テラーノベル
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「〜〜〜♪」
ボスの歌声と、鹿島さんの手拍子
いつもの光景、いつもの音
なのに−−−−−−
ゴクン、と喉が鳴る
「〜〜〜♪」
薄暗いカラオケボックス
テレビだけが光を放つ
照らされ、様々な色になる輪郭
彼の銀髪は柔らかくその光に染まっている
まぶた、鼻筋、唇、喉仏、、、
いろいろな色を帯びるその横顔
炭酸飲料を飲み干すが、喉の渇きは癒えない
あぁ、俺はどうしちまったんだ
答えは知ってる、だからこんなに意識してるんだろ
この人は、綺麗だな
「楽、どうかした?」
ボスが振り返る
「なんか、、、えろいね」
思った以上に声が掠れた
「、、、」
無言で頬に触れられる
拒まれないことは、分かっていた
「はあ、、」
鹿島さんが呆れたようにため息をつく
「ごめんね、お金は払っとくから」
申し訳なさそうな謝罪
俺も罪悪感で謝る
「悪ぃ、、」
「いいですよ、別に」
鹿島さんが出ていく
「楽、いいの?」
とっくに押し倒されて、視界はボスで埋まっている
「ああ」
唇が重なり、互いの吐息が混じり合う
「っん、ぅ」
首に腕を回し、互いの熱を感じる
「ボス、、」
「ん?」
「好きだ」
部屋に満ちた音楽はすでに、意識の外だ
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