テラーノベル
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こんにちは。
余命宣告から一夜明けた朝。私、雪は死にそうな顔で鏡を覗き込んでいます。
体はまだそこにあるけど、鏡に映る自分は他人みたい。
雪「まだ、消えてない。でも、昨日までの私とは、もう違うんだ」
学校、行っても誰も気づいてくれなかったら、どうしよう・・・
雪「あぶっ!な、なんで目の前に壁が・・?」
櫻「失礼ね、私よ。雪、これを持って。・・・絶対に、食べてはダメよ」
雪「・・・チョコ?」
櫻「これを持っていれば、あなたの『存在』は霧散せずに済む。そして、先輩に渡すことができれば、彼の記憶があなたの『居場所』になるわ」
雪「先輩の記憶が、私の居場所・・・?」
櫻「世界中の誰もがもしもあなたの名前を忘れるようなことがあったとしても、彼があなたを『認識』してさえいれば、あなたは消えない。だから雪、お願い。怖がらずに、もう一度だけ彼に会いに行ってほしいの。苦しいのは、わかってるつもりよ。でも、私は。雪のことがいつの間にか、大切になっちゃったから」
雪「・・わかった。私、行くよ。櫻ちゃんが守ってくれてるもんね、あ、あのさ、確認しておきたいんだけど」
櫻「どうしたの?」
雪「・・・あの、私、まだ透明じゃないよね!?」
櫻「え、ええ、全然透けてないわよ」
雪「良かったー、じゃあ、行ってくるから!」
櫻「・・・、頑張って。・・・まさか、そんなことを聞かれるなんて、思いもよらなかったわ」
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