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ー警察署に連絡をして、捜索に出る。
残り_50分
ー‹新宿:街›ー
「どこ、、、⁉」
ずっと新宿内を探し回っているが、見つからない。
廃ビルや工場、その他諸々を私を含む警察官数十人で探している。
「あれ、、、君って」
後ろから声が聞こえ、振り返ると白石さんがいた。
白石景之ーマイペースで思考が独特。
所謂変人だ、恐らくとあねぇのことは聞かされてるが興味がなく探していないと言ったところか。
「、、、白石さん。こんな所で偶然ですね」
「そうだね〜。君は何してるの」
ただの興味本位なのか、プロファイラーとして私の行動パターンが知りたいか、、、。
いずれにせよ、この人にとって私は新しい玩具同然だろう。
「姉を探しているんです」
「?、、、君、お姉さんなんて居たっけ」
首をかしげる白石さんに、ここ数日の出来事を話すー
ーー
「なるほどねぇ」
納得がいったのか、白石さんはうんうんと頷く。
時間もあってか、手短に話したが理解出来たようだ。
ーピピッ
ビクッと肩が跳ねる。
もしかして、白石さんと話していたからもう一時間経ったとか、、、?
スマホを開くと、通知が届いていた。
〈残り30分になりましたので、一つヒントを差し上げます。
ヒント:始まり〉
「始まり、、、?」
私は、その言葉に頭を捻る。
何の始まりだ、、、?
私は、覚えている限りの記憶を思い出して探していく。
「案外冷静なんだね。実の姉が、死の瀬戸際にいるのに」
白石さんが、意外そうな顔で私を見てきた。
「これでも、焦ってますよ、、、ただ、混乱している暇があるなら少しでも頭を回さないと」
本当にその通りだ。
混乱して、探せていたかもしれない時間が削れて姉が死んでしまったら元も子もない。
「始まり、、、始まり、、、」
必死に頭を回転させた結果、2つの記憶が出てきた。
一つは、私が産まれた今は廃病院となっている個室。
もう一つは、、、
【両親が死亡した家】
このどっちかと決まった訳ではないが、私と姉に当てはまる始めとは、この2つしかない。
一体、どっちなんだ、、、!?
残された時間は少ない。
今から、どれだけ急いだとしても片方しか行く時間がない。
「、、、病院、家、、、」
病院の可能性は、高いと思う。
だが、もし病院じゃなく家だったら、、、?
かと言って、家に行っても病院だった場合は、、、。
この選択でとあねぇを救えるかもしれない。
でも、選択を間違えてとあねぇが死んじゃったら、、、。
「どっちだ、、、!?」
私は、どっちを選べば良い、、、??
残り_20分
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