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学園へ戻ると、眠っている彼を新野先生に預けて僕達は報告へ向かった。
仙蔵「これが金透城の書物です」
先生「うむ、確かに受け取った。」
先生に書物を渡し、今回の実習の事について報告しているときだった。
文次郎が苦無を取り出し、先生の右側に投げたのだ。一瞬驚いたが、文次郎の投げた苦無は何かに当たったようで、床へと転がった。
先生「待て、矢文だ」
曲者を捕らえようと外に出ようとした数名を先生は引き止めた。
矢文の内容は、
「書物と些屋を返し今回の件に関して相応の対応をすべし、さもなくば学園に対して我ら容赦せず」
というものだった。
かなり怒っているのが伺える文面に、先生は頭を悩ませている。
これ以降、あまり詳しいことは知らないので、噂程度に聞いたものを話しておく。
先生方は、直接書物を金透城に返しに行ったと言う。些屋に関しては、起きてからまた話すという事になったらしい。
これで書物と些屋について は 解決となったのだが、金透側は今回の実習で被った隊員の怪我や武器の損害、またそれらを買い直す為の資金についてまで要求したらしく、学園側も流石にそこまでは、、となっていたらしい
そこで、金透忍者隊の隊長がある条件を出した。その話とは、
「些屋を忍術学園へ入学させたら、この件はなかったことにする。」
というものだった。
隊長曰く、些屋の才能に見合った高水準の教育を受けさせたいと前々から思っていたらしくて、今回のは丁度良かったからこの条件にしたらしい。
ーーーーーーーーーーっと。
伊作「それが君の入学理由だよ」
ちょっと待て、一旦整理しよう。
眠らされて、起きて、色々確認とかチェックされて、学園長室に通されて、「今日から忍術学園の生徒」なんて言われて、説明を求めたらこんな説明された。
些屋「訳が分かりません。」
あの隊長だし、有り得ないこともないが、、
学園長「ちなみにこれが、お主の忍者隊の隊長が渡してきた書類と入学許可証じゃ」
すっ と差し出されたそれを見てみれば、確かに保護者名の所に隊長の名前があって、僕の印鑑までしっかり押されていた。
些屋「、、確かに」
それに僕の入学が仲裁の理由になると思えばまだマシだ。そうやって諦めをつけ、僕は忍術学園への入学を決めた。