢れて、ぎゅっと身体を抱き寄せると、びくびくと肩を揺らす。
涼ちゃんの耳に自らの唇を近づける。
w「…ずっと、ずっと一緒だよ?♡」
もう聞こえてないみたい。
返事をする代わりに、俺の腕の中で言葉にならない声を発する。
かまわず、俺は独り言のように話しかける。
w「あ、おれね。好きなものは、最後に取っておくタイプなの。」
w「それにね、しっかり味わって、」
w「いっぱい、楽しむから」
かわいそう、♡
とある一月の都内。
ビルの隙間から満月が覗く寒空の日。
一匹のお腹を空かした狼くんが満たされるのは、まだもう少し、先のお話。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!