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ヴォックス「あ”ぁ・・・・・・?」
あからさまに不快そうに顔を顰め、ヴォックスは部屋にあったモニターの電源を入れる。
そこに映し出されたのは―――
(!?みんな・・・・・・!?)
映っていたのは、アラスターにハスク、エンジェル、ニフティ、チャーリーにヴァギー・・・
ホテルのみんなの姿だった。
何かを探すように辺りを見回しながら、みんなは3方向に分かれて通路を進んでいく。
・・・・・・いや、”何か”じゃない。
もう、分かっているはずだ。
(なんで・・・・・・何で・・・)
(私の事なんて、もう・・・・・・)
―――構わないで。放っておいて。
普段の私なら口にできていた台詞が、今ではどうしても胸に引っかかる。
(ああ、ダメだ)
(この期に及んで私は、みんなに・・・・・・)
”助けてほしい”・・・そんな希望がまだ心の奥底には残っていたみたいだ。
ヴォックス「懲りない連中だ・・・なあ?〇〇・・・」
余裕の表情を浮かべながら、ヴォックスは私の肩を抱く。
私は抵抗することなく身を委ね、無表情を貫いた。
――――悟られてはいけない。私の催眠が解けていることを。
またみんなを傷つけるなんて、絶対にごめんだ。
アラスター「見ているんでしょう?出てきなさいヴォックス」
部屋のスピーカーから、突然アラスターの声が聞こえた。
モニターに映るその姿にはノイズが掛かっているものの、
彼の目はカメラをまっすぐに見据えているような気がした。