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姫の惚気話

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姫の惚気話

1 - いつもの立ち話

2026年03月09日

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私には好きな人がいる。

弱々しくて、涙脆くて、何かあるとすぐ子供のように泣きじゃくる人。

だけどいつも真っ直ぐ私の目を見つめてくれる人。

大阪のネオンが弾けるような夜の明るさに照らされ、私のメイクもライトアップされる。 そして流れ込むようにこのホストクラブにたどり着いた。

「、まだ開店してない。」

優しく電気が付いた店内から溢れ出す優しい光に安心する。

「どうしよう、どこで時間潰そうかな」

スマホを取り出し知っている店の開店時間を見て、立ちんぼのようにフラフラと足を泳がせる。すると店の裏から来る人の影を感じ、無意識に遠ざかろうとすると手を優しく掴まれた。

「〜ちゃん!今日も来てくれたん?」

彼の帽子の影が私に落ちると、彼は嬉しそうに優しく微笑む。それはもう満足そうに。

「うん、今日は仕事が早く終わったからつい来ちゃった。」

そう言うと彼の綺麗な瞳が潤んだ。

「そ、そんな、オレに会いたくて仕事を早く終わらせたん!?」

ホロホロと小粒の涙を流し、私の手を大きな両手で包む。

「、別に仁君に会いたかったわけじゃないし。」

喜び涙ぐむ彼をつい遠ざけてしまい、彼は涙を引っ込ませ私の手を頬に引っ張る。

「オレは会いたかったで?」

途端に動悸が激しくなった。あばらを揺らすような振動と耳の奥で響く鼓動で頭がいっぱいになる。

酒を飲むよりたちが悪い副作用だ。

「、ぁ、え、、」

男慣れしていない私を逆撫でるように彼は営業をかけてくる。

「ほんまかわええ、今日も隣にいてくれる?」


「ぃる、」


あなたといると声が出なくなってしまう



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