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つづきました。相変わらず文才はないです。
蘇枋Side
桜くんが死んだ。
どうしてという一言が頭を埋め尽くすだけだった。理解しがたい状況に頭が狂いそうだった。
桜くんが死んで、最も怒ったことが身内が何も口を出さなかったことだ。
可愛らしい、花のように可憐な人を亡くしておいて、はいそうですか、と
片付けれるものだろうか。
身内が顔を見せた瞬間殴った。殴ってどうなるか、なんて考えられないほど俺は怒りに満ちていた。
それほど、桜くんという人物が自分の中で大きい存在ということを認識した。
自分だけじゃない、楡井くんだって、桐生くんだって、…みんなだってそうだ。
そんな大きい存在がほんの一瞬、瞬き一つで消え去ってしまった。
大きい存在がなくなって、俺の心に深く、不快な穴が残った。
「それ」は自分とか、桜くん以外に、埋められないほど深い穴だ。
探していた。何年もの間、穴を埋める術を。
そして、今、俺の眼の前にその穴を埋めれる人がいる。
「……桜くん?…」
「ぁ……、えっと…」
時は遡る。
「なんで転生してんだよーーッ!!
……いや、落ち着け…」
頭の中に此れ迄の記憶が流れ込んでくる。
この身体の記憶と、桜遥の記憶。
この身体の記憶は、…
えっと…まとめると…
産まれます→親ガチャ失敗します→虐待されまくります→母親が借金してます→母親が死に父親も後を追いました→借金を返済しないとダメ←今ここ
成る程……糞が!!!!
否、今俺の身体の体格からして年齢は5歳か、6歳其処ら。
……おわた!!おわた!!
とりあえず、頼れるやつっているか?
蘇枋とか楡井とか…う〜ん。ガキの俺がなんかいった所で伝わるか?
転生した、親の借金返さないとダメだから助けて!といったところで
何いってんだお前、頭大丈夫?って聞かれるまでがセットだし…
PPPPP!!
「!?…携帯が鳴ってる」
連絡先から、しごとさき、と平仮名で打ってある。
「もしもし…」
「桜ぁ!!遅え!!今何時だと思ってんだァ!!」
朝から怒鳴り声、パワハラで訴えるぞ…と、思ったが遅刻したっぽいな…これ。
「…えっと…8時ですね…」
「出勤時間は7時だっつてんだろォ!!!」
「すいません…、今すぐ行きます。」
「分かった、早く来い!!」
「あの…」
「ぁ゙?まだなんかあンのか?」
「仕事場所って何処か分かります?」
「………は?」
なんか話聞いたらラブホ?らしい。
戸惑いつつも仕事場所に急ぐ。
走っていたからかは知らないが、誰かにぶつかってしまった。
ドンッ
「…!すいま、せん…」
この声は
「…いや、こっちこそぶつかって悪か、った」
「……桜くん?…」
「ぁ……えっと…」
続くかは知りません。