🤖「大切な、幼馴染なのに…」
いつも、あの夜のことが夢のように感じる。
いつか忘れてしまう、夢のように。
🤖「昨日の夜…?でも司はもうやめるって自分から言ってたじゃん、」
🎈「そうだね。だけど、人格が変われば記憶もなくなるんだろう。実際、今の司くんは夜のことを気づいていないみたいだし、」
🤖「え…?! っていうことは、」
🤖「自分で宣言しても、何も出来ないじゃん…」
🎈「…そういうことに、なってしまうね」
🤖「でも、類も言ってくれれば良くない?夜になる前に…」
🎈「…夜、いきなり押しかけてきたんだ」
🤖「…………は?」
🎈「夜の9時ぐらいに、インターホンが鳴って。見てみたら司くんだったんだ。」
🤖「連絡する隙もなく、始めたの、」
🎈「…そうだね。」
🤖「……じゃあ、あの血はッ!」
🎈「あれはッ……やってる時に出たんだろうね…。」
🤖「そんな、 他人事みたいな言い方ッ!」
🎈「…分からないんだ、。自分でも」
🤖「……え?」
🎈「あの時のことが、寝てる時に見る夢みたいで。時間が経てば忘れていくような、」
🤖「……は、?」
🤖「なんで?…なんで?!」
🤖「類にとっては、辛いことなんじゃないの?!、嫌なんでしょ?!なんで…」
🎈「………すまないね、」
🍬「寧々ちゃん…?」
🌟「大きな声が聞こえたが…大丈夫か?」
🤖「あ……」
🤖「類ごめん。それに、2人も。
ちょっと取り乱しちゃって……。」
🌟「なっ?!何かあったのか?」
🤖「あ……えっと…」
🌟「?」
🤖「司は…自覚ないの、?」
🍬「ほえ?」
🤖「昨日の夜のこと!」
🌟「……え、?」
昨日の夜……?
それはもちろん、オレの家で、普通に過ごして…
………なぜ、朝起きた時に類がいた?
なぜ、類の部屋に……………いた?
🤖「忘れたとは、言わせない…ッ!」
🎈「ね、寧々ッ!落ち着ッ
🤖「類がどんだけ辛い思いしてるか分かってるの?!覚えてない、忘れた?ふざけないでよ!!!自分で言ったくせに!!自分で、もうやめるって……! 」
🤖「……言ったくせに、、((泣」
🌟「………すまない。」
🌟「やったのはオレだ。だから口答えする権利はないんだが……言わせて欲しい。」
🌟「オレは類とやった記憶は無い…
どれだけ謝っても、何をしてこうなったのか、どうして夜、類の部屋にいたのか…
分からないんだ。」
🤖「ッ…」
🍬「寧々ちゃん、司くん、なんのお話してるの、…?」
えむくんが心配そうな顔で2人をみている。
🤖「えっと…司が、無意識に、類に…ちょっと嫌なことをしちゃってて……」
🤖「でも自覚がないから…どうするかってことで少し揉めちゃってるの。」
🍬「……そうなんだ、」
🍬「類くんはどう思ってるの?」
🎈「え?」
🍬「司くんにされたこと、嫌なの…?」
🎈「自分でも……分からなくなってきてるんだ。最初は悩みだったんだけど、だんだん、記憶が曖昧になっていって……」
🍬「記憶が…あいまい…、?」
🍬「それってもしかして…!」
🤖「えむ!何かわかるの?!」
🍬「類くんは二重人格なんじゃない?!」
🤖「…………え?」
🍬「およ?違った?」
🎈「………どうだろう、、」
🎈「司くんは、どう思う…?」
🌟「……?」
🎈「その…違和感を感じたり、とか」
🌟「……覚えてないな、」
🎈「そうだよね…」
類が二重人格…???
そんな、そんなはずない!
類には司と違って記憶もある、
なにより、それが類の悩みだったから相談に乗ったのに!
私は本気で心配してたのに…?
🤖「全部、無駄だった、?」
🎈「寧々…?どうしたんだい、」
🤖「私が心配してきたことは、全部無駄だったのかって言ってんのッッッ!!!」
🎈「?!」
🍬「寧々ちゃんッ!落ちついッ
🤖「今まで沢山相談に乗ったのに、本気で心配した!何が起きても私が何とかするって、覚悟までしてた……なのに…」
🤖「全部、無意味だったの……?(泣 」
🎈「………、」
寧々の言うことは確かだ。
僕は最初、本気で悩んでいた。
本気で改善したいと、もうしたくないと…
あれ、、
何で、今は悩みじゃなくなった?
何で、楽しいと、気持ちいいと感じた?
もっとしたい、司くんとしたい
司くんとするのが、楽しくて仕方なかった
そんなわけ……
🎈「そうだね、寧々」
🤖「…?」
🎈「今まで寧々がしてきたことは、無意味…無駄だったということだね」
🎈「でも、もういいじゃないか」
🤖「は、?」
🎈「本気で相談に乗ってくれただろう?
でも、僕の悩みは無くなって、寧々も嬉しいだろう?」
🤖「類、、?」
🎈「だからそうやって今更怒る必要は無いんだよ!寧々は優しいからね。気に負いすぎてッ
🌟「類ッッッ!!!!」
意味がわからない。
僕は謝りたかった。寧々に謝りたかった。
なのに、口から出るのは煽り文句ばかりで
謝っても許されないだろうか。
僕は、なんて酷いやつなんだ……
謝りたい。寧々に謝りたい……
ごめん、寧々…酷いこと言って………
🎈「う゛ッッ!」
ーバタッ
🌟「……は、?」
🤖「類ッ?!」
あたしが中学生くらいのとき、
国語の授業で賞を取った小説の感想文を書く授業があった、
そこで、二重人格者がいることを知ったんだ。
類くんが、いきなり寧々ちゃんに笑顔でちくちくしてる言葉を言ったのも、
司くんにストップってされたあと、
急に頭を抱えて倒れちゃったのも。
ぜーんぶ、二重人格者の特徴なんだ。
🎈「……う、」
🍬「類くんっ!」
🎈「……えむくん、かい、?」
🍬「そうだよっ、大丈夫…?」
🎈「すまないね……迷惑かけて、」
🎈「寧々と、司くんは…?」
🍬「いろいろあったから外で休憩してるよ。あたしが呼んでこよっか?」
🎈「いいや、大丈夫だよ。」
🍬「でも…そろそろ帰ってくるかも!」
ガラガラ
🤖「類?」
🌟「類ッ!」
🎈「司くん、寧々!」
🤖「類、大丈ッ
🎈「本当に、すまなかったッ…!!!」
🤖「え、類…?」
🎈「謝っても許されないことかもしれないけど、本当に、、すまなかった……ッ」
感情が昂って、寧々の腕を掴む。
🌟「落ち着け!類!」
本当に僕は何をしているんだろう、
寧々を煽り、いきなり倒れて迷惑をかけては
起きて早々話を聞かずに謝ってばっかりで、
もう、どうすればいいんだ……







